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対話型生成AIには何ができる?

この記事は、冊子「AIがひらく看護管理の未来〜人間にしかできない仕事をするために〜」(2025年2月発行)の内容を投稿記事の形にしたものです。


文脈理解

対話型生成AIが与えられた文章からどれくらい背景情報を読み取ることをできるか、以下のような質問をしてみました。


3ヶ月くらい付き合った彼女と急に連絡が取れなくなって、LINEを送ってみたんだけど既読にならないんだ。今まで会うのも自宅以外だったから彼女の家も知らないし、大丈夫かなと心配なんだ。でも共通の知人が、彼女が最近インスタで何かを投稿していた話をしていて。僕はインスタをやっていないからわからないけど。これってどういうことかな?

状況から推測すると、以下のような可能性が考えられます:

1.彼女が意図的に連絡を避けている可能性

  • 既読がつかないということは、LINEの通知をオフにしているか、ブロックしている可能性があります。

  • しかし、共通の知人がインスタでの活動について話していることから、彼女が完全に音信不通というわけではなく、SNS上では活動しているようです。

2.技術的な問題やLINEの利用状況によるもの

  • 彼女がLINEを開いていない、あるいは機種変更やアカウントのトラブルが起きた可能性もあります。

  • ただし、インスタグラムを利用しているならば、完全にネットから離れているわけではないため、この可能性は低そうです。

3.心理的・状況的な理由

  • 彼女が何らかの理由で一時的に距離を置きたい、または関係を見直している可能性があります。

  • 自宅を知らない点や、交際期間が短い点から、彼女自身が関係に対して慎重な姿勢をとっているのかもしれません。

今後の対応について

1.共通の知人を通じて安否を確認する

  • 彼女が無事であるかを確認するため、共通の知人に直接聞いてみるのがよいでしょう。ただし、深く詮索しすぎると誤解を招く可能性があるため、軽いトーンで尋ねるのが無難です。

2.LINE以外の方法でアプローチを試みる

  • 彼女がインスタグラムを利用しているならば、共通の知人に協力を依頼して、彼女にメッセージを伝えてもらうのも一案です。

3.彼女の意思を尊重する

  • 連絡が取れない状況が続く場合、彼女が距離を置きたいと考えている可能性があります。その場合、しばらく待つのもひとつの選択肢です。

彼女の状況がはっきりしないため、焦らず、相手の気持ちや状況を尊重しながら対応することをおすすめします。


文面通りに解釈すれば、「彼女はLINEでは連絡が取れない状況にある」などと答えそうなところですが、一番に「彼女が意図的に連絡を避けている可能性」を提示してくるなど、核心を突いたアドバイスを返しています。主観的な情報であっても、これくらいのレベルのニュアンスまで文脈を読み取れることがわかりました。

まるで人間関係のことをちゃんと理解しているようなアドバイスだね


要約能力

近所のかかりつけ医にやってきた80代の患者さんが、世間話を挟みながら自分の体調不良について語っているところを想定した文章を作り、対話型生成AIに「主訴はなんですか?」と聞いてみました。すると、世間話の部分を省き、箇条書きにして主訴を端的にまとめてくれました。


以下は近所のかかりつけの内科にやってきた80代の患者さんの発言です。この患者さんの主訴はなんですか?

「今日はねえ、なんだか朝から頭がだるくてねえ。ぼーっとして朝ごはんも食べてなくて。でも最近そういうことも多いからあんまり気にしてなかったんだけどね、ちょっと外に出たらお向かいの、えーっと、この間お孫さんが生まれた…そうそう、高橋さんね。高橋さんのところの奥さんに会って、今日はスーパーに魚を買いに行くって言うから、遅い時間の方が安くなってていいわよって言ったんだけど…なんだったかしら。そうそう、それで朝ごはんも食べてないって言ったらびっくりされてね、ちょっとぼうっとするって言ったら風邪かなんかじゃないかって言われて。ああそういえばちょっと関節も痛いのよね、でも最近寒くなったせいもあるかしらなんて言ったら、それでも念のため病院に行った方がいいわよって言われて今日来たのね。あ、そういえば先生の息子さんもう大学生なのよね?やっぱり将来はお医者さんになるの?」

この患者さんの主訴は、以下のポイントから考えられます:

  1. 頭がだるい、ぼーっとする - 朝から頭がだるく感じ、ぼーっとしているという症状を訴えています。

  2. 朝食を食べていない - 食欲がない可能性や全身の倦怠感が関連しているかもしれません。

  3. 関節痛 - 最近寒くなったせいとも考えていますが、関節の痛みも症状として挙げています。

これらを総合すると、主訴は 「頭がだるく、ぼーっとしていること」 です。ただし、背景として関節痛や食欲不振(朝食を食べていない)があり、これらも主訴と関連している可能性があるため、診察では全体的な体調や日常生活の変化についても確認が必要です。


このように、ざっくりとした口語で入力した内容であっても、重要な部分を抜き出してくれるのです。

対話型生成AIは、学術論文やニュース記事、会話文といったインターネット上に存在する膨大な情報を学習しているため、様々な文章の意味や意図を理解することができます。また、読者や目的に応じて表現を調整し、重要なポイントを簡潔かつ明瞭に整理することもできます。

この能力を生かせば、会議のテープ起こしなどの文章を要約してもらい、議事録作成に使うことができます。こちらが与えたテキストを要約させる場合、大きな間違いは起きにくいですが、念のため関係者で確認すれば正式な文書として残しておくレベルのものができるでしょう。倫理・情報管理といった問題がクリアされれば、将来的には看護記録の支援に使うこともできるかもしれません。

余計な話を省いて要点だけをまとめてくれているね
「主訴」と言っただけで診察の場でのやり取りだということも理解してくれるんだね


ストーリーを創作できる

以下は、対話型生成AIに「まるで人間が書いたような短編小説を創作してみてください」とお願いしたときのやり取りです。それなりに人間の感情の機微を理解しているような文章で、しかも起承転結もしっかりしています。

まるで人間が書いたような短編小説を創作してみてください

もちろんです!以下に短編小説を創作しました。

「帰らぬ風」

夕陽が差し込む古びた喫茶店で、陽菜はぼんやりと窓の外を眺めていた。秋の風が通りを行き交う人々の髪を揺らし、どこか懐かしい金木犀の香りが漂っている。目の前のカップには冷めたコーヒー。彼女の手元には、色あせた一枚の写真が置かれていた。

写真の中には、若い頃の陽菜と、一人の男性が映っている。彼の名前は健吾。大学時代から付き合い始め、彼女の人生の一部だった人だ。

だが、その健吾はもういない。

事故だった。彼が乗っていたバイクが滑り、街灯柱に激突したと警察から連絡があったのは、彼の誕生日の前夜だった。彼女は彼に渡すつもりだったプレゼントを抱え、ただ言葉を失った。

それから五年が経ったが、陽菜は今も健吾のことを思い出すたび、心の奥でチクリと痛みを感じる。時間が癒すとは言うが、それは本当に癒しなのか。それとも、記憶を鈍らせるだけなのか。

「まだ、ここにいるの?」

低い声が聞こえて、陽菜はハッとした。振り返ると、そこには見覚えのない青年が立っていた。白いシャツに黒いジャケット、そして少し無造作にセットされた髪。見知らぬ顔だったが、どこか健吾を思わせる雰囲気があった。

「ええ、少しだけ。あなたは?」

「…ただの通りすがり。だけど、君の表情があまりにも寂しそうだったから、声をかけただけさ。」

青年はそう言うと、陽菜の前の席に座った。彼女は戸惑いながらも、なぜか彼を追い返すことができなかった。

「誰かを待っているの?」と彼が尋ねた。

陽菜は少しだけ考え、首を振った。「もう、待ってないわ。待つ相手は、もう…いないから。」

彼は静かに頷き、「でも、彼は本当にいなくなったのかな?」と呟いた。

陽菜は驚いて彼を見つめた。「どういう意味?」

「さあね。ただ、君がその写真を大事にしてるってことは、彼は君の心の中でまだ生きてるんじゃないの?」

陽菜はその言葉に胸が熱くなった。写真を見つめ、少しだけ笑みを浮かべた。「そうかもしれないわ。」

ふと顔を上げると、そこに青年の姿はなかった。まるで風のように、彼は消えていた。

陽菜は立ち上がり、冷めたコーヒーを飲み干した。そして、ポケットから鍵を取り出し、喫茶店を後にした。秋の風が彼女の髪をなびかせた。

健吾がいなくなってから初めて、彼女は少しだけ軽くなった心で歩き出した。彼の存在は彼女の中で、ずっと生き続けているのだと、ようやく気づいたのだ。

いかがでしたでしょうか?調整や別のテーマでの創作も承ります!


このように、一見しただけではAIが書いたとはわからないような文章を作ることも対話型生成AIは得意なのです。

すごい!プロが書いた小説みたいだね…!


翻訳もできる

下記はブラジル人の方に転棟してもらわないといけない状況を想定した文章を作り、それを対話型生成AIに翻訳してもらったものです。


以下の文章をポルトガル語に翻訳してください「大変申し訳ないのですが、今日の夕方には、循環器疾患に慣れている7階病棟に移っていただきたいのです。病室を移っても、費用などは変わりません。ただ、荷物をまとめていただく必要があるのと、ご家族に病棟を移ったことをご連絡していただければ幸いです。宜しいでしょうか?」

Lamento muito, mas gostaríamos que você fosse transferido para a enfermaria do 7º andar, que é especializada em doenças cardiovasculares, ainda esta tarde. A mudança de quarto não acarretará nenhuma alteração nos custos. No entanto, seria necessário que você arrumasse seus pertences e, se possível, avisasse à sua família sobre a transferência de enfermaria. Tudo bem para você?


生成された訳文が正しいかどうか検証するために、もう一度Google翻訳にかけて日本語に戻すと、下記のように翻訳されました。

大変申し訳ございませんが、本日午後以降に7階の循環器病棟へご移動をお願いいたします。部屋を変更しても料金は変わりません。ただし、荷物をまとめ、可能であれば家族に病棟転居について知らせる必要があります。それでよろしいでしょうか?

細かい言い回しが違っていたり、「夕方」が「午後以降」になっているなどの違いはありますが、かなり正確に翻訳をしていることがわかります。

他にも様々な言語に翻訳できるよ。たとえばギリシャ語だとこんな感じ!

Λυπάμαι πολύ, αλλά θα θέλαμε να σας μεταφέρουμε στον 7ο όροφο, όπου το προσωπικό είναι εξοικειωμένο με καρδιαγγειακές παθήσεις, αργότερα σήμερα το απόγευμα. Η αλλαγή δωματίου δεν θα επηρεάσει τα έξοδα σας. Ωστόσο, θα χρειαστεί να ετοιμάσετε τα πράγματά σας και θα ήταν χρήσιμο να ενημερώσετε την οικογένειά σας για τη μεταφορά στον νέο όροφο. Είναι εντάξει για εσάς;


※このマガジンは、AI技術の中でも、特に「対話型生成AI」の看護領域への活用について論じるものです。本記事では、「対話型生成AI」を、「生成AIのうち、人間と自然な言葉で会話ができ、文章生成を得意とする性質を持つAI」と定義します。

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