『砂漠でみつけた一冊の絵本』
表紙の写真は近くの図書館でお話会の案内と一緒に飾られていた作品です。
とても細やかな配慮で迎えて下さる図書館で、いつもほっとします。
とても本好きなカモおばさんと話します。「スーパーが近いのと図書館が近いのとどっちがいい?」
rosieさんは買い物には不便な地域に住んでいるので(近いコンビニは車で15分)時々、思ってしまうのです。
結局、2人の結論は「図書館が近い方がいい!」
どちらも近い人も多いのでしょうが・・・
さて、今回も図書館の表紙の見える紹介棚で見つけました。
『砂漠でみつけた一冊の絵本』 柳田邦男 著(岩波書店)

絵本は子どものものと思われがちですが、いやいや、大人こそ絵本を手に取ってほしいと。
実はrosieさんもこの頃、思うようになりました。
小学校、保育園などへのお話会の練習をするために、人が読んでいるのを聞く機会が多いのです。改めて、聞く側、見る側になってみると、絵の迫力、ストーリーの面白さなど、おもしろいのでした。自分が読んでいるときはつい、文字ばかり目で追っていますからね。
特に文庫で数人相手に読んでもらうときなどは迫力満点!自分に読んでもらっているようなものですから。
それで、著者の柳田さんのおっしゃることが手に取るように納得がいき、一気に読んでしまいました。
まあ、そのあとが大変!なんと、まだ知らなかった本も多くて、スマホで図書館予約を次々と・・・
中でもこんな絵本に出会いました。
『エリカ 奇跡のいのち』
ルース・バンダー・ジー 文 ロベルト・インノチェンティ 絵
柳田邦男 訳 (講談社)

ナチス・ドイツがユダヤ人大虐殺事件当時、強制収容所へ向かう列車の窓から、1人の母親が生後2ヶ月の女の子の赤ちゃんを草むらへ投げます。
その子は優しい村人たちに守られ、エリカと名付けられます。
大きくなったエリカは気づきます。
「おかあさまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのです。」
rosieさんははっとしました。当時、親はせめて子どもだけでも守りたいと思ったことでしょう。英国へ渡った子どもたちも多勢いました。当然、親との別離になった子も・・・
2ヶ月の赤ちゃんを列車から投げる母の胸の中、そして拾った村人たちがユダヤ人と知りつつ、そっと育てること・・・どれも「生命」に向き合う尊い姿・・・「この絵本を僕に翻訳させて下さい。」と柳田さんが言ったこと。
子どもだけではなくて、「大人も絵本を座右の銘に」と、その言葉がジーンと伝わったのでした。
胸はドキドキですが、紹介しきれない絵本がたくさんあります。
「クマよ」 星野道夫 (福音館)
「月 人 石」 乾千恵 谷川俊太郎 川島敏生 (福音館)
「わすれられないおくりもの」 スーザン・バーレイ(評論社)などなど
今から、丁寧に読んでいくつもりのrosieさんです。
では みなさま ごきげんよう。

