【MBAの気づき】ファイナンスも戦略も、結局は「応援」と「感謝」でできている。
グロービス経営大学院に入学して、もうすぐ1年が経とうとしています。 ヒト・モノ・カネ・テクノベート。 経営資源をどう配分するか、競合優位性をどう築くか、キャッシュフローをどう回すか。
MBAでは、こうした「経営の仕組み」を論理的に、時には冷徹な数字で学びます。 でも、ふとした瞬間に気づいたんです。
「これ、難しい言葉を使ってるけど、全部『応援』と『感謝』って言葉に置き換えられるんじゃないか?」
今日は、MBAで学ぶ難解な経営学を、僕なりに「人間くさい言葉」で翻訳してみたいと思います。これからビジネスを学ぶ人、あるいはビジネスに疲れを感じている人に届いたら嬉しいです。
1. ファイナンス・資金調達は「応援」の先払い
「ファイナンス」と聞くと、事業価値計算やWACC(加重平均資本コスト)といった数字の羅列が頭に浮かびます。 でも、本質はシンプルです。
銀行から融資を受けること。 投資家から出資を受けること。
これはつまり、「お前の未来に期待しているぞ」という「応援」を受け取ることです。 「この事業なら社会を良くしてくれる」「この人ならやり遂げてくれる」と信じてもらった証として、お金という形のエールを預かる。
ファイナンスとは、未来への信用を「応援」という形で先払いしてもらう行為なのです。
2. マーケティング(STP)は「誰を応援するか」の決意
マーケティングには「STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)」という基本フレームワークがあります。市場を細分化し、狙う顧客を定め、立ち位置を決めること。
これをわかりやすく翻訳すると、こうなります。 「僕たちは神様じゃないから、全人類を救うことはできない。だから、誰を一番応援したいかを決める」
「誰でもいいから来て」というのは、誰の心にも刺さりません。 「あなたを応援したい」「あなたの役に立ちたい」と、自分たちが応援できる(幸せにできる)人の範囲を決める覚悟。それがマーケティングの本質ではないでしょうか。
3. 経営戦略は「応援するための陣形」
競争優位性、差別化、リソース配分。これらは、「どうすれば一番効果的に、相手を応援できるか」を決めることです。
自分たちの限られた体力(資源)をどこに集中させるか。 どの場所に立てば、一番大きな声で、一番近くで相手を支えられるか。
ただ闇雲に頑張るのではなく、「一番喜んでもらえるポジション」を見極め、そこに全力を注ぐこと。それが戦略を立てるということです。
4. アカウンティングは「感謝」の報告書
そして最後に、アカウンティング(会計)。 PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)は、単なる数字の通信簿ではありません。
売上とは、誰かからの「ありがとう」の総量です。 利益とは、工夫して生み出した付加価値の結晶です。
決算書を作ることは、応援してくれた人たち(株主、銀行、顧客、従業員)に対して、 「皆さんのおかげで、こんなことができました」と報告し、「次もまた応援してくれますか?」と確認する作業です。
数字の向こう側には、必ず人の営みがあり、感謝の循環があります。
経営とは、愛だ。
こうして考えてみると、ビジネスは決して冷たいものではありません。
「応援」を集め(ファイナンス) 誰を幸せにするか決め(マーケティング) 全力で支える方法を考え(戦略) 結果を感謝と共に報告する(アカウンティング)。
このサイクルを回し続けることが「経営」なのだと思います。
家業である「珈琲青木堂」も、これから僕が始める金曜夜のワイン営業も、そしてMBAでの学びも。 すべては、この温かい循環を大きくしていくための手段に過ぎません。
難しいフレームワークに溺れそうになったら、一度立ち止まって考えてみてください。 「今、自分は誰を応援し、誰から応援されているのか?」
その答えの中にこそ、経営の正解があるような気がしています。
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✅記事を書いた人👉
大塚 修平
グロービス経営大学院 本科生(2025年4月入学)。神田の老舗喫茶店「珈琲青木堂」4代目継承予定。「応援と感謝」を軸に、スポーツ、コーヒー、ワインで人と人をつなぐ活動をしています。
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