【神武征討記前史( ・ω・)】「天の岩戸(後編)~光ある世界へ」
こんにちは。
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
弁護士の岡本卓大です。
読者のみなさま、note版、神武征討記。
楽しんでいただけているでしょうか?
もともと神武征討記という作品は、私がアメブロで2023年に【宇宙一わかりやすい僕らの神話のお話( ・ω・)】を書いていた時に、神武天皇を主人公にした創作ストーリーを書いてみたいということで始まったものでした。
この日本神話を題材にした【宇宙一わかりやすい僕らの神話のお話( ・ω・)】を読んでいただくと、神武征討記のバックボーンがわかり、より神武征討記を楽しんでいただけるかも知れません。
そこで、これから、【神武征討記前史】として、リニューアルした日本神話のお話を公開していきたいと思います。
それでは、【神武征討記前史】お楽しみください( ・ω・)
・前回のお話はこちら( ・ω・)
神武征討記前史
「天の岩戸(後編)~光ある世界へ」
太陽の光が消え、暗黒に包まれる地上世界・・・
豊葦原瑞穂国(トヨアシハラノミズホノクニ)と言われた日本は、血と暴力と闇が支配する地獄絵図と化していた。
土蜘蛛大王「くっくく、愚かなる人間どもよ。
アマテラスに見捨てられし、哀れなる者どもよ。
嘆くがよい!憎しみ合うがよい!奪い合うがよい!
そして、殺し合うがよい!」
土蜘蛛皇子「ねえねえ、父上。」
土蜘蛛大王「なんじゃ。我が息子よ。」
土蜘蛛皇子「神って、いろんな生き物を作ったんだよね?」
土蜘蛛大王「そうじゃな。」
土蜘蛛皇子「僕たち、土蜘蛛は神が作ったの?」
土蜘蛛大王「そんなわけは無かろう。我らは、神の敵じゃ。」
土蜘蛛皇子「でも、神が作ったんじゃなければ、僕たちは何に作られたの?」
土蜘蛛大王「そ、それは・・・闇よ!闇が生み出したのよ!」
土蜘蛛皇子「ふーん。じゃあ、闇は神が作ったの( ・ω・)?」
土蜘蛛大王「そ、それは・・・知らぬ!そんなことは考えんでよい!」
土蜘蛛皇子「ふーん。父上も知らないことがあるのか( ・ω・)」
土蜘蛛大王「お前は何を言いたいのだ?」
土蜘蛛皇子「なんかさぁ。僕たち、神を敵と言ってるけど、本当は神に作られたんじゃないかなって、思うことあるんだ。
だって、神って、万物の創造主なんでしょ?
悪も神が作ったのかなぁ( ・ω・)?」
土蜘蛛大王「おかしなことを言うヤツじゃな。」
土蜘蛛皇子「ホントは、僕ら、神とも仲良くやれたりしないのかなぁ。」
土蜘蛛大王「神は敵じゃ!世継ぎであるお前がそんなことでは、家臣どもに示しがつかぬ!」
土蜘蛛皇子「ふーん。戦いって、僕、好きじゃないんだよね。
神と悪も仲良くなれたらいいのに( ・ω・)」
土蜘蛛大王「・・・」
天界、高天原(タカマガハラ)の天の安河(アマノヤスカワ)。
ここに、八百万(ヤオヨロズ)の神々が集結していた。

オモイカネ「八百万の神々よ!天の岩戸にこもられし、アマテラス様を呼び戻すために、みなで祭りを行うぞ!」

タジカラオ「お祭りですか?」
オモイカネ「そう。お祭りじゃ。それも盛大にな。」

アメノウズメ「お祭りは大好きだけど、そんなことでアマテラス様が出てきてくださるのでしょうか?」
オモイカネ「小道具がいる。鏡だ。」
タジカラオ「カガミ?」
アメノウズメ「なんですか?カガミとは?」
オモイカネ「鏡というのはな。光を反射してその姿を映すものじゃよ。
イザナギ殿。八咫鏡はどこかな?」
イザナギ「八咫鏡なら、アマテラスの御所にあるよ( ・ω・)」
オモイカネ「アマテラス様の侍女よ。すまぬが、八咫鏡を持ってきてくれ。」
侍女「かしこまりました。」
注釈
八咫鏡(ヤタノカガミ)とは?
八咫鏡は、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)=草薙剣(クサナギノツルギ)、八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)と並ぶ、三種の神器の一つである。
アマテラスがニニギの尊に授け、その後、天皇の皇位継承の証として、代々、天皇に受け継がれることとなる。
八咫鏡が届けられる。
タジカラオ「この銀色の板がカガミ?」
アメノウズメ「なにも映らないけど?」
オモイカネ「光が無ければ、鏡は映らん。だが、アマテラス様がこの鏡を見れば・・・」
八百万の神々は、酒や鳴り物、笛や太鼓を持って、天の岩戸の前に集合する。そして、盛大なお祭りが始まる。
天の岩戸の中。

アマテラス「暇ねぇ。もう何日ここにこもってるかしら。
でも、外に出たら、スサノオが・・・怖いわ・・・」
岩戸の外から賑やかな音楽や歓声が聞こえてくる。
アマテラス「なにかしら?なんだか賑やかね。」
天の岩戸の外では、八百万の神々が、太鼓を打ち、笛を吹き、飲めや歌えの大騒ぎ。なかでも、アメノウズメの踊りは、圧巻である。

アメノウズメ「はい、はい、はい~、みんな楽しんでる~」
タジカラオ「おい!ウズメ!お前、見えてる!公然わいせつで捕まっちゃうぞ!」
目のやり場に困るタジカラオ。
熱狂的に踊り、舞うアメノウズメは、着物がはだけても気にせず踊り続ける!
神々「ナイス!セクシー!ナイス!セクシー!おお~、ウズメちゃ~ん!」
アマテラス「なんなの?一体、なにごとなの?
なんで、私が引きこもってるのに、みんな楽しそうに騒いでるの?」
そっと、岩戸を少し開けて外をのぞき見るアマテラス。
アマテラス「アメノウズメ。一体なにが起こってるの?」
アメノウズメ「あら、アマテラス様!
アマテラス様より尊い神がお生まれになったので、みなで、新しい神さまの誕生を祝っておるのです!」
アマテラス「私より、尊い神ですって!?それは、どのような方?」
アメノウズメ「あの八咫鏡の前におわす方です!」
アマテラス「八咫鏡の前?見えない!もう少し乗り出してみよう!」
アマテラスが八咫鏡を見ると、そこには、光り輝く美しい女神の姿・・・
アマテラス「まあ、なんと美しい方・・・この方が、尊い神・・・」
オモイカネ「今だ!タジカラオ!」
タジカラオ「ドスこーい!!!」
タジカラオが岩戸を押し開き、身を乗り出したアマテラスを岩戸から引き出す!
アマテラス「きゃっ!」
神々「アマテラス様じゃ!我らの尊い神がお出ましになられたぞ~!!!」
アマテラス「えっ!?どういうこと!?」
オモイカネ「アマテラス様。この隠居者の計。お許しくだされ。」
アマテラス「オモイカネ殿。そなたの策か。」
タジカラオ「アマテラス様。ご無礼いたしました。お怪我はありませんか?」
アマテラス「タジカラオ・・・だいじありません。」
アメノウズメ「ああ、アマテラス様!よくぞ、岩戸を出てくださいました!」
アマテラス「アメノウズメ・・・」
神々「アマテラス様じゃ!アマテラス様じゃ!」
アマテラス「みな・・・」
そのとき、地上にも、長らく絶えていた日の光が降り注いだ。
村人「お天道様じゃ!お天道様じゃ!ありがたや!ありがたや!」
村娘「ああ、生きて再びお天道様を拝めるとは!ありがたや!」
悪党「なんというすがすがしい光じゃ・・・
わしは、一体、なんということをしておったのじゃ・・・」
土蜘蛛と戦っていた神の兵。
神の兵「光じゃ。アマテラス様の太陽の光じゃ!」
土蜘蛛「キィー」
神の兵「光が戻った今、もはや貴様など、我の敵ではない。まだやるか?土蜘蛛よ!」
土蜘蛛たちは退散していく。
土蜘蛛大王「バ、バカな!?太陽の光!アマテラスが出て来ただと!」
土蜘蛛皇子「父上。なんか気持ちよい・・・」
土蜘蛛大王「なんじゃ?なぜ、涙が・・・?」
土蜘蛛皇子「父上。僕、人間達と一緒に踊ってきたい!」
太陽の光を浴び、なんと土蜘蛛親子は人の姿に!
土蜘蛛大王「アマテラスよ!お前は、悪であるこの土蜘蛛すら許すというのか?
太陽の下に生きることが、我ら悪の者にすら、許されるというのか!?」
土蜘蛛皇子「みんな~、友だちになろうよ!」
人間と一緒に祭りに加わる土蜘蛛皇子。
土蜘蛛大王「アマテラスよ・・・神は善も悪も差別することなく、太陽の光を、恵みを与えるというのか?・・・ならば、わしらは・・・」
天から、アマテラスの声が響き渡る。

アマテラス「地上の者たちよ。迷惑をかけました。私は、もう隠れません。すべての者を照らす太陽として、再び、みなを照らします。
戦いはやめなさい。
奪うことをやめなさい。
奪い合うのではなく、みなで分け合いましょう。
あなたたちは、みな、私の子。
そう、私は、神。アマテラス大御神。
私は、みなすべてを愛します。」
こうして、天の岩戸は開き、光ある世界へと戻った。
地上は、豊葦原の瑞穂の国に戻り、人々は神の光を太陽の光を崇め、祭りを行った。
高天原では、事後処理が行われていた。
今回の事件の責めを負うべき者たちの裁判である。
佞臣「ア、アマテラス様・・・お許しを。」
アマテラス「佞臣よ。そなたが武装を意見しなければ、スサノオとの問題は起きなかった。
だが、そなたの間違った進言を聞いてしまったのは、わらわじゃ。
責めは、わらわ自身にある。」
佞臣「そ、それでは、お許しくださるのですな?」
アマテラス「佞臣よ。神位剥奪の上、地上に追放とする。
人として、庶民として生きるがよい。」
佞臣「い、嫌じゃ~、わしは、権勢をふるたいのじゃ~」
佞臣退場。
オモイカネ「よろしいのですか。アマテラス様。
あの者の子孫達が、きっと、日本(ヒノモト)で、また同じようなことを繰り返しますぞ。」
アマテラス「その頃には、世の統治者は人間達が自ら選ぶ時代となるでしょう。
過ちを犯すことはあるでしょう。
それでも、その過ちから学んでいく・・・
私は、人間達の知恵と選択を信じたいと思います。」
オモイカネ「やれやれ。お優しい最高神様じゃ・・・
まあ、そこが良いのでしょうな。」
スサノオが引き出される。

アマテラス「スサノオよ。何か申し開きはありますか?」
スサノオ「申し開きなど・・・無い。」
アマテラス「どのような刑を受けても不服は無いと?」
スサノオ「死罪であれば、武士の情けじゃ。切腹させてほしい。」
アマテラス「それだけかしら?」
スサノオ「わしの罪は負う。娘たちをわしの子として責めるのはやめてほしい。」
アマテラス「わかりました。判決を言い渡します。」
スサノオ「おう。姉上に裁かれるなら本望じゃ。」
アマテラス「スサノオよ。そなたの思慮無き振る舞いが、この世に闇を招く結果となった。
その罪は、死をもって償うも足りぬほど重きもの。
よって、神位剥奪の上、地上追放とする。
ただし、そなたが自らの行動により、神としての尊敬を集めたときは、再び神と名乗ることを許す。」
スサノオ「アマテラス姉ちゃん・・・」
アマテラス「不服か?なお、そなたの娘たちは、わらわが大切に育てよう。」
スサノオ「不服などあるものか!このスサノオ、生まれではなく、自らの行動によって、地上の者たちから神と呼ばれるようになってみせるわ!」
アマテラス「スサノオ。がんばってね。」
スサノオ「ああ、アマテラス姉ちゃんも、元気でな。」
スサノオは、ヒゲと爪を切られ、地上に追放された。
こうして、天の岩戸事件の裁きは終えることとなる。
そして、この後、スサノオは、地上世界において、様々な活躍をし、神として祭られることになっていく。
それは、また別のお話・・・
神武征討記前史
「天の岩戸(後編)~光ある世界へ」
完
次回、
「スサノオの冒険(前編)~クシナダヒメとの出逢い」
今後も、ぜひ、神武征討記( ・ω・)
よろしくお願いいたします。
歴史の糸を紡ぐのは誰だ!?
弁護士 岡本卓大の描くかつて無いスペクタルドラマ!
神武征討記
アレテーを求めて~
今日もトコトコ( ・ω・)
にて、絶賛連載中


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神武征討記( ・ω・)第1期(第1話~第100話)
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