「前にも言ったよね?」がイヤなのはZ世代だけじゃない──結局お互い様のコミュニケーションギャップ
こんにちは、キャリア・働き方応援団のアールです。
今回は、若手社会人316名を対象にした「Z世代と上司のコミュニケーションに関する実態調査」の結果について感じたことを書きたいと思います。
調査では、Z世代の約6割が「前にも言ったよね?」という言葉でモチベーションが下がったと回答しました。
さらに「いいからやって」「普通はこうだよね?」「常識でしょ?」といったフレーズもやる気を削ぐ大きな要因になっていました。
面白いのは、一見ポジティブな「期待しているよ」でさえ、約4割が“過度なプレッシャー”として受け止めている点です。
つまり、上司のひと言がZ世代のやる気を大きく左右するということなんですね。
でも上司だって同じじゃないかなって思うんです。
調査結果では「Z世代が繊細な感受性を持っている」と考察されていました。
だけど、その言葉でモチベーションが落ちるってZ世代だけでしょうか?
そんな言葉はZ世代に限らず、全世代が嫌だよねと思います。

世代ではなく「言葉の選び方」の問題
「前にも言ったよね?」は相手を責める響きがあります。こう言われてしまうと、「すみません」以外返す言葉がありませんよね…
どの世代でも言われて気持ちのいい言葉ではありません。
一方で、若手の方が時折使う「先ほどもお伝えしましたが」というフレーズも、ある意味同じ構造を持っています。
本人は丁寧に言っているつもりでも、聞き手によっては「さっき言ったよね、ちゃんと聞いてました?」と受け取られる可能性がある。
つまり立場が変われば、どちらも「ちょっと嫌な響き」になってしまうのです。
(以前の記事でもフレーズについて書きました)
研修現場での「お互い様」エピソード
私が担当する新入社員研修で、報連相のトレーニングをするときに、こんな場面がありました。部下が上司に急遽フォローをお願いする相談ワークの際に、こう切り出す人がいるんです。
「午前中に相談内容のメール送りましたが、見てもらえましたか?」
言った本人はただの事実確認のつもり。
でも、受け取る上司側からは「読んで当たり前でしょって責められてる?」「いや、こっちはバタバタしてやっと時間空けてるんだよ」と感じかもしれません。
上司の「前にも言ったよね?」も「何回も同じミスだよ、気を付けて」というただの注意喚起のつもりかも。
結局、どの年代でもコミュニケーションはお互い様の行き違いがあります。

ちなみに研修では私なら、
「念のため、午前中に相談詳細のメールをお送りしました。再度ご説明してもよろしいでしょうか。」
と伝え、上司の反応を見るかなと伝えます。
上司の反応が「読んだから割愛して」なのか、「うん、よろしく」なのか、そこでメールを読んだか読んでないか判断できますよね。
結局は「世代論」ではなく「人と人」
調査ではZ世代の特徴として語られていましたが、私はこれは世代を超えた普遍的なテーマだと考えています。
人は誰でも、説明不足や責められるような言葉にはやる気をなくすもの。
逆に、納得感のある説明や、配慮を込めた言葉には前向きに動けるものです。
大事なのは、「言ったつもり」や「伝わったはず」を前提にするのではなく、相手がどう受け取るかを想像する力。
このことを大切に、世代を超えてコミュニケーションギャップを縮めていきたいものです。
まとめ
「前にも言ったよね?」も、「先ほどもお伝えしましたが」も、責められると感じてしまう…。
そうです、立場が違えばお互い知らず知らずに使ってしまうことあります。だからこそ、言葉ひとつで関係が良くも悪くも変わる。人は誰でも言葉に敏感だからです。
職場をより良くするカギは、世代論ではなく“言葉の選び方”にあります。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
働く皆さんが、少しでも快適な環境で仕事ができますように。
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