第9回公認心理師試験を徹底分析
合格率・出題傾向・受験対策まで完全解説

令和8年3月1日実施 / 合格発表:令和8年3月27日
この記事は、第9回公認心理師試験(令和8年3月実施)の公式発表データと全154問の試験問題を基に、合否の数値分析・出題傾向・事例問題の特徴・受験対策アドバイスを網羅的にまとめたものです。
心理学を学ぶ学生、次回以降の受験を目指す方、授業で活用したい講師の方にお役立ていただける内容です。
試験の基本情報

【合格基準の考え方】
「総得点の60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正する」
という方式が採用されています。
そのため毎回の合格ラインは一定ではなく、
その年の難易度に応じて調整されます。
第9回は総得点230点に対して136点(約59.1%)
が合格ラインとなりました。
合否データを読み解く


合格率60.0%は、公認心理師試験の中では標準的な水準です。
過去の試験においても概ね50〜80%台の間で推移しており、
難関資格というよりも「きちんと養成課程を経て準備した人が合格できる試験」という位置づけといえます。
ただし、後述するように受験区分によって合格率は大きく異なります。
養成課程の正規ルートを経ているかどうかが、合否に直結していることがデータから明確に読み取れます。
年齢別・区分別・地域別の合格者内訳

① 年齢別合格者の割合

注目ポイント:
30歳以下が全体の91.6%を占める合格者の約9割が30歳以下です。
これは、大学・大学院で指定の養成課程を修了した直後の20代が受験の中心層であることを示しています。
社会人として働きながら取得を目指す場合は、年齢が上がるにつれて合格者数が少なくなる傾向があります。
これは学習時間の確保が難しくなる現実とも一致しています。
② 受験区分別の合格率受験区分

読み解きポイント
正規の養成課程(A・B区分)の合格率は約67〜69%と、全区分の中で最も高くなっています。
一方、経過措置区分(D1・D2)の合格率は12〜19%台と非常に低く、同じ試験でも出発点の違いが大きな差を生んでいます。
この差の背景には、正規課程では心理学の基礎から実習まで体系的に学べるのに対し、経過措置区分は既存の類似資格保持者なども含まれており、公認心理師試験の出題傾向に特化した準備が不十分になりやすいことが一因と考えられます。
③ 都道府県別の合格者数(上位10都道府県)

【注目ポイント】
三大都市圏に集中東京・神奈川・埼玉・千葉"の首都圏合計で478人(全体の33.2%)
大阪・兵庫・京都の関西圏合計で254人(17.6%)となっており、三大都市圏で全体の半数以上を占めます。
これは心理系の養成大学院の分布とほぼ一致しています。
4. 出題構造と問題の特徴


選択形式の種類
1つ選択問題:5択(または4択)から1つを選ぶ(大半の問題)
2つ選択問題:5択から2つを選ぶ(いわゆる「両答問題」)
両答問題の一覧(2つ選ぶ必要がある問題)
午前:問54・55・56・57・58
午後:問129・130・131・132・133・134・135・154
両答問題は部分点がありません。
2つとも正解で初めて得点になるため、曖昧な知識では得点しにくい設問です。
5. 分野別出題傾向

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