常に来月のカレンダーを置く理由に、リーダーの本質があった
目の前の仕事で手一杯になりがちなときこそ、「来月」を意識する習慣が差を生みます。
あるコンサルタントの机の上にあった“ちょっと不思議なカレンダー”。そこに込められた思考のクセに、リーダーのあり方を考えさせられました——。
視座が低いままでは、目の前の業務に埋もれてしまう
仕事が立て込んでくると、つい「今週の予定」「明日のタスク」だけに意識が向いてしまうものです。
会議に追われ、チャットの返信に追われ、気づけば目先の問題をこなすだけで一日が終わってしまった……という感覚、あなたにもありませんか。
しかし、チームやプロジェクトを率いる立場にある人が、この“目の前しか見えていない状態”を続けていると、全体の方向性や計画性はあっという間に失われてしまいます。
忙しさに流されてしまうと、「そもそも何のための仕事だったのか」「どこに向かっているのか」といった本質的な問いを忘れがちです。
こうした状況を防ぐためには、“先を見る癖”を日常に組み込む必要があります。
「なぜ来月のカレンダーなのか?」に込められた示唆
僕が仕事でお世話になっていたあるコンサルタントの方のデスクには、いつ見ても来月のカレンダーが置かれていました。
今が1月なら2月のカレンダー、3月なら4月です。
「変わってますね」と何気なく話したところ、ご本人は笑ってこう教えてくれました。
「リーダーや計画を引っ張る立場にある人間は、“常に先を見る”必要があるんだよ」
その言葉を聞いて、なるほどと膝を打ちました。
確かに、チームのゴールを決め、進捗を設計し、準備をする人間が“今月”だけを見ていては遅い。
来月、あるいはさらにその先の状況を見据えて初めて、適切な準備と指示ができるわけです。
このカレンダーは、単なる日付管理ツールではなく、視座を未来に保ち続ける装置でもあったのです。
リーダーに求められるのは「先読み」と「分解」
結論から言えば、リーダーに必要なのは次の2つです。
先を読む力
全体像から逆算してゴールを分解する力
その理由はシンプルで、チームのメンバーは目の前のタスクに集中してくれれば十分だからです。
逆に言えば、リーダーが来月、再来月の地図を描いておかなければ、誰もそれを代わってくれることはありません。
たとえば3ヶ月後にローンチ予定のプロジェクトがあるとします。
ゴールから逆算すれば、2ヶ月目にはテスト環境が必要で、今月中には要件定義を終えておくべきだと見えてきます。
この設計図を描くのは、まさにリーダーの役割です。
そして、描いた地図に沿って、各メンバーに「今週やるべき小さな一歩」を設定する。
この積み重ねこそが、プロジェクト全体を確実に前進させる鍵になるのです。
来月を見据えるための3つの習慣
では、どうすれば「視座を未来に置く」思考が身につくのでしょうか。
忙しい日常の中でも実践できる方法を、以下にまとめてみました。
机のカレンダーを来月に設定する
→ 視覚から「先を考える」習慣を強制する。週に一度、翌月以降の予定だけを見る時間を作る
→ 5分でOK。意識を切り替える時間をあえて確保。メンバーへのタスクは“来月の成果”から逆算して設計する
→ 今のタスクが何につながっているのかを明確にする。
この3つを続けるだけでも、自然と「先を読む力」が鍛えられていきます。
特にカレンダーの工夫はすぐにできて効果も大きいので、ぜひ取り入れてみてください。
視座を上げるために、できることから始めよう
最後に、今回の要点を振り返っておきます。
忙しさに流されると、視野が狭くなる
リーダーは「来月」以降を見据えて動く存在
カレンダーの工夫は、視座を未来に置く第一歩
ゴールから逆算し、メンバーの小さな一歩を設計する
習慣にすれば、先を読む力は自然と鍛えられる
目の前の業務に追われるのは、ある意味仕方のないことです。
ですが、あなたがもしチームやプロジェクトの舵取り役であるなら、意識的に視座を上げる習慣が必要になります。
まずは机のカレンダーを、来月にめくることから始めてみませんか?
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