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MC組織開発マップ ステップⅣ 実践ガイド


① MCチャートを用いたPDCAの実践を日常的に行い、常に部署の現状が反映された課題設定になるよう、定期的にアップデートする

◉MC進捗共有ミーティング

月に1回
メンバー :師長・主任(必要に応じて副部長)
目安時間:15~30分程度

✅マネジメントチームでMCチャートを囲む

師長が主導して、マネジメントチームでMCチャートを囲むミーティングを、月1回は設けましょう。

✅行動計画の進捗を確認し、MCチャートを更新する

行動計画の進捗状況を確認し、一つひとつのToDoに「完了」のチェックをつけます。うまく進んでいない場合は、適宜計画を修正します。行動計画がすべて完了したら、MCチャート上で「解決・達成済み」とし、次の課題に取り組みます。


MC課題整理ミーティング

3ヶ月に1回
メンバー :師長・主任・副部長
目安時間:30分~1時間程度

✅課題カードを現状に合わせて整理する

MCチャートを見直し、部署の課題設定が現状に即しているか確認します。すでに解決している課題が残っていたら「解決・達成済み」に、優先度が下がった課題があれば「後回し」に、取り組む必要がなくなった課題は「削除」にして整理しましょう。

✅新たに生じた課題を追加する

新たに取り組むべき課題がないかどうかを話し合い、ある場合にはMCチャートに追加します。

ミーティングに限らず、日常的に師長・主任がMCチャートを更新できると、よりスムーズにPDCAが回るよ!


◉MC棚卸しミーティング

年に1回
メンバー :師長・主任・副部長
目安時間:1時間程度

✅活動を取りまとめ、繰り越す課題を決める

MCチャート上の課題のうち、すでに解決したもの、現在取り組んでいる途中のもの、次年度に繰り越すものなどを確認します。部署の現状を鑑みて、新たな課題が生じていればMCチャートに追加しましょう。


対応するサービス

MCチャート
ToDoごとに担当者・期日を設定でき、完了したToDoにチェックをつけられます。


管理者が変わっても継続性が保たれる
MCチャートアプリには管理の方針や実施過程がすべて記録されるので、途中で管理者が異動しても、部署の課題に継続的に取り組めます。
また、MCの基礎的な考え方やメソッドの使い方は、e-ラーニングの「MCラーニング」を導入すればいつでも何度でも学ぶことができるので、新しく管理者になった人にも院内の共通の思考フレームを身につけてもらうことができます。


マネジメント・コンパスの年間活動スケジュール(イメージ)


2月3月
【主なイベント】
前年度終盤から今年度の営みが始まる

【アドバイス】

4月から各部署が看護部の方針を踏まえて動けるように、前年度の終盤から看護部管理室が翌年度の方針を考え、各部署ごとの「外発目標・問題」の洗い出しを行いましょう。前年度の振り返りも踏まえて、管理室内でしっかり議論して方針を共有しておくことが重要です。  


4月
【主なイベント】
・マネジメントチーム結成会
   
・MCチャート作成

【アドバイス】
マネジメントチームを結成し、部署の課題を共有することがこの時期の目標となります。師長を中心に「自発目標・問題」を書き出し、看護部管理室からの「外発目標・問題」を受け取って、対話しながら協働的にMCチャートを作り上げていきます。時間のかかる営みですが、ここで課題をブラッシュアップし、関係者が納得する形で記載することが大切です。 


5月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング

【アドバイス】
MCチャートの課題を分析し、具体的な計画に落とし込む時期となります。PDPやロードマップを活用し、場合によっては委員会や係なども巻き込んで、分担しながら計画を立てましょう。


6月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング

【アドバイス】
この頃までにはある程度の行動計画を立て、実際の活動をスタートさせましょう。全ての計画が立っていなくても、できることから活動を進めていくと良いでしょう。


7月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング
・MC課題整理ミーティング

【アドバイス】

四半期の区切りになります。うまく計画に落とし込めなかった課題については、見直しや削除を考えても良いでしょう。また、新たに生じた課題が表面化する時期でもあります。取り組むべき課題があれば、MCチャートに追加しましょう。


8月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング

【アドバイス】
活動期に入っても、毎月の進捗の共有を行い、承認やフィードバックを欠かさず行うようにしましょう。


9月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング
・部署の健康状態をモニタリング(MCサーベイの実施)
10月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング
・MC課題整理ミーティング
11月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング

【アドバイス(9月〜11月)】
新人教育も軌道に乗り、部署がある程度落ち着いている時期です。この時期に定期的なモニタリング(MCサーベイ)を行い、部署の健康状態を客観的に見てみましょう。さらにその結果を踏まえた課題整理を行うこともお勧めです。当初は課題だと感じていたことが解消していたり、新たな課題が見つかることも多いので、状況に合わせてMCチャートを更新しましょう。 


12月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング
1月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング
・MC課題整理ミーティング
2月
【主なイベント】
・MC進捗共有ミーティング

【アドバイス(12月〜2月)】
年度も終盤に差し掛かります。この時点であまり進捗がみられない課題については、改めて分析し、残り期間で実行可能な行動計画を立て直し、チームが少しでも「うまくできた」と成功体験を持てるようにしましょう。
また、課題が大きすぎると「取り組みがあまり進まなかった」という評価になってしまうので、1月の課題整理ミーティングで改めて「達成可能な課題」に設定し直しても良いでしょう。


3月
【主なイベント】
・MC棚卸しミーティング
・MC実践報告会

【アドバイス】
「できたこと」に着目して実践を報告し、マネジメントチームで達成感を共有しましょう。MCチャートの課題をいったん棚卸しし、新年度に向けてMCチャートをシンプルな状態に整えておきましょう。                                                          


※施設ごとの年間計画に合わせて柔軟に変更してください。
※部署のモニタリングは毎年1~2回、可能な限り同じ時期に行うことを推奨します。

② 部署の健康状態をモニタリングし、部署の状態に合わせた重点課題を設定する

✅職務満足度調査で部署の健康状態をはかる

職務満足度調査を用いて、部署の状態を定期的にモニタリングします。マネジメントチームがPDCAを回した結果、部署の状態が改善されているかどうかの指標になります。

✅部署の状態に合わせて取り組む課題を選ぶ

マネジメントチームは部署の状態に合わせて、取り組む課題を選びます。調査の結果、部署の健康状態が良ければ目標に、悪ければ問題に取り組むことが推奨されます。

✅調査結果をもとに問題発見を行い、部署のMCチャートに追加する

調査結果の中で数値の低い項目に着目し、観察を通じて部署の問題を発見します。
発見した問題は、MC チャートの左下(外発×問題)の欄に記入し、解決に向けた取り組みを行います。


対応するサービス

MCサーベイ
MCサーベイ職務満足度調査の「MCサーベイ」を使えば、以下のような場面で結果を活用することができます。
・課題(MCチャート左下)の洗い出し
・取り組むべき課題の優先順位の検討
・PDCAを回した結果、マネジメントが改善されているかどうかのモニタリング


③各部署の管理課題への取り組みを、部署を越えて共有する場を設ける

◉MC実践報告会

✅部署のマネジメントチーム同士が、管理課題への取り組みを院内で共有し、互いに学び合う

年度末などに各部署での取り組みを共有する機会を設け、相互の学習を支援しましょう。皆が楽しく前向きに参加できるよう、会の名前を楽しそうなものにすることをお勧めします。

参考事例
フロア同士で互いにMCチャートを確認し合う
近畿大学病院
MC自慢大会を年度の後半に行う
江南厚生病院
部署PR会を月1回行う
三重大学医学部附属病院


対応するサービス

MCチャート
MCチャートアプリには、管理者が行ってきた様々な試行錯誤の過程を細かく記録することができます。他部署のMCチャートを見て参考にしたり、カードをコピーして活用することもできます。


✅委員会活動などの横断的活動におけるMCチャートの活用を推進する

参考事例
委員会の年間計画にMCチャートを利用
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院

✅看護部や活動に積極的に取り組んでいる師長がMCを用いた看護管理実践を院外で発表する

日本看護管理学会での発表(2021~)、MCシンポジウムでの発表(2023~)など→調査研究・学会活動レポート

各病院の実践事例は、テキスト『学習する看護組織のマネジメント 看護部マネジメント編』に掲載されていますので、ぜひご参照ください。テキスト購入はこちらから。

資料ダウンロードページから、「MC組織開発マップ」がダウンロードできます。ぜひご活用ください。