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本は読むのに、なぜワークは始められないのか

「本を読む時間があるなら、先にやることやればいいのに。」

これは、私が何度も思ってきたことだ。

学校から帰ってきてから、
宿題やワークを開くまでに時間がかかる。

始めても、ぼーっとして止まる。

「あとでやる」が増える。

数分後には、
やらないとならないことを横に置いたまま、
図書館で借りた本を夢中で読んでいる。


保育園の頃から、息子は本が好きだった。

絵本も好きだったし、
小学生になってからは、図書館で借りた小説や児童書もどんどん読むようになった。

一緒に読んでいた頃は、
セリフを分担したり、
登場人物になりきって遊んだりしていたので、
その延長だったのかもしれない。

だから私は最初、
「読む力があるなら、勉強も問題なくできるはず」
と思っていた。

でも、実際は違った。

読むことと、
“やった方がいいことを始める”ことは、
息子の中では別らしかった。

本は、自分から開く。

でもワークは、なかなか始まらない。

私は長い間、
それを「やる気」の問題だと思っていた。

やりたくないだけでは。

面倒なことから逃げているだけでは。

そう思って、急かしたこともある。

でも、見ているうちに、
少し違うのかもしれないと思い始めた。

息子は、
「できない」より、
“始めるまで”にエネルギーを使っているように見えた。

「よーし、じゃあ鉛筆持って座れたら、なでなでしてあげようかな!」
というと、ささっと机に向かって、鉛筆を持った。
こちらを見上げながら得意げな顔。
そのまま、私が頭を撫でる前にやり始めた。
やり始めると、意外と進む。

さっきまで止まっていたのに、
一度始めると、自分で「最後までやる」と言い始めることも多かった。

「3ページでいいよ」と言っても、
気付くと5ページやっていることもある。

だからこそ、
私は余計に混乱していた。

“できない”わけではなさそうなのに、
どうして始めるまでにあんなに時間がかかるんだろう、と。

でも、始める前には、
頭の中で考えて止まってしまうことも多い。

「どこからやればいい?」
「これで合ってる?」
を考えて、なかなか手が動かない。

失敗したくなくて止まる。

「ちゃんとやらなきゃ」が先に来て、動けなくなる。

もちろん、本当にただ気分が乗らない日もあると思う。

色々日によって声掛けの工夫をしているが、
今でも、正解はわからない。

ただ、
「やればできるのに」
だけで見ていた頃よりは、
少しだけ困り方の種類が見えるようになった気がしている。


最近は、
“最後までやる”より、
まず始めることを優先するようになった。

3分だけでもいい。

1問だけでもいい。

「全部終わらせる」より、
まず机に座ることだけを目標にした方が、
動ける日が増えてきた。

まだ試行錯誤の途中だけれど、
以前よりは、親子ともに少し楽になった気がしている。


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このnoteでは、
息子の「できる・できない」を簡単に決めつけず、
私自身が迷ったこと、見誤ったこと、
少しずつ見方が変わってきたことを記録しています。


”勉強はなかなか始めないのに、本は読む”は、テスト当日も変わりませんでした。


そもそも息子がどうやって本を読むようになったのかは、こちらに書いています。


“やればできるのに”と思ってしまう苦しさについては、別の記事でも書きました。


息子は本なら何時間でも読めるのに、ワークはなかなか始められません。
では、その「本が好き」は、いつ、どうやって育っていったのでしょうか。
約8年間を振り返りながら、ゲーム・読み聞かせ・漫画・児童小説がどうつながっていったのかをまとめた観察レポートです。


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