見出し画像

印象に残ったゲーム音楽15

」の3曲で。夏だし。清少納言もそう言ってる。


Color Your Night / ペルソナ3リロード

今夜は何しようかな

夜の巌戸台で「今夜は何しようか」とぶらぶらしてるときに流れてくる曲。夜の街に繰り出すのにふさわしい、Lotus Juiceさんの気怠げなラップパートから入り、続けて高橋あず美さんの透き通るような歌唱パートに移行する。フンフーンと自然と鼻歌を歌いたくなるような曲に合わせて夜の散策・自由時間を堪能していた。

・・・そもそもペルソナシリーズで「今日何しようか」と思いながらぶらぶら街を見て回るのが結構好きなんです。まだ聞いてないNPCの話を聞いて、カレンダー確認して、手持ちのペルソナ確認して、、、で、気づいたらこの曲聴きながら現実世界でスマホいじっている私…
確かに、カレンダー制を採用しているゲームは考えることが多かったり、やり直しのハードルが高かったりしてだるいところもあるかもしれない。けれど、この日何しようかなとぼんやり考えながら主人公の足を運ばせ、そんなときにこういった力を抜いて思索に耽るような曲がスッと入ってくるのは、他では得難い価値があると感じている。特に1周目では。


アトラス・橋野氏
『ペルソナ3』って冒頭、主人公がイヤホンで音楽聴きながら街に初めて入ってくるというシーンから始まるんですけど、生活の中で音楽を聴く人って、自分の気持ちを盛り上げるために音楽をかけているじゃないですか。
(中略)いろんなシチュエーションで自分の感情を高めたり、落ち着かせるために音楽を聴いていると思うんです。

メタファー:リファンタジオ オーケストラコンサート 公式パンフレット
橋野氏・副島氏・目黒氏 スペシャルインタビューより

こないだのメタファーのオケコンで手に入れたパンフレットに載っていた上記の内容、まさに自分がこういうゲーム音楽に求めている・感じているものだったので、いいものを見れたなと思っています。

曲の合間には、Lotusさんの優しい印象を受ける歌唱パートが入ってくる。
筆者が勝手に持ってたイケイケドンドンベイベベイベな印象とは異なり、ここでは驚くほど静かで、穏やかで、優しい。
(失礼ながら)まさかこんな声も持っていたとは……!と、意表を突かれた感覚は、「Place of My Heart」を初めて聴いたときにも似ている。2019年のペルソナライブ観てたとき味わった、まったく予想外の曲だった。Lotus Juiceのいつものイメージを完全に裏切ってくれた、おもしろい曲だったことが印象に残っている。

夜の街を散策しているということは今夜はタルタロス探索はナシということである。
いつもスタイリッシュな戦闘曲で鼓舞してくれる両名もこのときは静かに己を見つめる時間を後押ししてくれているのだと思う。



Ululo / グノーシア

このうるさいのがいいんです

幻想的な星間の旅を思わせる音色で導入しながらも、ここはさっきまで誰を冷凍するかの議論をしていた、一触即発の場所。
このループではだれがグノーシアなのか
得た経験値をどう割り振るべきか
ループを重ねた先にある真実とは
そんなことを考えたりしていると、特記事項を埋めるように頭の中にどんどん情報がなだれ込んでくる。
それに呼応するような、テンポをそのままに音の大きさや音色が増していき密度高く盛り上がってくる楽曲。このとてもうるさくなってくる感じがとても好きです。

プレイヤーに向けて絶えず押し寄せてくる情報の波。ゲームはプレイヤーを情報の洪水に沈めるつもりか。プレイヤーは知ることを畏れず疑わず、情報の洪水からセツをはじめクルーを救い出すノアの方舟に導けるのか。。。

Ululoとは、イタリア語で「唸る風」とのこと。目に見えなくとも唸るほどうるさく感じる音で「場」や「空気」の変化や深化を感じられる良いタイトルだと思う。

秋アニメが始まる前にやっておこうと思って落としたんですがめっちゃ良いゲームっすね……



帝都アグニラータ(夜) / ゼノブレイド

こんなに美しい敵地BGMがあるか

機神。それはシュルクたち巨神界の人々を喰らい、大切な人を奪った機神兵を生み出す神。

いつか、いつかはあそこに乗り込んで、機神兵を全滅させて、それから機神を……

進むごとに明らかになっていく真実、強くなる仲間たち、そして物語を加速させるゲーム音楽界屈指のノリノリ人気戦闘曲「機の律動」。
勢いに拍車をかけるように、物語はクライマックスに向かって突き進んでいく。

━そんな旅の果てにたどり着いた機神界の帝都の曲がこれである。
かつて敵として憎み続けた存在たちが暮らしていた帝都。

しかし、そこに響くのは戦闘でも怒りでもなく、静かで、虚ろで、もの悲しい、そしてただただ美しい旋律だった。

特に(夜)バージョンは、「ここがあの敵のハウスなのか?」と問い直したくなるほどの美しさと安らぎを感じる曲だった。

ずっと目の敵と思ってきた魑魅魍魎の都がこんな美しくていいのか

このあと起こる衝撃的なイベントにより、アグニラータに再び足を踏み入れることはできなくなる。
この曲を思う時、この街とゲームの思い出を静かに見送っているんだと思う。 




↓前回


いいなと思ったら応援しよう!