セキュリティは投資か?浪費か?
こんにちは!記事を開いていただきありがとうございます!
今日はセキュリティコンサルタントとして、ぶっちゃけ話をしたいと思います。
テーマは、タイトルにある通り、「セキュリティは投資か?浪費か?」です。
セキュリティ関連のお仕事をしている人なら、「あるあるだね〜」と思っていただける内容かなと思います。
あまり馴染みのない世界だと思いますので、「セキュリティは関係ないよ!」って言う方にも読みやすいように書いてみます!
セキュリティの話に特化して書いていますが、自分が買ったものや自分の仕事など汎化できそうかなと思うので、少しでも役に立てば嬉しいです。
「セキュリティは投資です」は本当か?
「セキュリティは投資です」
という考え方は、近年、経営層にも広まりつつあると思います。
先日紹介した、関通の達城社長も著書の中で「セキュリティは投資」と明言されていました。
本の紹介記事はこちら
ですが、私はこの意見に懐疑的です。
たしかに、ブランド価値や事業継続性を守るために、セキュリティにお金をかけるのは正しいです。
正しいんですが、モヤモヤすることも多いんです。
コンサルとしていろんな企業の対策を見てきましたが、「これは投資として成立しているな」と思えるのは、全体の半分もないと感じています。
たとえば:
入れっぱなしで誰も見ていないセキュリティ製品
業者に丸投げして導入された謎のツール
監査のためだけに作られたチェックシート
「なんとなくやっておいた方が良さそう」で立ち上がったプロジェクト
こういうものに何百万、何千万円とお金が使われている。
それって、本当に投資と言えるのでしょうか?
投資になるセキュリティ、浪費になるセキュリティ
セキュリティ対策はすべてが「投資」になるわけではないというのが私の意見です。
同じように見える対策でも、どう考えて導入し、どう運用しているかによって「投資」か「浪費」かが分かれます。
✅ 投資として成立しているケース
守るべき資産と脅威が整理されている
対策に筋が通っている(脅威と対応の因果関係が明確)
現場で運用され、定期的に改善されている
たとえば:
顧客データを守るために、アクセス制御を見直し、ログを定期レビューしている
ランサムウェア対策として、復旧訓練まで含めたバックアップ運用を整備している
セキュリティ製品を導入しただけでなく、チューニング・アラート対応まで社内で設計している
❌ 浪費になってしまうケース
「今これが流行ってるから」とベンダーの言うがままに導入
運用や保守の体制がなく、入れっぱなし
研修やポリシーはあるけれど、誰も見ていない・守っていない
よくあるのは、
セキュリティ製品を入れたがアラートは誰も見ていない
セキュリティ研修は形式的にやっているだけ
チェックリストはあるが、内容は何年も更新されていない
結局のところ、セキュリティは「何を入れたか」ではなく、「どう使われているか」で価値が決まるんです。
それを見直すだけで、今の対策が「守る投資」なのか、「死に金」なのかが見えてきます。
セキュリティは「考えること」から始まる
投資になるか浪費になるかを分ける最大のポイントは、自分たちで考えているかどうかだと思っています。
「考えていないセキュリティ」とは?
とりあえず導入しておけば安心だと思っている
導入後の運用や改善をまったく想定していない
なぜそれが必要か、自分の言葉で説明できない
こういった状態では、どんなに高機能な製品でも腐ります。
セキュリティは「導入して終わり」ではなく、「導入してからが本番」です。
高価な製品でも、考えずに使えば浪費。
地味な対策でも、自分たちで設計し、使い続けられていれば投資。
本質は「製品」ではなく、「意思」にあります。
自分たちで問い、設計し、改善していく力。
それがあるかどうかで、セキュリティの価値はまるで違ってきます。
それ、本当に投資になっていますか?
「セキュリティは投資です」
その言葉はとても聞こえがいいけれど、導入しただけで満足してしまう空気を生むこともあります。
大切なのは、守るべきものを見極め、それに本当に必要な対策を自分たちで考えること。
そして、現場で動かし続けることです。
どんな製品を導入したかよりも、どう使われているかがすべて。
あなたの会社のセキュリティは、「使いこなされている投資」ですか?
それとも、「置いてあるだけの浪費」になっていませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
またお時間のあるときに読みにきていただけたら嬉しいです。
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