お手軽MYOGの王道と言えばULテーブル!
私のMYOG遍歴とか
MYOG (Make Your Own Gear) というと、市販にはない尖ったUL (Ultra Light) ギアを自作するというイメージ。ゴリゴリのUL志向ではなく、ロマンや愛着を求めて独自のギアを作るだけなら、DIY (Do It Yourself) の発想の方が近いようにも思いますが、ここではまとめてMYOGと呼ぶことにします。
私の MYOG 遍歴はそこそこあって、まずは木工からでした。カップやククサ(柿の木を彫ってククサを作るのは超超超大変だった)、カトラリー(箸、フォーク、スプーン)にマドラーはいくつも作りました。あと、まな板も廃材を使って何枚か作りましたね。これらは気が向けばいつか披露しようと思います。
次は袋系。私は結構器用な方だと自認しているのですが、どうもミシンだけは苦手なのです。言うほど使ったことはありませんが、練習したとしても、ふにゃふにゃした布を揃えてぴしっとまっすぐ縫えるイメージが全く湧きません。だから、色々な布ケースを作っていた時は、園芸用の不織布をカットし、接着剤でくっつけて作っていました。
同じ袋系でも、ハンダゴテを使った熱溶着の技術を独自に獲得してからは、ジップロックを使ったウォレット製作(下記参照)を始め、色々な小物ケースをたくさん作りました。ホットカッターだとダメなんですよね。綺麗に切れるだけで、溶着が甘い。先端が細めのハンダゴテが一番仕上がりが良かったです。
他には、大物ギアなら農ポリを使ったタープ、小物ギアならプラダン(プラスチック・段ボール)を使ったテーブルも作りました。もっと小物なら、パラコードを使ったストラップなども色々作りました。UCOのキャンドルランタンのオイルインサートを自作したこともありました。そのシンデレラフィットの発見者は不明なまま普及しているS&Bの山椒のガラスビンにルナックスミニの火口部品を取り付けるだけの方法で。
今回は、今一軍として活躍しているテーブルを紹介したいと思います。これはまさにMYOGの王道として、市販のテーブルも色々使った上で個人的不満
点を解消するために試行錯誤を重ねてたどり着いたものです。
MYOGプラダンテーブル2種
もっと軽く、もっと小さく、もっと便利なテーブルを追求すると、やはり作るしかありませんでした。ソロテーブルの大定番であるSOTOのフィールドホッパー(私は当時限定カラーだったブラックを愛用してました)は良かったものの、UL的には少し重くて、少し大きめでした。
そこで、プラダンのテーブルに注目しました。定番のCascade Wildをはじめ、100均のテーブル、その他のガレージブランドなど色々調べた結果、自作することを決意。100均でプラダンのシートを買い込んで、試作を繰り返しました。色々なサイズとギミックを試し、多分10種類以上は試作したと思います。気に入るものができたらキャンプに持っていき、実地で使ってブラッシュアップしていきました。
キャンプ用としては満足できるものが完成していたのですが、そこからUL志向が進み、登山でもストレスなく運べて使えるものという視点で大きく仕様を変えました。そしてまた試行錯誤を重ね、完成したのが次の2種類になります。

どちらも天板が横20 cm×縦10 cmというサイズですが、単に色違いというだけでなく、天板の素材の違いやプラダンの層数の違いなど、用途によって仕様を変えています。以下に仕様を説明していきましょう。
MYOGテーブルをもっと詳しく
パッキングの全体像

まず、パッキングの状態です。これらのテーブル2種類は、両方持ち出して一緒に使う前提なので、ひとまとめにしてケースに入れています。その状態(つまりテーブル2個)で総重量わずか87 g。MYOGの本質は「世の中にない自分の理想のギアを作ること」なので、ちょうどいいものが見つかったらあえて作る必要はなく、ケースはそのまま流用しています。これは確か、何かのテントかタープに付属してきたペグケースだったと思います。
チタン天板の湯沸かし用テーブル(57 g)

こちらは、天板が、プラダンを2層重ねた上にチタン板(シルバーダルチタン板0.3 mm)を貼り付けた強化仕様のもので、アルストを置いてお湯を沸かすときに使うことを前提に製作した重量57 gのテーブル。折りたたみ時はピタッとフラットになって、ベルクロでそれなりに固定されます。展開時の様子は別途まとめてお見せします。
プラダンのみの食事用テーブル(21 g)

こちらは、コーヒーや缶ビールなどを置いて使うことを前提に製作した21 gの単層プラダンテーブル。これだけ軽くても結構丈夫で、缶ビールくらいなら全く問題ありません。機構は湯沸かし用テーブルと同じです。
収納と展開
まずは収納時の状態を横から見たもの。ベルクロテープの厚みでやや膨らむものの、ほぼフラット。非常にコンパクトにたためます。

展開時は脚を「三角座り」のように立てます。強力なベルクロでガッチリ固定されるので、少々重いものでも外れません。恐らく、ベルクロが外れて潰れるより、天板が重量に耐えきれなくなって折れるのが先だと思います。限界まで試したことはありませんが、缶ビール2本くらいなら少ししなるだけでびくともしません。
ちなみに、湯沸かし用テーブルが溶けているのは、アルストで湯沸かしをしているときに、炎が風で煽られて下側に回って溶けたんだと思います。でも、プラダンを2層にしていることと、溶けて固まってより固くなっているため、強度的には問題なくそのまま使っています。カーボンフェルトをテーブルの上に敷いて湯沸かしをするようにしてからは、これ以上溶けてはいないと思います。

おわりに
材料費は、湯沸かし用テーブルが2,020円(チタン板1,800円+プラダン110円+ベルクロ110円)、食事用テーブルが220円(プラダン110円+ベルクロ110円)です。
正確な採寸とカット(カットが少しでもズレるときれいにたためないし、脚のハーフカットがやや面倒)、ベルクロの正確な位置決めと、畳んだときに脚同士がピッタリくっつく絶妙な塩梅での貼り付け(これがズレると畳んだときに脚が浮いたり、くっつかなかったりする)に結構手間と時間がかかっています。湯沸かし用テーブルならさらに天板貼り付けもありますね。
忘れていましたが、一番面倒なのはコーナーのラウンド処理でした。本体はカッターで切ってからサンドペーパーで丸く整形。チタン板はサンドペーパーがけのみで綺麗にラウンドを出しています。
なので、製作費1,000円とかではやりません。というか、売り物としては全く考えていません。もし身近な人で欲しい人がいたら作るので、何かと物々交換してください。
