続・ "虚" か "実" か ー "Tariff Man" は "Starman" になりたい
"虚" か "実" か ー "Tariff Man" はどちらを取るのか|損切丸 の続き
トランプ大統領 :
「自動車関税25%に引き上げ発表 日本も対象 4月2日に発動」
予想通りというか、やはり "Tariff Man" は "虚" ≓「名声」「歴史に名を残す」を取った。1期目はあんなに "実" を取るビジネスマンスタイルを突き通したのに、やはり「名誉欲」とはそれほど甘美なものなのだろう。こればかりは大富豪のまま78歳にならないとわからない(苦笑)
"Starman" になりたい
最近大御所バンドが "Starman" のオマージュのような曲を発表したが、原曲は宇宙の "Starman" =ジギー・スターダストがラジオから地球の若者へ希望のメッセージを伝えるという内容。差し詰め "Tariff Man" が "Starman" でラジオがSNS、「MAGA」(Make America Great Again)というブギー(Bogie)をみんなに歌わせる、という所だろう。本当に皆が幸せになればいいのだが、何だかカルトの「空想」じみていてちょっと怖い
"Tariff" =「関税」について簡単に説明しておくと、これは米国政府がドイツや日本の自動車メーカーから+25%の「関税」を直接取るわけでは無い。例えば300万円の日本車をアメリカに輸出すると販売業者は+25%上乗せされた375万円で仕入れることになり、それが販売価格になる。つまり日本で言う「消費税」に近い
"Starman" の「空想」では日本車やドイツ車は+25%値上げになるため国内で競争力を失い国産車が優位になる → 米国自動車産業の大復活 → 「MAGA」となる
だが如何せん考え方が古い
「MAGA」の元祖 "Starman" で "Tariff Man" が敬愛する「R大統領」の時代(1981~1989)なら有効だったかもしれないが、自動車も鉄鋼もグローバル時代の荒波を乗り越えてコスト最適化のために工場などを世界中に分散させており「関税」が国内製造業に大きなダメージを与える可能性が高い。これでは諸外国の ”肉を切る” 所か自分の ”骨が断たれる”
考えてみれば「XXノミクス」も「金利を下げて株価を上げれば日本は復活する」といういわば「懐古主義」≓「あの時代(昭和)は良かった」。この2人は似たもの同士なのかもしれない(だから気が合ったのだろう)。一旦全部ぶっ壊してデトロイトが世界の自動車を牛耳ったアメリカの「黄金時代」よ再びという「懐古主義」にしか映らない。「M沢東」や「Sターリン」を礼賛する独裁者とどこか同じ臭いがする
1980年代との共通点は「インフレ」。にも関わらず大型財政出動した=「XXXノミクス」はドル金利の急騰を招き政策金利は@10%に到達、その後の "大不況" を引き起こした。一方日本はプラザ合意(1985)による急激な「円高」のダメージを和らげようと「金融緩和」に踏み切った。結果「バブル」になりその後「デフレ」崩壊したのはご存じの通りだ
両国に共通したのは「インフレ」では御法度とされる「財政出動」「金融緩和」に乗り出した事。「お金」に関して「理」に合わない政策は必ず失敗する。既に「インフレ」転換したのに日銀が「異次元緩和」→「国際無制限買取オペ」を続けた結果「超円安」になったのを見たばかりだ
今後 "Starman" が打って出る政策は公約通り「大型減税」だろう。「関税」で掻き集めた「お金」を壮大にばらまくつもりだ。「歴史に名を残す」ために遮二無二やって来る可能性が高く、FRBにも「金融緩和」を強烈に要求するだろう。株式市場も最初は好感するかもしれないが、最終結果は初代 "Starman" と同じになる懸念がある。つまり「高金利時代」の再来
世界的な「スティープニング」↓(傾斜化)がその事を示唆している


「ウォール街」を中心とする抜け目のないユダヤ資本はこれをとことん利用するだろう。相場の乱高下は彼らの大好物。米国株の急騰や米国債、あるいはドルの急落等々は絶好の儲け場。このチャンスを逃すはずは無い

「新NISA」もいいが、我々日本人もこういう事情を察して少し冷めた目で相場を見ていった方が良い。いちいち "Starman" の言動に振り回されるのではなく「エントリーポイント」=どこで相場に入るかと「利益確定」のタイミングを見極めること。特に後者の失敗が日本人の「投資」を駄目にしてきた。「ほったらかし」や「お任せ」などとんでもない。マーケットは「利益確定」が一瞬にして「損切り」に変る「ゼロサムゲーム」。結局命運を分けるのは「覚悟」の差。日本人の成功を願ってやまない
