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メタファークリア感想 〜RPG・音楽・偶然の一致〜

先日、「メタファー:リファンタジオ」クリアしました。
で、書きたいなと思ったトピックを5つ絞って感想を書いてみました。
とりあえず世界樹の迷宮好きな方でメタファー気になってる方は見ない方がいいと思います。


前置き
メタファーを手にとったのは、「世界樹の迷宮」にはじまり、「ペルソナ」、「キャサリン」、ヴァニラウェア作品、昨年初めて「真・女神転生」…と、アトラスゲーを多くやってきた(他にもやっていきたい)と思っているので、そんなアトラスが掲げるこれまでと異なる新規ファンタジーRPGと聞いて気にならずにはいられませんでした…

↑スタジオ・ゼロ立ち上げが2017年。当時話題になったヨコオタロウさんの応援(してない)メッセージ。
ちなみに「世界樹の迷宮」シリーズは、この翌年の2018年の「世界樹の迷宮X」を最後に完全新作が出ていなくてですね・・・
project Re:fantasyも同様にしばらく音沙汰無かったもので、(ヨコオさんのメッセージ真に受けてないよな…?)
2023年のSQリマスターで活力を取り戻しはしたものの、いち世界樹の迷宮ファンとしては色々と心配な日々が続いた6〜7年だったのですが、、、












や っ て く れ た な お 前

『乱立するかつての遺産』


…本題。



1 ゲームのテーマについて思ったこと

・ メタ

代表作・メガテン、ペルソナ、などと、先のヨコオ氏のメッセージにもあるようにこれまで現代を舞台にしたRPGを作り続けてきたアトラス。そこへきて「アトラスがファンタジーRPGを作るならどうなるのか?」と、あえて中世ファンタジーという従来のRPGの王道舞台に挑んだわけですが、
中盤まではアトラスの培ってきたテーマ観である、秩序、混沌、民衆、立場の弱い者を主人公としたストーリー、東京を滅ぼすetc…が展開され、「なるほど、これまでのアトラスの培ってきたものをファンタジー舞台にのっけてきたんだな〜」と思ってましたが、、、

後半で主人公の正体が明かされ、プレイヤーが主人公を動かしていたと思ったら王子の理想像を具現化したものが主人公だったとはね…
この流れで、ゲームの中でゲームをする的な意味での「RPGの二重構造」を感じてました。広い意味で言ったら十分「メタ」な手法のゲームだなって思います。
具体的に言うと、「王子が理想を幻想(器としての主人公)に託す」というロールプレイに「プレイヤーが主人公を操作して冒険する」というロールプレイを重ねているという二重構造。(しかも前者は後から発覚する)

そんな主人公が世界を変えていこうとするシナリオを体験して、個人的には「このゲームのテーマはRPG・ゲームなどの架空の創作の力を示すことなのかな」というのが全体を代表した感想ですね…

過去記事で書いたこととちょっと被っているような気もしますがご容赦ください。。。

そもそもロウとかカオスとか云々は元からアトラスが扱ってきたテーマなのであんまり本質的ではないなと考えていて、、、
むしろそれらを土台とした上で、作中でモアをはじめ様々なキャラクターから何度も言及される「幻想」という言葉にアトラスの掲げるRPG観を当てはめることで、
「ただの無価値な作り物でない、プレイヤーに影響を与えて現実を超えうる力を持ったもの」というRPGの価値や力を示していたように感じてました。

「幻想をもって現実を超える」ことを、ゲーム内のストーリーだけではっきり完成させている点は現代劇でなくわざわざファンタジーという舞台を選んだからこそ生きてくる部分だと思います。


・ ミコ

また、ユーファとサモナー周りの元ネタがアトラス作品のネタ(デビルサマナー、悪魔、遺都シンジュクetc…)で埋め尽くされているのも同じような理由なのかもなーと思ったりしました。
「巫女」が本来ドラゴンとともに災厄に立ち向かったのなら、その使役するものとして悪魔召喚したり、ゆかりのある場所に「世界樹の迷宮」関連の地名を出してきたりしたのは、RPGゲームという幻想で現実に立ち向かうことを表現したかったのでは、、、なんて想像してみたり。

これ見た瞬間にピンときました。
これってさ、「エトリア」ってコト!?

中二病の本体は生きる熱量である。
想像力の爆発である。
純粋さを創作性を合わせもつ、冷めた社会への対抗手段である。

最近思うんですよね、如何にして死ぬまで中二病を保てるのかと。
それが出来れば、一生お酒を楽しめる筈です。

ZUN(旧約酒場 ブックレットあとがきより)

個人的に超好きで度々引用しているZUN氏の言葉。「幻想は冷めた社会への対抗手段」と読めると思ってます。


2 メタファーおもしろ選択肢選手権の開催はいつですか

アトラスといえばおもしろ選択肢、おもしろ選択肢といえばアトラス。
他のアトラスタイトルにも劣らないおもしろ選択肢から3つピックアップ。
ストロールさん、ジュナさん、ツッコミお疲れ様です。胃薬は足りてますか。


・ ストロール調子に乗るな

イケメンで可愛くて人気投票中間発表最終結果1位だからって
#ストロール調子に乗るな(3/7追記)
言い方が「利口ぶってないですぅ〜⤴︎!」っていう
拗ねた感じになっているのもおもしろポイント。


・ 無邪気か!

主人公くんニッコニコでかわいいですね(|)。
ニーアオートマタの時から思ってたけど、花江夏樹さん、こういうかわいい声と思いっきり苦しんでる時の呻き声の両方ができる豹変ぶりすごいなと思ってます。9Sがどんどん狂っていく様子なんかは必聴もの。


・ 見逃してほしい…

この選択肢が一番面白かった

主人公の今まで見せたことのない渾身の情けない声と表情でルイに命乞いをする姿は必見。
これには流石にさっきまで二人きりで行動してきたユーファジアもドン引き。この後のジュナさんのツッコミも良かった。
ルイは冗談通じないタイプな気がするけどこれ見せられてる間待っててくれてたのか、呆れて何も言えなかったのか・・・


3 歌・音楽の話

・ ブライトン・ロック

音楽の魔法

ゲームを始めて自由に動けるパートになってからすぐぶち込まれるのがこのシーン。BGMっていう作中のキャラが言及するにはメタにも程がある要素を「魔法で脳内に直接かけている」という表現に落とし込んでいるのが一瞬で気に入りました。そうか、ファンタジーだからその手があったか!

散歩しながら、家事をしながら、電車での移動時間に、車を運転しながら、好きな曲や気分に合った曲を聴く(あるいはイメージする)というのは誰しもやったことがあると思う。
確かに、自分も散歩にくりだせばRoad96のHit the Road、東海道新幹線に乗れば上海アリスの卯酉東海道を聴き、車のハンドルを握ればHi-NRG Attackのユーロビートをかけ、、、
Turn she's come in~~! >

こういう「音楽がキーとなって力を与える」というシーン、ミュージカル的に音楽を活用していて好きな作品のアニメ「マクロス」や映画「ベイビー・ドライバー」なんかを思い出してました。

-ガキの頃、車で流したもんで、音楽聴いて一晩中ぶっ飛ばしてた…俺は"マイテープ"ってのを作ってた。その中のキメの曲で盛り上がるんだ、お前もあるか?

-もちろん

-何だ?

-『ブライトン・ロック』

・・・終盤、この曲を合図に最後のカーチェイスアクションが始まることとなる。

『ベイビー・ドライバー』より
ベイビー・ドライバー』より

こういう、音楽で気分を上げるだけでなく、支えにする、状況を打開するという展開を思わせて、ゲームだけでなく「音楽」や作中に登場する幻想小説という名の「小説」、ニューラスがマリアに描いて見せた「絵」などの創作物・芸術作品全般にまで広げて「幻想の力」を見せたかったのかもなと思ってます。


・ 生き残りたい

作中でもジュナさんのエピソードをはじめ、歌について触れられていました。歌とは、歌の力とは、歌にできることは・・・etc、
やっぱりゲーム・コンテンツメーカーとして創作や芸術のもつ魔法的な力を意識してるなあーと受け取ってましたが、

…ちょっと待って、なんか最終決戦でライオンが流れる前提で話が進んでないか??

アカデメイアの旋律が入ってくるラスボス戦の曲で「全ての人の魂の戦い」味を感じて良さを噛み締めてたり…
そして、

音楽の魔法、再び。

ライオンじゃないけどラスボス戦のシーケンスでこの回想流れて、
「荒野を往く者」が流れたときは思わずガッツポーズしてました。

これもう「音楽」を「ゲーム」とか「小説」とかにしても通じるよな…



※以降は個人の趣味趣向ネタが強いので注意


4 F1ネタ

事前情報からパーティに「ヒュルケンベルグ」「ストロール」なる名前のキャラがいるということを聞いてピンときたんですね。

何かっていうと現役F1ドライバーの名前が二人も入っていると。

米国ATLUSもこれを意図してなのか、 F1チームとこんなコラボしてた。

F1マシンの車体にロゴ載せてもらえるって一体いくら積んだんだ??!
で、公式がこんなんやってたら他にもF1がらみの名前探したくなっちゃうじゃないですかってことでちょっと紹介させてください…


・ヒュルケンベルグ(ニコ・ヒュルケンベルグ)
F1では2024はハースのドライバー。2025はザウバーに移籍。
10年以上のキャリアの中でまだ表彰台に乗ったことがないが、中団〜下位グループの争いでベテランらしく好戦績を収めチームから重宝されている印象。
ちなみに「ハルク(HULK)」という愛称で呼ばれている


・ストロール(ランス・ストロール)
アストンマーティンのドライバー。親がチームオーナーの実業家で、メタファーのストロールとは御曹司・坊ちゃんという共通点があったりする。
ペイドライバー(スポンサーマネーのためにチームにいるドライバー)と揶揄されがちだけど、表彰台経験もあり個人的には歴代のペイドライバーの中では上の方の実力だと思います。


代役出走の電話を受けたときの本人のインスタ投稿のトレス

ヒュルケンベルグはF1から離れてた時期にストロールの代走を務めたこともあるという妙な繋がりがあったりする。(そして入賞&ファン投票1位)


・アロンゾ(フェルナンド・アロンソ)

GP2 ENGINE! GP2!   ARGHHH!

シューマッハの時代を終わらせた人。2度のワールドチャンピオン。
F1以外にもダカールやルマンなど長いキャリアを経て現在はアストンマーティンのドライバー。

アロンソの長いキャリアの中でも有名な、
「予選で早々にリタイアして黄昏てる姿」


・ラッセル(ジョージ・ラッセル)

メルセデスのドライバー。世界チャンピオンがチームメイトでも一歩も譲らないたくましいドライビングを披露する、次代のチャンピオン候補のひとり。


・ルイ(ルイス・ハミルトン)

(こじつけ)

言わずと知れた7度のチャンピオン。チャンピオン街道を突き進んだメルセデスを離れ2025は名門フェラーリに移籍する彼の運命やいかに。


・・・あと現役じゃないけど「ジェンソン・バードン(バトン)」とか思いついたんですけどどうですか



5 キャラの魅力がぶっ刺さった話(性癖ダダ漏れ)

人気投票はストロールに入れました。

ツッコミ役兄貴肌で引っ張っていってくれるイケメン貴族。
よくたまにポンコツになるところがまたかわいい

ランク上げて獲得する能力の「ニンゲンキラー」って字面つよくて好き。
スト主でニンゲンキラーぶっ刺さって紅月閃でクリティカルして魅了状態になるところまで視えましたが解釈あってますか
戴冠式で最後ストロールと相対して王冠受け取るのが最初に仲間になったということとの対応を感じて最高だった・・・


でですね、ストロール、ヒュルケンベルグ、ハイザメ、ジュナと、いずれも背丈や経験の面で主人公より上な仲間が次々と加入し、主人公くんみんなの弟分みたいでかわいいな…

とか思ってたらユーファジアですよ。ここにきて天然妹系キャラが来て不意打ちを喰らいましたわ。完全にそっち方面への対応がお留守になってましたわ。クリティカルヒットですわ。気分はまさにマスクドダンサーによる弱点付与からの思いもよらぬ一撃。
最初から妹系キャラが同行してたらそこまで印象には残らなかったかもしれない。マリアもいるし。でもこの落差であらためて良さを感じさせてくれたと思う。
その後も主人公よりもさらに弟系のキャラとしてバジリオが加入するというのも面白かった。しかも主人公より背が高くて頼れる部分もあるっていう。

・・・とか思ってたらまた年上勢の魅力も増してくる構造にもなってたわけよ。主人公が正真正銘の王子だと判明したおかげでヒュルケンベルグやニューラスからは本当の守るべき相手として、ストロールやハイザメからは彼らの「父と子」というエピソードテーマに絡めてもう一度魅力をしゃぶり尽くさせてくれる。まったくキャラを魅力的に見せるのがうまいぜ!!

序盤の主人公を取り巻く、独断と偏見による相関図解釈

これが、こう

はいドーン×2



・・・はい。エディンギとか言ってすみませんでした。。。



パーティ外の支援者で特にというのを挙げるとしたらマリアとアロンゾです。
・マリアちゃんいい子😭。救世主(メサイア)のアーキタイプを抱くのにふさわしすぎる。
・スカしたイケメンが弱った姿を俺にだけ見せてくれる展開で落ちない奴おらんやろ。。。それも計算のうちか??




今回書いた以外にもいろいろと考えたり感じたりしたことが多く、ここ最近では特に多くの感想を持ったゲームだと思います。
こんなところまで読んでいただきありがとうございました!

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