「飲むように食べられちゃう」娘がそう言った、「長浜ラーメン 一心亭」の底力。
こんにちは。東京から福岡に移住してフリーランスしている酒井です。
福岡に来てからというもの「飲食店の本店巡り」の旅が大好きです。
福岡の「食」のレベルが異常に高いことは、もう皆さん周知の事実でしょう。特に福岡で老舗と言われるお店のレベルは異常。
「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」という通称「ラスダン」というラノベがあるんですが、この感覚に近いというか…
主人公のロイドは、かつて世界を救った英雄たちが余生を過ごすために集まった、いわばラストダンジョン手前の人外魔境で生まれ育ちますが、周囲の住人が超人ばかりであるため、自身の能力を「村で一番弱い」と思い込んで育つんですね。ただ、そんなロイドが、王都の士官学校に入ったら、チート級に強かったという...。
そんな感じで…
福岡の人たちが「昔から食べてるうまい店」は、王都・東京の民からすると、「食べたことのないレベルでチート級に美味い。えぐい。」となるくらい美味いんですよ。これ、東京から移住してきた民の僕からしたら、震えるくらい嬉しかった。
そして、今日紹介する「長浜ラーメン 一心亭」さんも、そんなラスダンで生き残ってきた桁違いによかお店だったので、ご紹介したいと思います。
豚の旨みがパワフルに立ち上がる最強スープ。
さて、「長浜ラーメン 一心亭」。お店の雰囲気からして味がする。
この看板のフォントよ。初めてきたのにもうエモい。

さて、お席に座ってまずびっくりするのが、漬物セルフサービス。
ここで福岡の民以外の人には信じられないとおもうのだが、老舗のラーメン屋さんって手作りの漬物取り放題のところが多いんですよ。
久留米の丸星ラーメンでもそうだった。
特に一心亭さんは、「高菜の油炒め」は本当に絶品!!!
小さい取り皿いっぱいでご飯4合はかっこみたくなるくらい美味い。


そしてラーメンは一杯680円から、学割ラーメンは550円と良心的なお値段。昨今のラーメンブームで一杯1000円が当たり前の令和の世の中で、ここだけ昭和のお値段ですよ。嬉しい。
さらに謎なのが…
一番お店が忙しいであろうディナータイムに来ると、もっと安く食べられるということ…。大人様もラーメン一杯550円から。
バグってる。金銭感覚がバグってる。
この逆張りのメニュー表を見た時に、本物の「サービス」とはこのことか…と涙が滲んできましたからね。

こりゃ、今日はお腹すいちゃってるしガッツリ食うぞ!
というわけで、今回はワンタンメンを注文して、出てきた品がこちら。
はい、ドーン!ワンタン多すぎて麺が見えない件(笑

このワンタンが、ちゃんと肉餡がしっかり入っているタイプ。
たしか8個くらい入ってたかな。
福岡のラーメンってサクッと麺を食べて、替え玉ってイメージがあったんですが、これはその必要ない。替え玉せずとも、お腹いっぱいになります。
麺は麺で、いわゆる細麺ではあるのですが、ちゃんとツルツルしてて食べやすい。
すすればすするほど、「なるほど」と、頷きたくなるような。

娘が言うには、「飲むようにたべられちゃうねぇ。」という感覚。それだ!
そして、特筆すべきはスープ。
このスープが味わい深かった。
旨みがすごいんですよ。「UMAMI」が!!

博多の豚骨ラーメンというと、「臭みが強い」というイメージがあると思いますし、実際にそういうお店は博多にたくさんある。
お店に入る前から、「大量の豚骨炊いて炊いて炊きまくってます!」みたいな獣臭を漂わせているお店もちょこちょこあるし、そういうお店好きですよ。僕も。
ただ、そういうの苦手な人もいるじゃないですか。匂いに酔っちゃうというか。特にうちの小学生の娘はそういう匂いが強い系のラーメンがダメみたいで。
ただ、ここのラーメンのスープは、娘のハートを完全に掴んだ!!初めてラーメンというものを、ものすごく美味いと感じたらしい。
実際に飲んでみると、最初は「サラッ」としてるような印象なんですよ。白濁しているスープなのにあっさりとした感触。
ただ、しばらくすると、ぐぐぐぐぐぐぐぐっ!!
と立ち上がってくる豚のパワフルな旨み。
油っぽい旨みじゃなくて、出汁の旨みなんですよね。
余分な油や臭みは除いて、旨みだけ残している、完全なるUMAMIスープ。これが地元に愛されるこの一心亭の本店の底力…!!!
何回飲んでも飲み飽きない。
いつもは子供用ラーメンを食べて、まぁ満足みたいな娘も。
「大人用のラーメンにすれば良かったよぉ。」と後悔するような素晴らしいラーメンだったんですね。
それにしても、本当にこの一心亭の日常に溶け込んでいる佇まいはやばい。ノスタルジックでエモすぎる。

お店で働くおばちゃんたちも、超気さくでしっかりと周りが見えている感じなんですよ。
これが「福岡のふつう」か…レベル高すぎる!!
駅からちょっと離れているので、旅行者の方はバスで乗り継いで…という形になると思うのですが、それで生き残っているというのは、もう本物の愛されている老舗の証でしょう。
ぜひ、機会があったら行ってもらいたいお店の一つです!!
