【2026仕事始めに読む】『葉隠』から学んだ「今を生きる」働き方
2026年1月5日月曜日。
僕は今日から仕事始め。
昨晩はほとんど眠れず、いつもより早く起きて職場に向かいました。
冷たく澄んだ空気の中、職場へと向かう足取りは、例年以上に「静かな覚悟」が宿っているのを感じています。

これまでの僕は、ただひたすらに「仕事」を受け、ガムシャラにこなす日々。
充実感はある程度感じていましたが、一昨年前に昇進試験の失敗。
そして病気を患いました。
そんな中で始めたnoteでの発信も休止はあったものの丸一年。
この活動は、自分の中に眠っていた言葉や思考が少しずつ形になり、外の世界へと繋がり始める喜びを知り、本業にも別の張り合いが生まれた気がします。
今年は、かつて封印していた「マインドマップ」を自分自身の基軸に据え、学習や思考の整理を届ける発信に力を入れたい。
そう心に決めました。
2026年の仕事始めにあたって僕が手にとった一冊の本。
それは、江戸時代に書かれた山本常朝の『葉隠』。
そして三島由紀夫によるその解説書『葉隠入門』です。
今回は、武士としての生き様を説いた書物から得た知見と、仕事に対する向き合い方について考えていきたいと思います。
全ては有限であることを意識すると、これからの人生が輝いて見えるかもしれません。
自分の生き方に漠然として悩んでいる方がいらっしゃったら是非最後までお読みください。
少しでも生きるヒントが得られるような記事にしました。
0 . 葉隠(はがくれ)とは、どんな本?
一言で言うと『葉隠』とは「武士のための人生メモ」です。
葉隠は、江戸時代中期に、佐賀藩士・山本常朝(やまもと じょうちょう)の言葉を、弟子が書き留めたものです。
理想論ではなく、武士の実態を痛烈に批判した文言もあったため、当時は一般の人が読むことを禁じられていました。
弟子のために語った、本音が盛り込まれている書物です。
この本の特徴は
✅きれいに整理された理論書ではなく実用書
✅エピソードや短い言葉の集まり
✅武士としての心構えを説いた実感ベースの助言
言ってみれば、
人生経験豊富な先輩が、ぽつぽつ語った“生き方のメモ”です。
三島由紀夫の葉隠入門とは?
『葉隠入門』は、作家・三島由紀夫が
江戸時代の武士道書『葉隠』を、現代人にも分かる言葉で読み解いた解説書です。
原文の『葉隠』は、言葉も価値観も古く、
正直、初心者には少しハードルが高い本です。
そこで三島は、
「なぜこの本が、今の時代にも意味を持つのか?」
という視点から、葉隠の核心だけを取り出して解説しました。
1 . 有限だからこそ生が輝く
『葉隠』といえば、あまりにも有名なあの一節が頭に浮かびます。
武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり
一見すると、死を美化する過激な思想に聞こえるかもしれません。でも、決して「死のすすめ」ではありません。
むしろ、「死を直視することで、生を強烈に輝かせる」という、究極の生の実践論です。
三島由紀夫は、葉隠入門の中でこう述べています。
毎日死を心に当てることは、毎日生を心に当てることといわば同じだ。
我々は今日死ぬと思って仕事をするときに、その仕事が急に生き生きとした光を放ち出すのを認めざるをえない。
この言葉が、今の僕には痛いほど響きます。

2 . 自分の体験から有限な命を意識するようになった
一昨年、僕は大きな病を経験しました。
ごまかしながら仕事をこなして、時々休みをもらい病院に通う日々。
療養を経て一見普通の生活には戻れましたが、今も無理ができない体と付き合っています。
僕の病気は完治の見込みはありません。
いつになったら良くなるのか、それとも良くならないのか。それすらもわからない。
ただ一つ言えるのは、調子に波があって、ダメな日は自暴自棄になりそうになることもあるということ。
追い討ちをかけた実父の脳梗塞
昨年の1月、父が脳梗塞になり救急搬送。

発見が早かったため、幸いにして回復しました。
しかし、一時は死線を彷徨った父。
その姿を前に、
人間の命は有限なんだ
という事実を、知識ではなく実感として突きつけられました。
いつかは、終わる。
僕の体も、大切な人の命も、そして今日という時間も。
ならば、どう生きるか。
今回は手に取った『葉隠』は、理想論ではなく「今、この瞬間の振る舞い」を説く実践の書です。
三島由紀夫は、葉隠を読み
死を日常の中に引き寄せるからこそ、僕たちは「退屈」や「迷い」から解放され、純粋な精神で役目を果たせる
と考えたそう。
僕も突きつけられた現実が、改めて生きることの大切さを感じるキッカケになりました。
3 . 社会の中で自分らしく輝く「四つの誓い」
葉隠には、武士としての生き方を大きく4つまとめています。
この四つの誓いを、自分なりの指針として解釈してみました。

① 自らを律し、恥じない生き方をする
武士道において取り申すまじきこと
簡単に言うと、
「誰が見ていなくても、誇れる行動をすること」です。
周囲の目は気になりますが、自分に誠実でありたいと思います。
② 組織の一員として、誠実に尽くす
主君の御用に立つべきこと
武士の世界では主君の命令は絶対服従。
現代に置き換えるならば、会社の上司でしょうか?
この言葉を僕なりに解釈するならば、
会社員として、上司や組織のために働くこと。
単なる言いなりになるのではなく、自分の職分をわきまえた上で、求められる最高のパフォーマンスを出す。
それが僕の考える組織人としてのプロフェッショナル。現代の武士道を体現できたらいいなと思います。
③ 親孝行を、今この瞬間に
親に孝行仕えるべきこと
親孝行せよということです。
これは単純明快。
昨年の出来事は僕に大きな衝撃を与えました。
いつか必ず来る別れ。
後悔が残らぬよう、親との時間を何よりも大切にします。
④ 人の役に立つかどうかを考える
大慈悲を起こし人の為になるべきこと
noteやSNSでの活動も、
「まずは人のためになるか」
を第一に考えたい。
独りよがりの発信ではなく、僕が持つマインドマップのスキルや経験が、誰かの学びや救いになること。
このnoteも誰かの役に立てたらいいなと思って書いています。
自分自身の利益はその結果。
順序を間違えないようにしたいです。

まとめ 「今日をやり切った」と言える積み重ねを
『葉隠』には、
毎朝「あらかじめ死んでおく(死ぬ覚悟を決める)」ことで、一日の自由を得る
という教えがあります。
命は有限。
今日という日は「一生の縮図」でもあるわけです。
たとえ小さな一歩であっても、
自分はやり切った。
いつ命が尽きても後悔はない。
これ以上はできないと言い切れる一日だった。
そう思って、毎晩眠りにつけるように。

2026年、僕の新しい挑戦が始まりました。
読者の皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
