ZINE FEST TOKYO|イベントレポート
2025.1.11(土)
〈東京都立産業貿易センター 台東館〉で開催された「ZINE FEST TOKYO」に行ってきました。出展者500組700名という大規模なZINE祭。12時のオープンと同時ぐらいに行ったのですが、開場は大盛況でした!
吉祥寺のブックマンションやリソグラフスタジオなども運営されている「BOOK CULTURE CLUB」さん主宰のイベントです☟
リソグラフで刷られたチラシをもらいました。東京だけでなく全国で開催予定のZINE FEST。年を追うごとにZINEの熱気が高まっているのを感じます。

入場料500円を払って、まずは5階と6階の両フロアをざっくり見て回りました。お目当ては旅系ZINE。香港の旅日記を作りたいと思っているのと、土地に根づいた本を集めた本屋さんを作りたいと思案中なので、アンテナを張って歩きます。
ひととおりフロアを見回したあと、気になるブースへ。全部で6ブースの出展者の方々とおしゃべりを楽しみ、即売会の醍醐味を味わいながら買い物ができました。
[1] inch magazine

「New York」の文字に惹かれたので、ちょっと立ち読みさせていただきました。面白そう。旅マガジンかと思ったら、現地に滞在しているニューヨーカーのインタビューやコラムを中心に構成されたアメリカの社会問題を考えるマガジンでした。
ISSUE01の巻頭特集がラッパー仙人掌の小説だったり、二木信さんのkojoeインタビューなども。ヒップホップ系統の書き手が参加していたので、気になって2冊とも買っちゃいました。
先週アップしたこの日記にも書いたのですが、手に馴染むラフなペーパーバックを作りたいなと思っていて、そのイメージにぴったりなマガジンに出会えたので嬉しくなってしまいます。
ペーパーバックの中身は、日記やエッセイが相性いいかと思っていましたがマガジンも最高!軽い手触りのラフな装丁に、メッセージ性の強い骨太な内容を入れるとかっこいいですねぇ。

ステッカーと袋も可愛い!こういう小さいおまけがついてくるのって、インディペンデントの良さのひとつですよね。
どういう成り立ちなのか気になって調べたら、BRUTUSに取材記事がありました。2021年4月にカルチャーの社会問題を考えるインディペンデントマガジンとして創刊されたそうです。今後の活動もフォローしていきたいです!
「様々なカルチャーの社会問題を考える、ということをやりたかったんです。例えばラップにしても、彼らが何を表現しているのか、背景を知ったうえで聴くとより楽しめると思って」。
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[2] AtoZ BOOKS by Chai

サークル名にもなっている「A to Z」形式で描かれたイラスト絵日記に惹かれました。イラストレーターのChaiさんによる手作りのZINEは種類が豊富で、印刷や描き方もそれぞれ違った工夫をされています。
『MY FAVORITE A to Z in JAPAN』というZINEは、日本を旅して見つけたお気に入りスポット紹介。視点がユニークで面白かったです。一般的な観光地からこぼれ落ちてしまうような、日常圏の細やかな気づきを中心に展開されています。
手書きの味わいを活かしつつ、まるで文字組みしたように綺麗で読みやすい文章。一体どうやって描いているのか気になったのでお話を伺うと、先にパソコンで文字組みをしてからペンでなぞるという手間ひまをかけて制作された作品だそう。なるほど!だから手書きなのに文字がとても読みやすかったんですね。
水彩絵具や色鉛筆などシーンによって使い分けられたカラフルな色遣いが、とっても素敵なんですよ。普通のペンで描くと潰れてしまう小さな手書きの文字は、ミリペンを使っていらっしゃるとのこと。後で調べてみると、サクラクレパスから出ているプロの漫画家さんも愛用しているというペンでした☟

モレスキンの手帳みたいで可愛い装丁だなと思ったので、こちらを購入しました。旅の躍動感がそのまま伝わってくる走り書き風の文字とイラストで構成されています。旅先でつけていた手帳をそのまま再現しましたっていう風合いがいいですよねぇ!
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[3] eha

香港、韓国、佐渡。あぁ。その土地の名前を見るだけで、今すぐ旅に出たくなるラインナップです。リソグラフで写真を刷るとこんなによい風合いに!

ちょうど去年香港に行ったので、その話で盛り上がりました。旅が終わってもその時のことを思い出せたり、帰って来てからもその土地の話で交流できたり、日常生活のなかでも旅を続けられるのが旅ZINEの醍醐味ですねぇ。
[4] 平瀬ユウト

さてもう1軒アジアの香りのするブースが気になっていたので、のぞかせてもらいました。台湾と香港のZINEを作られていたので、アジアの旅の話を。香港の〈重慶大厦(チョンキンマンション〉というディープでカオスなバックパッカー宿に泊まったことなどスリリングな体験話!
香港と台湾の違いを訊いてみると「香港は都会、台湾はローカル」という印象だったとのこと。たしかに香港は高層ビルが聳え立って、新品の巨大モールもたくさんありました。台湾はいなたい感じなのかぁ、いいなぁ。台湾に行きたくなります。

美術大学でデザインを勉強されていた平瀬さん。特に台湾ZINEの方はレイアウトが凝っていて、キッチュで大胆な色遣いにアジアの伊吹を感じます。写真と短歌と旅日記という盛りだくさんな構成で読み応えがありました。
故郷の日本でも、異国の香港でも感じる「Stranger」感覚。23歳。アジアは何歳で旅しても魅力的だけど、20代の寄る辺ない時間に彷徨うアジアは、また特別な意味を持つ気がします。日本にいる時の息苦しさから解放され、アジアのエネルギーと混沌の渦に飛び込んでいく青年の後ろ姿が目に浮かぶようでした。
[5] カルガモBOOKS

アジアにどっぷり浸かった後には、満を持してSNSでフォローさせていただいている〈カルガモBOOKS〉さんのブースに遊びに行きました。始めたばかりで「誰も読んでくれないかも……」と不安に思っていた私のnoteに、いつも「いいね」を下さる優しいカルガモさん。勝手ながらカルガモさんって心の中で呼んでいました。密かにお慕い申し上げております。

リアル本屋さんめざし中という境遇や同い年ということも分かって嬉しくなり、ついついおしゃべりに夢中になってしまいました。『笹塚diary』を購入。表紙の写真に惹きつけられ、手に取れば心地よい紙の風合い。ページをめくると目が喜んでしまう書体。読書の始まる前の時間で、もう楽しい!
さっそく家に帰って拝読しました。もう子供ではいられない、大人の女性の中にある揺らぎ。私たちの世代が抱く90年代に対する特別感。笹塚に暮らす日々の愛おしさ。生活ってこんなに美しかったり愛おしかったりするんだ。1日1日を大切に生きることの素晴らしさを教えてもらいました。
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[6] 10 years later

最後にひとつ気になっていたブースに寄って帰ろうと、ふらっと伺ったらすごいミラクルが起きました!
「10 years later」さんは、去年の5月に横浜で開催されたブックマーケット『第3回 本は港』のトークイベント〈独立系書店のはじめ方〉に参加した時に、隣席で自己紹介をしたおふたりだったんです。
ブースでZINEの制作背景やリソグラフスタジオのお話を伺っていたら「あれ?どこかで聞いたことあるような……」と思い出して、「もしかしてお会いしたことあります??」と話しかけると覚えていて下さいました。
去年イベントで自己紹介をした時には、逆にさやかさんから「さっき電車で竹田ダニエルの本読んでた方ですか?」とお声がけいただき、同じ電車に乗って横浜まで来ていたことが判明。その時も「偶然ですね~!」と話がはずんだのでよく覚えていたんです。都合3回目の再会でした。こんな偶然あるんですねぇ。びっくりしました。

そしてなんと今年の春頃には世田谷区給田に〈common house〉という本屋さんを開かれるんだそうです!これはもう4度目にお会いする場所は、ここに決まりですね。

大学時代に出会って10年目の北欧新婚旅行の日々を、ふたりのそれぞれの視点で綴られた旅日記。同じ場所で同じ体験をしたふたりの、考え方の違いや見ているポイントの違いなどが多角的で面白かったです。違うからこそ生まれる対話(対談)がついているのもよかったー!
今回の〈ZINE FEST TOKYO〉には、2時間ほど滞在していましたが、あっという間でしたねぇ。色々な方とおしゃべりが出来てとても楽しい1日でした。今度は私も出展者側で参加したいなぁ!
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