公認心理師試験オリジナル問題集1日5問対策❗️【8日目】
第8セット(問36〜40)
分野:ACT・第三世代CBT/ICD-11気分障害/障害者総合支援法/MMPI解釈/事例(学校・発達)

問36【ACT・第三世代CBT】一般問題
アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)の心理的柔軟性の6プロセスについて、正しいものを1つ選べ。
① ACTでは「認知的フュージョン(fusion)」を目標状態として、思考と自己を一体化させることを促進する。
② 「脱フュージョン(defusion)」とは、否定的な思考を消去・否定し、ポジティブな思考に置き換えるプロセスである。
③ ACTにおける「アクセプタンス」とは、苦痛な体験を歓迎・好意的に評価することであり、苦痛の感情を感じないようにすることを目指す。
④ 「文脈としての自己(self-as-context)」は、思考・感情・感覚を観察する視点としての「観察する自己」を指し、内容としての自己(self-as-content)とは区別される。
⑤ ACTはRFT(関係フレーム理論)を理論的基盤としているが、行動分析学とは無関係に発展した療法である。
問37【ICD-11・気分障害】一般問題
ICD-11における気分障害の分類・診断基準について、正しいものを1つ選べ。
① ICD-11では、単一エピソードのうつ病性障害と反復性うつ病性障害は同一カテゴリーに統合され、区別されない。
② ICD-11における混合性エピソードの概念は廃止され、DSM-5と同様に「混合の特定用語」のみで対応される。
③ ICD-11では「気分変調症(dysthymia)」という名称は廃止され、「持続性抑うつ障害」に名称変更された。
④ ICD-11の複雑性PTSD(CPTSD)の診断要件には、PTSD症状に加えて感情調節困難・否定的自己概念・対人関係の障害という「自己組織化の障害(DSO)」が必要とされる。
⑤ ICD-11では双極Ⅱ型障害の概念が廃止され、すべての双極性エピソードは双極Ⅰ型障害に統合された。
問38【障害者総合支援法・支援体系】一般問題
障害者総合支援法に基づくサービスについて、正しいものを1つ選べ。
① 「自立訓練(機能訓練)」は精神障害者を主たる対象とし、生活能力の維持・向上を目的として標準利用期間24か月が設定されている。
② 「就労移行支援」は一般就労を希望する障害者を対象として、標準利用期間は24か月(必要性が認められる場合は最大12か月延長可)であり、65歳以上は原則利用できない。
③ 「共同生活援助(グループホーム)」は介護保険の特別養護老人ホームに相当するサービスであり、常時介護を必要とする重度障害者は利用できない。
④ 「相談支援専門員」が作成するサービス等利用計画は、すべての障害福祉サービス利用者に義務づけられており、当事者によるセルフプランは法令上認められていない。
⑤ 「療養介護」は医療と常時介護を必要とする者を対象とし、医療機関への入院を伴うサービスであり、主にALSや重症心身障害者が対象となる。
問39【MMPI・心理検査解釈】一般問題
MMPI(MMPI-2)の解釈について、正しいものを1つ選べ。
① MMPIの妥当性尺度のうち、Lスケール(Lie scale)が著しく高い場合は、症状の誇張(malingering)が疑われる。
② Fスケール(Infrequency scale)が著しく高い(T得点80以上)場合は、重篤な精神病理または検査への無効な回答(ランダム回答・誇張)の可能性を示唆し、プロフィールの解釈には慎重を要する。
③ MMPIの臨床尺度は10尺度で構成されており、第2尺度(D)が抑うつ、第7尺度(Pt)が統合失調症を測定するよう設計されている。
④ MMPI-2において「コード・タイプ」の解釈は廃止され、すべて単一尺度の上昇のみで解釈することが推奨されている。
⑤ K補正(K correction)は全臨床尺度に一律に加算される補正法であり、防衛性の高い受検者の得点を調整する目的で行われる。
問40【事例問題・学校場面・発達障害疑い】
小学4年生の男児A(9歳)。担任教師BよりスクールカウンセラーCへの相談。Aは授業中に離席が頻繁で、友人とのトラブルが多く、提出物の忘れが著しい。知的発達の遅れは認められず、学力は概ね平均的。母親はAの状態について「しつけの問題だと思っているので、病院には連れて行きたくない」と述べている。Bは「Aは故意にやっているのではないか」と感じており、指導を強化しようとしている。
CがBおよびAの母親への最初の対応として、最も適切なものを1つ選べ。
① Bに「AはADHDなので医療機関への受診が必要です」と診断的な説明を行い、母親への説得を依頼する。
② Aの行動観察・エピソードを具体的に整理した上で、Bには「叱責・強化よりも環境調整と肯定的強化が有効な可能性がある」と心理教育的に情報提供し、母親には学校での様子を丁寧に共有しながら、Aの困り感に焦点を当て保護者との協力関係を構築することを優先する。
③ 母親の意向を最大限尊重し、医療機関への言及はせず、Bにも現状の指導継続を勧める。
④ AにWISC-Vを直ちに実施し、検査結果のみをもとに特別支援教育の申請手続きを学校に求める。
⑤ Aの問題行動の責任は家庭にあると判断し、母親に養育スタイルの改善を直接指示する。
問36
出典:Hayes, S.C., Strosahl, K.D., & Wilson, K.G. (2012). Acceptance and Commitment Therapy (2nd ed.); Harris, R. (2009). ACT Made Simple
問37
出典:ICD-11(WHO, 2022)気分障害章; DSM-5-TRとの比較
問38
出典:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法); 厚労省「障害福祉サービスの体系」(2024年版)
問39
出典:Graham, J.R. (2012). MMPI-2: Assessing Personality and Psychopathology (5th ed.); 日本版MMPI-2マニュアル
【解答・解説❗️】

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