第9回公認心理師試験を振り返る
― 合格率60%の裏にある「本当に問われた力」とは ―

受験された皆さん、お疲れ様でした。
合格された方は、本当におめでとうございます。🈴
そして、残念ながら不合格になられた方も、次こそは合格できるよう願っております。
「この問題の答えは、本当に正しいのだろうか。」
試験中、何度も自分に問いかけた人も多いのではないでしょうか。
第9回公認心理師試験は、単なる知識の確認ではなく、
“臨床でどう考え、どう判断するか”が強く問われた試験のようでした。
本記事では、公式データと全154問をもとに、
📖合格率の本当の意味
📖出題傾向の本質
📖事例問題で差がつく理由
📖次回に向けた具体的な戦略
を、現場視点で徹底解説します。
心理職を目指す方、再受験の方、教育に携わる方へ。
「ただの振り返り」で終わらせない分析です。
試験の基本情報(まず押さえるべき全体像)

✏️試験日:令和8年3月1日
💯合格発表:3月27日
📃問題数:154問(午前・午後 各77問)
⭕️合格基準:136点(約59.1%)
📈合格率:60.0%
一見すると「そこまで難関ではない」と感じるかもしれません。
しかし実際は違います。
👉 “準備の質”で大きく差がつく試験です。
合格率60%の見え方

受験者:2,400人
合格者:1,441人
この数字だけを見ると「半分以上受かる試験」です。
ですが、区分別に見ると景色は一変します。
▶️A区分(正規養成課程):67.7%
▶️D区分(経過措置):12〜19%
✔ なぜここまで差がつくのか?

答えはシンプルです。
“体系的に学んでいるかどうか”
公認心理師試験は、
🪧基礎心理学
🪧臨床
🪧医療
🪧福祉
🪧法律
これらを横断して理解しているかを問います。
つまり、
👉 「知識がある人」ではなく
👉「つながりで理解している人」が合格する試験です
年齢データが示す“もう一つの現実”

合格者の91.6%が30歳以下。
この数字は、少し厳しい現実も示しています。
▶️時間の確保
▶️学習の継続
▶️知識の更新
社会人になるほど難しくなる。
だからこそ重要なのは、
👉 戦略的に学ぶこと
です。
第9回試験の“本質的な3本柱”

① 法律・制度
▶️誰が
▶️何を
▶️どの場面で
👉 役割理解が問われる
② 心理検査
名前ではなく、
👉 「なぜこの検査を使うのか」
が問われました。
例:
• パニック → PDSS
• 解離 → DES
• 前頭葉 → WCST
👉 完全に“臨床思考”
③ 精神医学(鑑別)
症状を見て、
👉 “何ではないか”を消していく力
が必要でした。
事例問題がすべてを決める
ここが最大のポイントです。
• 事例問題:34問
• 配点:1問3点(合計102点)
👉 つまり、
合格の半分近くは事例問題で決まる
✔ 事例問題の正体
事例問題は4パターンに分類できます。
① 検査選択
② 疾患の鑑別
③ 対応判断
④ 理論の適用
✔ 本質は何か?
👉 「現場でどう考えるか」です。
知識だけでは足りません。
• 状況を読む
• 優先順位をつける
• 安全性を判断する
👉 完全に臨床そのものです
よく出た“人名×理論”はこう覚える
この試験、やはり出ます。
ただし丸暗記は非効率です。
おすすめは、
👉 「場面」で覚えること
例:
• Rogers → 面接場面
• Bandura → 行動変容
• Erikson →発達課題
👉 “使う場面”とセットで記憶する
① 事例問題を最優先にする
これは断言できます。
👉 ここを落とすと合格できない
やるべきことは、
過去問を“解く”ではなく、「なぜその選択か」を説明する
② 法律は“構造”で理解する
暗記では限界があります。
• 医療
• 福祉
• 教育
• 司法
👉 細かく領域ごとに整理する
③ 心理検査は「使い分け」で覚える
NG:名称暗記
OK:臨床判断
👉 「この人に使うなら?」と考える
④ 両答問題は捨てない
第9回はここで差がつきました。
👉 曖昧な知識=0点
⑤ 最後は“統合力”
最終的に必要なのはこれです。
👉 点ではなく、線で理解すること
まとめ

第9回試験は、こう言い切れます。
👉 「臨床を理解しているか」を問う試験
▶️合格率60%の裏には大きな差がある
🏫養成課程の学びがそのまま反映される
↔️事例問題が合否を分ける
✏️暗記ではなく“統合力”が必要
「知っているか」ではなく「どう関わるか」を問う試験です。
だからこそ
👉 学び方そのものが、臨床力になる
そう感じさせられる試験でした。
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