[進撃の巨人]エレンとライナーの個人的解釈(解像度?)と責任の所在の話
好きです。エレンとライナー。
※ネタバレ有
進撃の巨人って漫画ありますよね。凄く大好きな漫画です。
推しキャラは言うまでもなく「エレン・イェーガー」なんですけど、同列でライナー・ブラウンが好きです。
そんな話と、エレンとライナーの個人的な解釈を書きたいと思いました。
テーマは「(疑似)他責と自責」です。
過去記事↓
〇エレン・イェーガー(ここでは壁まで)という男

「巨人を一匹残らず駆逐すると誓った(自分の意志で)」
意志が強い主人公は本当に大好きです。
壁到達後というか、未来を見てしまう前と後ではエレンは根っこの部分はおおきく変わらずとも、大分ダウナーになっているのでいったんキャラとして分けるとして・・・分かりやすく自分が好きなのは少年期のエレンです。
生い立ち(Wikipedia様より引用)↓
本作品の主人公。15歳→19歳(初登場は10歳)。身長170cm、体重63kg(15歳時)。3月30日生まれ。ウォール・マリア南端のシガンシナ区出身。
「自由」であることに強い信念を抱く少年。調査兵団に入団し、壁の外の世界を探検するという夢を抱く。845年(10歳のころ)の巨人侵攻によって目の前で母親が巨人に殺された過去から「巨人の駆逐」を行動原理とするようになる。
強靭な勇気と行動力を備えており周囲の人間を惹きつける強い影響力を持つが、直情径行で猪突猛進な面もある。12歳で第104期訓練兵団に志願し、5番で卒業。徒手格闘術に優れているほか、初陣となるトロスト区防衛戦で命を落としかけた際に、それまで本人も知ることのなかった巨人化能力が覚醒する。これがきっかけとなり、結果的に自身が志望していた調査兵団に迎えられ、特別作戦班(通称リヴァイ班)に配属となる。調査兵として様々な作戦に従事し、壁外勢力の存在やパラディ島にまつわる歴史の真実に辿り着いた結果、自身の中に巨人化能力者を含む全てのユミルの民を支配する「始祖の巨人」と、未来を見る能力を持つ「進撃の巨人」の力が宿っていることが判明。独自の思惑を胸に暗躍するようになる。
好きなんですよね、こういった「己の意志」でモノゴトを決められるキャラ。
元々アルミン(エレンの親友)の影響で壁外の世界に興味を持ち、純粋に壁外の冒険を夢見る少年でした。その時点で既に「壁外に出る」事を目的に調査兵団入団(わざわざ危険を冒して壁外に出る部隊)を希望していた位で。
壁破壊から実母が巨人に食い殺されるのを見て、強く強く「巨人に対する復讐心」から、一匹残らず巨人を駆逐すると心に誓うんですよね。
で、それが口だけで終わらないのが彼で・・・。
ヒトって簡単に口では言えるけれど、実行に移すのって滅茶苦茶難しいんですよ。言うは易し行うは難しってやつです。
只エレンの場合は、ガチで己の命を削ってまで努力して、夢(≒壁外冒険)や野望(≒巨人駆逐)のために全力を尽くすわけです。
平々凡々な能力、と訓練生時代に評価されているが持ち前の努力と根性で何とか席次5番で卒業ってのもイイですよね。
回りに優秀なヤツが一杯いたにも関わらずへたれず頑張り続けられたのは凄いし、何より成し遂げたいことに向かって突っ走っていける彼が私は好きで・・・。
(この時点で巨人化能力は分かっていないので、ガチで普通に努力で5位まで行ったのは本当に凄いと思います。巨人化能力が発露した後、結局「主人公補正」じゃないか!と思うかもしれないですが・・・「死なない」という点では補正は入っていると思いますが少なくとも壁外に行くまで本人が巨人化能力をうまく扱えなかったり能力のせいで敵に拉致られたりとろくな目にあっていないので個人的にはそこまで補正補正かかっていないかなと思います)。
そしてエレンというキャラは、「自分で自分の背中を押す人間」だと思っています。
(実際作中で本人の発言もありましたし)。
これ個人的な解釈ですが、「自分で自分の背中を押す=自分のやった事の責任は自分でキッチリ取る」という事だと思っています。
又別見出しで書きますが、「己の決めたことは誰のせいにもせず自分で最後まで責任を貫く」というのが彼の根幹にあるんじゃないかなと思うのです。
(物事を最後までやり抜く、とかそういうのではなくてやり抜くやり抜かないにかかわらず自分で決めたことを人のせいにしないってのが、エレンの根幹だと思います)。
小題:前回の記事にも書いた「エレンの求める自由」の個人的解釈
エレンの求める「自由」って個人的に、「~~になりたい!という気持ちを持つ権利」だと思うんですよね。「~~したい」「~~になりたい」「~~を手に入れたい」と言ったようないろんな願望をあの壁内の世界では「そもそも手に入らない」ものだったわけじゃあないですか。彼の場合は「壁外に行きたい」というのが壁という存在と壁外にいる巨人のせいで無理、みたいな。
彼は「求めるモノは手に入らないとダメなんだ」とかじゃあなくて、「~~になりたいという願望は否定されるべきではない」という意味でも自由を求めていたのかなって思うんです。憧れや理想をそもそも「考える事さえ否定される」事を嫌っていたのかな?って思うんですよね。
詳しく書くと長くなるので過去記事↓
ただちょっと、彼が思っていた「自由」ってのは違ったのかも?と最近思います(後述)
〇ライナー・ブラウンという男
タフガイかと思いきや・・・って感じのキャラですが・・・。

壁外到達までは良い兄貴→敵って感じでエレン程入れ込みは無かったのですが、マーレ編で自分の中の株が滅茶苦茶上がったというか、ある意味で壁外のエレンなんだろうなって思うのです。彼・・・。
(精神的に壊れちゃいますしね)。
作者の諌山先生も「もう一人の主人公」と言っていますし、実際その通りだと思います。生い立ち↓
金髪で大柄な体格の少年。17歳→21歳。身長185cm、体重95kg。→身長188cm、体重83kg。8月1日生まれ[3]。ウォール・マリア南東に在った山村出身。第104期訓練兵団を次席で卒業。
優れた実力を持ち、104期生のリーダー的存在。気さくで面倒見が良く、責任感も強い性格から仲間たちの信頼も厚い。故郷に帰るという一心で生きており、絶対に曲げられない信念を持つ者同士としてエレンに深く共感する。訓練課程修了後は調査兵団に入団した。クリスタに対して好意を寄せており、心の中で何度か結婚願望を抱いている。
その正体は845年に壁を破壊し、人類を襲撃した「鎧の巨人」の巨人化能力者。かつて語っていた出自は嘘であり、始祖奪還のためにベルトルト、アニとともに壁外から潜入していた戦士隊の1人。ウォール・ローゼ壁上で唐突に正体を明かすが、この時には壁を守る「兵士」と、壁を壊す「戦士」という二つの立場に置かれたことで精神が分裂し、半ば心を病んでいることが明らかになった。その後は戦士隊の仲間である「獣の巨人」と合流し、シガンシナ区で調査兵団を迎え撃つが敗北。駆け付けたジークと「車力の巨人」に救出され撤退していった。
マーレ編では精神面や過去が深く掘り下げられており、作者はもう一人の主人公[15]であると語っている。854年、故郷であるマーレに帰還後は戦士隊副長として中東連合国との戦争に参加していたが、始祖奪還計画の失敗の責任で「鎧の巨人」を剥奪される寸前まで追い詰められていた。その戦いで戦果を挙げマーレへの忠誠を証明したことで事無きを得ているが、パラディ島で過ごした経験はトラウマとなっており未だに苛まれている。
エルディア人の母親・カリナとマーレ人の父親とのハーフであり、幼少期は母親と共に名誉マーレ人になり父親と一緒に三人で暮らすため戦士となった。優れた能力はなかったがマーレへの忠誠心と、マルセルが行った軍への印象操作で「鎧の巨人」を継承した。パラディ島に上陸後は自身の失態でマルセルを喪うが、自身がマルセルの代わりになるとアニとベルトルトを説得して作戦を続行させた。
エレンとちょっと違うのは、「ヒトの良さ」レベルがエレンよりちょっと高い印象です。というよりメンタル面の強さがエレン>>ライナー(>>>>一般人)って感じ。
(只もちろんライナーがメンタル弱いわけではなく、一般人よりはメンタルガチガチに強い方だと思います。ライナーも。)
マーレ編にて、「名誉マーレ人になる」「母さんに楽をさせてあげたい」という気持ちから「俺は英雄になりたい」と強く思うようになり、戦士候補生で死ぬ気で努力するんですよね。これと言って抜きんでた能力が無い中何とかギリギリ及第点まで成績伸ばして、作文能力と軍への忠誠心を示して滑り込むように戦士になれたと思っています(軍への謀略の件は個人的にはあまり大きな影響はなかったのではないかと思う派)。
似てるんですよね、エレンとライナー。マジでそのまんま生い立ちから何もかも一緒というわけではないですが、壁外に生まれたエレンって感じ。
彼もまた「英雄になりたい」という夢(野望?)を抱いて頑張るわけです。
どうしてでしょうね・・・。根本に「名誉マーレ人として母に楽をさせたい」とか、「父親と一緒に暮らしたい」とかいろいろなものがありそうですが、更に深く掘ってみたときに彼は「どうしてマーレに生まれたのに、エルディア人だからという理由で様々な差別を受けなければならないのだろう?(≒これは上述したエレンの望んだ自由という私の解釈と重なる?)」という気持ちが根幹にあったのではないかと思います。
彼も結局、迫害からの解放(≒自由?)を求めていたのではないかと思います。
そういう点でもエレンとライナーは凄く似てるなと思うのです。
後は後述しますがこのキャラも「世界のせい」にしない。他責をしないんですよね。
〇エレンからみたライナー

エレン視点で作中で大きく印象が変わったキャラクターだと思います。
頼れるタフガイの兄貴分→裏切り者の敵→自分と同類だとエレンが認める数少ない人物
こんな感じで・・・。マーレに渡ってからのエレンはライナーの事を「自分と同種の人間」だと最終的に思い至ったのではないか?と思うのです。
マーレに潜伏してたら嫌でも戦士候補生の話とかは耳にするでしょうし、エレンは身分を隠して過ごしていても変わらず戦士として活躍するライナーの生い立ちとかは耳にすると思うのです。
自責と他責・・・とも違いますか・・・。
先述したエレンの見出しに書いた内容ですが、
「自分の決めたことを人や他の事のせいにせず、己で責任を持つ」タイプの人間だと思うのです。己の決めたことの成否にかかわらず自分で責任をしょい込める人間。
これ、容易な事じゃないんですよ。滅茶苦茶大変です。
なんだかんだ作中含めリアル世界でも多くの場合は「他人や環境、時代はては世界のせいにしてしまう」のが大半だと思うんですよ。
実際そういうケースもあると思いますし。
でもそれが例え本当に環境とか時代とかのせいであっても、自分の下選択を「俺のせいなんだ」って自分でしょい込める人間が多分、エレンとライナーなんだろうって思います。だからエレンはライナーの事を「同類」だと認めていると思うのです。
アルミンやミカサのような親友とか同期の連中とはまた違う、エレンが「自分と同類」と思っているタイプの人間です。
多分エレンと同タイプの人間は作中において3人登場していると思っていて、エレン、ライナー、そして「マルロ」の3人です。
マルロはガチでエレンと同タイプの人間だと思うのですが、エレンと知り合うのが遅すぎた&散るのが早すぎた(主人公補正が無かった)&未来視前に死んだのでエレンはあんまり覚えていないかも・・・。

周囲の同期からとか描写からもエレンっぽいとは思われてたみたい
この3人が、ある意味で他を逸する「自分の選択しょい込みガチ勢」だと思うのです。
ココなんですよね、今回の本題というか命題。自責と他責・・・というより「自分の選択しょい込みガチ勢」かどうかが今回の命題です。
〇自分の選択背負いこみガチ勢

これガチるとメンタルやられると思うんですよね。実際ライナーおかしくなってましたし。エレンもまあまあやられてたでしょう。
ただそれでもそういった選択を取れるのは「美しい」と思います。
というか本来・・・元来であれば自分の選択は自分で背負わなければならないと思うのです。
ただホントにきついんですよこれ。憧れで見る世界と、入ってみてみる世界は往々にして違うことが多々あります。外側・関係者じゃない視点から見たらキラキラしていてもいざ内情を知ったり実際に自分が当事者となった時、想像以上のストレスがあったりします。
憧れで何かに成ったとしてその後なってみたらなってみたで分かる苦悩ってのは経験してる方は多くいらすのではないかと思います。
そういう時、愚痴の1つや2つはいた時・・・
「でもお前が決めた道だろ?」
と言われてしまうと、退路を断たれるというか言い返せないんですよね。
だってその通りなのですから・・・・・・・・・・・・・。
その通りだからこそ、何も言えずそのまま進み続けるしかないわけです。
滅茶苦茶にキツイ話なんですよね、自分の選択を自身で責任もって背負う事。過去は変えられないし過去に戻ることもできないし。
自分に言い聞かせるという意味では「強さ」となる言葉に分類されるものだと思いますが、他者に投げかけるべきではないのかなと思います。あるいはかなり相手を慎重に選んで投げかけるべき言葉かも。
〇あの独白のシーンのエレンの心境

「自分と同類だと思っていたライナー」が
「俺のせいなんだ!!!!!!」と言ってほしい気持ち7割
「俺のせいじゃない、世界が悪いんだよ」と裏切ってほしい気持ち3割
位ありそうなんですよね。(未来は見えているとしても)

+子供だったからしょうがなかったよな?よな?って甘いセリフも吐きます
+国の命令だもんな?しょうがなかったよな?な?って詰めます
実際あそこで滅茶苦茶ライナーを詰めて詰めて「お前と同じだよ」「お前とおなじだよ」と詰めまくってギリギリの精神状態にさせてるのも、↑のセリフを引き出したかったんじゃないかと思うんですよね。
というか、ライナーの事を壁内時代いったん裏切り者だ敵だと言ったけれどマーレ渡ってからは「ライナー・・・やっぱり俺と同類なんだな」って感じに受け取ってるんじゃないかと思います。
↑これは未来見る前のエレン視点だからしょうがないですよね・・・。
マーレ潜伏中に「ああそんなことも言ったっけ忘れてくれ・・・」って言ってたのもライナーの評価を改めたからかも?と思っています。
なんというかどちらかというと訓練兵団時の評価に戻ったというか。尊敬しているというかやっぱり「自分と同じ同類として」見ているというか・・・。
そこで、その自分が認める数少ない同類が「俺のせいじゃないんだ、時代が悪いんだよ」って言ってほしかった気持ちも「少し」あるんじゃないかなって思うんです。
自分が尊敬…まではいかずとも一目置いている同類の人間がギリギリのメンタルで「俺のせいじゃない」って独白してくれれば、エレンも自分に言い訳出来る口実が出来るわけですよね。
「俺がこうやってマーレに来たのも時代や環境のせいなんだ」と口にすることは無くとも、一つのなんというかエレンにとっての「赦し」となっていたかな?とは思います。
それはそれとしてライナーが「世界のせいなんだよ」って言ったらライナーに対してエレンは幻滅はすると思います(理不尽ですけど気持ちとして分かる)。
だから7割くらい「俺のせいなんだ」って言ってほしい中、3割くらい自分の中で赦されない事と分かってはいながらも赦されたくて、言い訳の口実を作りたくてエレンはライナーに「俺のせいじゃない」って言ってほしかった気持ちが若干あったかなあって思うんですよね。
↑エレンの表情、凄い表情ですよね
・・・。
でも正史はドストレートに「俺のせいなんだよ!!!!!!!!!!」って言った。その結果エレンはライナーに対して幻滅せず、「やっぱりお前は俺と同じだ」って言いながら覚悟ガンギマリ自分で決めたこと背負いこむマンとして覚悟決めたガンギマリになってしまったんですよね。ある意味で悲しく、ある意味で望んでいた回答が得られたエレン・・・。心中は嬉しさ7割、残念さ3割って感じでしょうか・・・。
結局このライナーのセリフのお陰でエレンは自らの気持ちの逃げ道・退路の可能性を断たれ背負いこんで突き進むマンにしかなれなかったのかなと思うのです。
未来視していて、ライナーがこう言った物言いをするのを分かっていたとしても、心のどこかで「世界のせいにしてほしい」って思ってそうだなとちょっとだけ思っています。
エレンもなんだかんだ鬼のような鋼メンタルですけど、やっぱり人間で「赦し」を得たい気持ちはあると思うので・・・。
無限に味がするシーンですね。
〇世界は残酷なんだから(作中の命題?)
進撃の世界も、ぶっちゃけ実際リアル世界も残酷ですよね。
理不尽で容赦なくて誰彼に対しても慈悲なんて無いような世界で・・・。
実際この「進撃の巨人」の命題の1つに「世界の残酷さ」ってのはあると思います。
只それに「抗う」キャラクターとして、自分の選択自分で責任背負いこむマンとしてのエレン、ライナーがいるのかな?と思います。
ある意味で「現実」に対してあらがうというか、多くの人が外的要因に責任を押し付けてしまう世界で・・・それに立ち向かって背負いこんでいく・・・ってのが美しさを感じるのかもしれません。
〇対となる存在の代表「ベルトルト」(とミカサ)
元々「能力は抜きんでて凄いのに主体性に欠ける」って評価でしたよね。
それでもエレンが未来視する前までは普通にライナーともども仲いいというか、エレンから見て「一人の大切な同期」って認識だったと思います。
それが裏切り発覚後のエレンはベルトルトに対して「(ライナーの)腰ぎんちゃく野郎」って評価を下すわけですよね。実際うっすら思ってなかったら多分あんな言葉ポンってすぐ出ないと思うんです。元から同期の中でもエレン視点から見てベルトルトってあんまり接点が多くない&あんま好きじゃないような気がします。
で。本題なんですが・・・、マーレに潜伏してからエレンは明確にベルトルトの事「キライ寄り」のキライになったんじゃないか?と思っています。
マーレ時代の戦士候補生だった頃のベルトルトって壁内の時と同様に能力は滅茶苦茶優れてて、体格も恵まれているにもかかわらず主体性に欠けてて・・・。エレンとかライナーが望んだものを持っているにもかかわらず、何というか・・・。少なくともエレンは「ひがみ」とか「嫉妬」みたいなものもあったと思います。潜伏中にライナー同様戦士候補生の話は耳に入れていると思うので。そりゃあ自分より恵まれて強い人間が・・・ってなると思います。
うーん・・・。だからベルトルトを食って生き延びたアルミンに対して「ベルトルトを食ったせいでお前はおかしくなっちまった」ってベルトルトを罵倒のように使って煽ったんじゃないかと思うんですよね。エレンはマーレに潜伏中にベルトルトの高感度ガクッと下がってそうです。
ベルトルトの最期の見せ場でもある巨人化のシーンの直前、画像にもあるように「全部仕方がなかった、だって世界はこんなにも残酷じゃないか」って言っていますよね。
これ明らかに自身のしてきた選択を「環境・世界・他者」のせいにしているのです。確かに世界は残酷ですしそう思う人が殆どだと思いますが・・・・・・。
自分がしてきた殺人や過去全てまではいかないかもしれませんが、自身のしてきた「行為」を他者に擦り付けて正当化しているのです。
これ、エレンとライナーの真逆なんですよね。ベルトルトとライナーは生まれも一緒だし戦士候補生として同じ釜の飯を食った仲であることや壁内偵察任務を任された仲間でもある事から、凹凸コンビとして仲良くなっていたのかもしれません(あるいはライナーの二重人格性によって仲良く見えただけ?頼れるのがライナー&ベルトルトしかいなかったから?アニはあてにならないし)。
でもそんな時代を知らない壁内の兵団候補生時代しか知らないエレンはそりゃあまあ仲良くはなれんわな・・・って個人的には思います。
うーん・・・。進撃の巨人の命題の1つに「世界の残酷さ」ってのがあると書きましたけど、それに(仮に無駄だとわかっていても)あらがうのがエレンやライナーだとすれば、抗わずに「仕方がなかった」と流される側に回るのがベルトルトなのかもしれません(後述しますがミカサもそうだと思います)。
〇ミカサ

ずるい設定っちゃずるい設定ですよね
滅茶苦茶「強い」点については壁内エレン時代は逆にコンプ要素でもあったかも。
でもあんだけ尽くしてくれる欠点の無い女性って時点でもう役満だと思います
ライナーに対してのベルトルトだとするならば、エレンと対を成すのはミカサだと思っています。エレンはミカサと幼少期に出会わず訓練兵時代に知り合っていたら仲良くなることはできたのでしょうか・・・。
ただちょっとだけライナー⇔ベルトルトとの関係と違うかなと思うのはミカサがエレンの影響を受けよう受けようとしているところだと思います。
「戦わなければ勝てない」ってのはエレンの初期のモットーだと思うのですが、それに対してミカサもその発言を受けて「戦わなければ勝てない」との発言をしています。
そういった意味で完全に凹凸コンビ・・・というよりは惚れた男の影響を受ける女性というか・・・、エレンの影響をうけてはいるのだと思います。
あとミカサとベルトルトの他の大きな違いとしてはエレンとミカサはまず異性のペアである事、幼少期の出来事とほぼ養子として迎えられ兄妹のように過ごしたこと等踏まえライナーとベルトルトよりも過ごした時間が長いってのもあるのかもしれません(あとは異性同士故の互いへの激重感情)。
原作やアニメを見てから随分時間が経ってしまいましたのでうろ覚えの部分がありますが、世界は残酷なんだってセリフってミカサとベルトルト以外に発言者いたかな?と思います(もしかしたらアルミンも言ってたかも?)。
〇自分で自分の背中を押すということ
≒自分の気持ちで意思決定を成すという事
これ上述しましたが滅茶苦茶しんどいんですよね。メンタルに来る奴です。
本来なら自分のした選択って自分が責任を取らなければならないのですが・・・。
どうしてもその選択が上手くいかなかったとき、自分が背負うってのは中々に大変で、どうにかしてよそへぶん投げたい・・・って気持ちはあると思います。
というか普通にそういった人の方が圧倒的多数だと思いますし、大多数の人間はエレンやライナーみたいになれないと思います。だからこそ魅力的なのだと思うのです。
どっちが正しいのか?どちらが人間的に正しかったのか?
それは分からないですし、自分で背負いこんだ結果ライナーは言うまでもなくエレンも相当にメンタル疲弊していましたよね(最終回の奴を見ても)。
自分が望み、選んだ選択が往々に上手くいかなかった時、選んだ責任を自分で取ろうとすることは「理想」だと思います。只これ選択のレベル(規模の大きさ?人生への影響の大きさ?)が大きいほど後悔したときに下手したら一生引きずるかもしれないんですよね。
だから・・・全ての選択を「自身で背負いこむ」事は必ずしも正しいとは限らないのかもしれません。理想的ですけどね。
個人的に自分はかなり理想主義の部分があるので、こういった「自分の選択は自分で責任を取る」ってのは良い事かなと思いますし、そうするようにしています。
でも、「世界は残酷だから」って理由とか「環境が悪かった」「生まれた時代が悪かった」とかそういったもので自分の心の負担を減らすよう努めるのは、ある意味でストレスコーピング、コーピングの一手段として正しいのかもしれません。
むろん、何もかも世界・環境のせいとかにするのは何ともアレですが・・・。
いい塩梅で自分なりに「自分の責任」「自分じゃない他者の責任」と分けるのが良いのかもしれない?ですね。
〇エレンの地ならししたい欲は分かるよね
エレンの求める自由って「人間は~~したい・~~になりたいという求める権利がある」という意味での自由だと上述しました。
生まれゆえだったり家柄だったりで「なれない」「手に入らない」というものに対して強い憎悪にも似たような感情を持っていたような気がします。
実際にその気持ちは本当だと思いますしウソじゃないと思うんですが・・・。
実際そこまで「高尚」ではなかったのだと個人的に思うのです。
〇エレンの「求める自由」って
上述したり過去記事にもした通り普遍的な概念として「人間は~~する・求める・なりたいと思う・手に入れたいと思う権利がありそれはなにものにも妨げられるべきではない」という考えを持っていると思います。これは彼の中で持っている考えじゃあないかな?と思います。
〇それはそれとして彼の「エゴ」から来る自由
エレンってエゴが凄い強いんです(自分は物凄く過度なエゴじゃなければ人を人たらしめるものとしてエゴは必要だと思っているのですが)。
そこが個人的に凄く好きだなと思う点にもなるのですが、彼の求める前見出しに書いた「自由像」ってどこから来たのだろう?と思うと・・・。
「外の世界を見てみたい」ってのがやっぱり来るのかなって思うんです。
生まれた時から壁内で過ごし壁の外の世界は人なんていない未踏の世界だと信じ冒険することを夢見たわけですよね、少年時代の彼・・・。
でもそれが「巨人」のせいで簡単には出来ない、だからこそ調査兵団を望んだんだと思います。
そして、結果的に未来を見たことや過去を見たこと、そして実際にマーレに渡ってみて・・・外の世界にも同じように人間が居て、自分たちと同じように争い合ったりして生活していたわけです。
それで結局「前人未踏の壁外の世界」を冒険する夢は果たせなくなってしまうんですよね。「がっかりした」って発言からも夢を無理やり潰されてしまったのだと思うのです。
だから地ならししたんですよね、彼。多分・・・。
体のいい理由として「壁内人類を守る為」ってのはあるかもしれませんし、その気持ちはゼロじゃなかったと思うんですけど・・・。
でも多分彼「実際外の世界の人類皆殺しにすれば外の世界に人いなくなるし良いんじゃね!?」っていうエゴから彼は地ならしを選択したのだと思います。
うーん・・・。勿論彼もしっかり「倫理観」は持ち合わせているわけで、それなりに悩んで本当に悩んで考えたけれど・・・。
自分のかつての夢と憧れ>>>壁内人類を守る為>>>倫理観
って感じで地ならし選択したのだと思います。
すげ~~~~~~人間臭いんですよね、エレン・・・。
人並みに悩みつつ、人殺しも心の中で躊躇いながら・・・でも夢や憧れを優先しちゃったんですよね。
嫌~~~~~~~~~~~~~好きだなア・・・って。
なんていうかこう・・・自我を出したり周りを気にしたり恥とかいろんなものをとりわけ強く気にしたりする本邦において・・・、こういった「エゴ」丸出しのガキのまんまで突っ走っていくエレン、自分は本当に・・・本当に好きです。
まあ実際に「許されない行為」をしているのは確かですけど、ギリギリ彼がヘイトMAXのキャラになっていないのは「自分で自分の事背負う人」だからかな?って思います。
これで地ならしした理由を他人とか環境世界にしてたら自分は好きじゃなかったかも。あくまで自分の「したいこと」として「自分が責任をもって」「自分の意志決定で決めて」やったのが良いなアって。
作品の話だから「地ならし」するのもイイよねって思いますが、実際そんなことしたらリアル世界ではとんでもないですよね。
只、周りに迷惑をかけない範疇でエレンみたいにエゴ強めに出してもいいのかな?って個人的には思うのです。
個人的に・・・。
〇まとめとエゴとかの自分の価値観
人間って(自分も例外でなく)単なる知性がたまたま高くなった動物の癖に色々と自身の感情を抑えすぎたりするところがあると思うんですよね。
無論感情を抑えるべきところはありますし、逆に出すべき時もある。
でも・・・なんというか・・・他者との調和を重んじすぎる部分があるのかな?と個人的には思います、本邦・・・。
エゴ、もうちょっと前に出してもいいと思うんですけどね・・・。
エゴは忌避するべきものとして押さえつけて押さえつけて理論で何とか取り繕うとするから色々な物事・事象・人間の根本的な本能の部分に論理的矛盾が生じて、色々なところで議論が起こっている世界で・・・。
エゴを出すことがもう少し許容されれば、ちょっと生きやすくなるのかなあって思うのです。
以前エゴについて書きましたが・・・。今回もそれと同じような結論になりました。過去記事↓
そんな話でした。又進撃読み返すことがあればブラッシュアップしたいです。

