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たのしいぞ郷土資料館 「東京都檜原村 郷土資料館」

郷土資料館はどこにでもあって とても安くて いつも空いている
なんの予定もなかったゴールデン・ウィーク、こんなときこそ郷土資料館だ。おでかけ感が欲しくて東京都唯一の村である西多摩郡檜原村の郷土資料館まで遠征してきました。


1.施設概要

・施設名称 檜原村 郷土資料館
・営業時間 
 4月~11月 午前9時30分~午後5時0分
 12月~3月 午前10時0分~午後4時0分
・入館料 無料
・休館日 火曜日
・写真撮影 OK
夏季・冬季で営業時間が変わるスタイルは初めてだ。休館日が火曜なのも珍しい。

2.まずはホームページで予習

どんな郷土資料館面(づら)をしているのか。まずはホームページで予習していこう。

めぼしい情報なし。ぶっつけ本番で現地へ向かう。
せめて開館年くらいは知りたくてヒットしたのが檜原村郷土資料館条例。昭和63年4月1日施行ということで1988年開館・今年で37年目とおもわれる。

3.アクセス

JR五日市線「武蔵五日市駅」から約12km、バスで約30分&30分に1本程度運行している。駅前のバスターミナルには長い行列ができていた。みんなどこへ行くのかな。秋川渓谷?

わたしは走ります!

檜原街道をひたすら道なりに行く。9割方は歩道も確保されていて高低差もなく具合の良い道のりだった。

途中で秋川渓谷によりみち

4.外観と周辺環境

新緑が眩しい。そして藤の花が満開。遠くに眺める山並みのあちこちもぼんやり紫色に煙っている。

あきる野市との市境を越えるあたりからぐっと山深くなった。

檜原村郷土資料館まで2480m

道しるべにしては全く近くはないが、かれこれ10kmほど走ってきたわたしはあと少しと励まされるのだが・・・

このラスト2480m、一本道で間違えようもないが民家もまばらだわ山は間近に迫ってくるわ、およそ資料館の立地ではない。ほんとうにあるのか不安になってくる。

あ、あるんだ(安心)
周囲の緑を煽るかのようなコンクリートの要塞が威容を誇る

外観が俯瞰しづらいのだが屋根の感じなんかは古民家風の凝った意匠になっているんだよね。1988年開館といえばバブル真っただ中だもんね。全国の自治体に1億円ばら撒いた頃ですよ。金ならある!そういうことだ。

5.いざ、入館

入口は2階、扉を開けると熊避けのごとき鈴の音がチリンチリンと鳴って訪問を告げるぞ。入館は無料、入館票を記入して見学させていただく。

入って右手が「歴史と民俗案内」、左手は「自然の観光案内」のゾーンが展開する。

歴史と民俗案内コーナーは古民家から移設したっぽい立派な躯体がめぐらされている。何気に凝った造作にそこはかとないバブルみ。ロードサイドの和食系ファミレスっぽいともいう。サガミとか

矢じりや土器から檜原村史がスタート
キャプションの年季が入りすぎていて
キャプション以上の価値が生まれている
石棒発見!

先日訪問した「くにたち郷土文化館」以降、石棒も郷土資料館における注目株となった。

東京の郷土資料館おなじみの板碑も確認できた。ここが東京都なのを再確認する。

板碑だ!板碑だよ!檜原村にも板碑があるよ!!

座ったら刑が執行されそうな椅子がシンメトリーに設置されておりギョッとしたが、座ると民話を聴くことができる檜原村の民話コーナーだヨ!

座ってボタンを押すと電気が流れて刑が執行され・・・るわけではない。

檜原村に立ち寄った弘法様が水を一杯所望された。村人Aは遠くまで美味しい水を汲みに行った。その心がけや良しとした弘法様が地面を杖で叩くと村人Aの裏庭に美味しい水が湧きましたとさ。めでたし!

うろ覚えだがこんなお話を聴いた。檜原村本宿地区に伝わる「弘法の井戸」という民話である。「は?自分の杖で水湧かして飲みなよ」弘法大師に突っ込みを入れたわたしを迎える極楽浄土はない。

林業に用いた拷問器具のような鋸の数々

わたしが一番いいなとおもったのは展示品の一つ一つに提供者の名前のタグが付いているところ。郷土愛をかんじる。

つづいて入口左手の「自然の観光案内」ゾーンへ。

こちらも大変味わい深いラインナップとなっております

見よ!人口約1400万人を擁する東京都に棲まう野生動物である。はく製たちの躍動感はさながら東京ディズニーランドのジャングルクルーズの水浴びをする象のようである。

双眼鏡みたいなのを覗くとめちゃくちゃアナログなギミックで檜原村の景観の3D写真が見られるというもの。

覗くと小さなポストカードサイズの檜原村の景観を「言われてみれば3D」程度に見ることができる。令和7年に体験するそれは一周周って得難い価値を生んでいる。

こちらは檜原村キャラクターの「ひのじゃがくん」みうらじゅんがゆるキャラを定義する遥か以前の1991年に誕生した村のイメージキャラクターだそう。

6.壊すな絶対に壊すなよ

壊れるからボタンを連打するなよ!触るなよ!なんて注意が随所にあるのもなんだか愛おしい。

壊れやすいので触らないでください!
ボタンを押すとランプがつき、離すと消えますので
続けて押さないでください。
故障の原因になります。

昭和63年のギミックだ。手荒に扱うと壊れちまうだ!
民話が聴ける電気椅子にも「ボタンを続けて押さないでください 故障の原因になります」とあった。

7.寄り道できず武蔵五日市駅のNewDaysで奥多摩名物わさび漬けを購入

帰りはバスで寄り道できず、駅のNewDaysへ駈け込んで「何でもいいや」と一番小さく安いわさび漬けを買ったのだが・・・

ショートホープサイズで350円
お試しに絶妙なサイズ感

このわさび漬けめちゃくちゃおいしいの!甘くないからわさび感覚で刺身に合わせることもできるよ。マグロのブツと揉み海苔と和えたら良いお肴になりました。また買いたい。

8.最後に

観光協会発信の紙媒体の作り込みが良い
帰りの電車で楽しく読んだ
滝めぐりマップで山歩きもいいね
また訪れたい!

昭和63年のまま時が止まったかのような資料館だった。郷土資料館の資料館みたいな。往時そのままのレトロな展示空間はただの郷土資料館以上の価値が生んでいるし、東京都唯一の「村」という特別感を表現するにこれ以上のものはないとおもう。
どうかリニューアルなんてしないで欲しい。だからみんなボタンは連打しちゃなんねぇ。手荒に扱うなよ!

檜原村 郷土資料館、たのしいよ。是非!