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看護師という仕事が、今日もここにある理由


ナースコールが鳴る。
記録は終わらない。
それでも、足は患者のもとへ向かっている。
この仕事は、なぜここまで続いてきたのか。
そして、なぜ今も続いているのか。

私たちは「歴史の上」で働いている

看護師の現場は、確実に変わりつつある。

働き方も、
役割も、
求められるスキルも変わっている。

けれど、その変化は突然生まれたものではない。

先駆者をはじめ、
多くの先輩たちが、
看護という仕事に“情熱”“責任”を持って向き合い続けてきた結果だ。

私は一人の看護師だ。

だが、「看護師」という社会的信頼の上に立って働けているのは、
間違いなく先輩たちの積み重ねがあるからだと思っている。

明治に”看護”を持ち込んだ人

大関 和さんのイラスト

NHKの朝ドラ『風、薫る』をきっかけに、
“大関和”という人物の存在を知った。

1858年生まれ。
まだ「看護」という職業すら確立されていなかった時代に、
日本で初めて
“体系的な訓練を受けた看護師”
として現場に立った人だ。

明治のナイチンゲール 大関和物語 (単行本) [ 田中ひかる ]

https://a.r10.to/hgC71S

彼女は、
フローレンス・ナイチンゲールの思想を受け継ぐ
アグネス・ヴェッチに師事し、
その考え方を日本の医療現場に根付かせた。

まさに、日本の看護の”原点”とも言える存在だ。

「正しく恐れる」という看護

当時、感染症は猛威を振るっていた。

コレラ、赤痢、チフス。

人々が恐れた「避病院」と呼ばれる隔離施設。

その最前線に、大関和は自ら立った。

“赤痢の集団感染の中、
100人規模の患者を看護し、
死者をわずか数名に抑えた記録”
が残っている。

彼女が残した言葉がある。

「正しく恐れること」

恐怖に飲み込まれず、
無謀にもならず、
適切な距離を保ちながら、
それでも患者のそばに立つ。

この姿勢こそが、“看護の本質”だったのだと思う。

コロナ禍で、同じことが起きていた
思い出してほしい。

コロナ禍で、誰が最前線にいたのか。

——看護師だ。

感染リスクの中、
最も患者に近い距離で関わり続けた存在。

「看護師がいなければ現場が回らない」

——その言葉は、決して誇張ではなかった。

手袋越しでも手を握り、
マスク越しでも笑顔を絶やさなかった。

社会全体が距離を取る中で、
それでも距離を縮め続けなければならなかった職種。

それが看護師だった。

明治の感染症流行と、コロナ禍。

時代は違っても、本質は何も変わっていない。

140年経っても変わらないもの

看護の本質は、驚くほど変わっていない。

フローレンス・ナイチンゲールはこう定義した。

『病気とは、
自然が回復しようとする過程であり、

看護とは、
その回復力を最大限に引き出す環境を整えることだ』
と。

AIが進化し、
医療がどれだけ高度化しても、

人間そのものは変わらない。 

不安を抱え、
痛みを感じ、
孤独になる。

その人に寄り添うことは、
今も昔も、
人にしかできない。

それでも、現場は厳しい

しかし、その裏側にある現実は決して軽くない。

看護師不足が続く背景には、
いわゆる「6K」

あるいは「9K」
と呼ばれる労働環境がある。

【6K】
きつい
汚い
危険
給料が安い
休暇が取れない
規則が厳しい

【9K】
▶️6K+
化粧がのらない
婚期が遅れる/結婚しづらい
精神的負担が大きい


これらは単なる言葉ではない。
現場の“続けにくさ”そのものだ。


実際、大関和さんもまた、
“労働環境の改善”を訴えた末に組織を去っている。

歴史は、美談だけではない。

葛藤と衝突の連続だったはずだ。

それでも、何を選ぶのか

だからこそ、問いはシンプルになる。

“それでも、この仕事をどう捉えるのか。”

看護師という仕事は、
決して“楽だから続ける仕事”ではない。


それでも——

『人の人生に深く関われる仕事であることは、揺るがない。』


次に繋ぐのは、誰か

ここまで看護という仕事を引き上げてきたのは、
間違いなく先輩たちだ。

では、その先を担うのは誰か。


たぶん、それは“今の現場にいる私たち”だ。

思い出してほしい。

この仕事が、どれだけの“時間”“覚悟”の上に成り立っているのかを。


そして私は、これからもこう言い続けたい。


『看護師は素晴らしい仕事だ』


それを、ただの“理想”ではなく、
自分の“実感”として
言えるようになりたい。


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7010nsous|看護師×公認心理師×第一種衛生管理者 応援いただきありがとうございます❗️ いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます‼️ 今後ともよろしくお願いします。