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"虚" か "実" か ー "Tariff Man" はどちらを取るのか

 「多くの国に猶予措置を与えるかもしれない」

 マーケットは未だ "Tariff Man" に振り回されている。強めのPMI ↓ があったとは言え、NYダウやS&P、ナスダックの急反発は「関税」についての見通しの変化がきっかけ自動車については国内自動車メーカーのダメージが深刻になる懸念(含.あのEVの会社)から4/2「解放の日」の発表に盛り込まれないとの観測が浮上、「相互関税」についても対象を絞る事が検討されている模様。株価も大分下げた所だったので買い戻しの頃合いではあった

 3月米PMI 総合 53.5 前月 51.6
 製造業 49.8 予想 51.7 前月 52.7
 サービス業 54.3 予想 50.8 前月 51.6
 *投入価格 60.9 前月 58.4

 ポイントは "Tariff Man" が "虚" と "実" どちらを取るのか

  "虚" 「名声」≓ 早期停戦、「関税」+歳出大幅削減+「利下げ」
  "実" = 景気回復 ≓ 同盟国重視、「インフレ」抑制

 同盟国に武器を売れなくなる不満から軍需複合企業群から相当プレッシャーが掛かったのは想像に難くない。 市場からの警告|損切丸 も無視できないレベルまで株価、ドルが落ちていたこともあり、 "実" に合わせて政策をファインチューニング(微調整)してきた

 1期目は "実" 重視だったため経済運営が上手くいったが2期目はどうだろう。問題は「インフレ」と米財政の逼迫度合いがかなり厳しい事使える「お金」はもうそれ程ない。そしてもう一つ重要な点が "Tariff Man" の高齢化人間、究極の欲望は「名誉欲」らしい。そうでなくともイエスマンに囲まれる中、「名声」を求める高齢の権力者の首に鈴を付けるのは至難の業。最後は "虚" ≓ 力ずくの「停戦」、「関税」による国内産業保護、「利下げ」強要に突っ走りそう

 これまでの言動から察するに同盟国である日本、ヨーロッパ等の国々も同様の見方 ≓ "虚" 優先をしていると推定できる。この程度で「信頼」が戻るとは思えない。完全に除外するのは無理としても、経済、安全保障の「脱・アメリカ」へ着々と歩みを進めることになるだろう。もうばらまける「お金」のないアメリカにとっても必定の流れではある

 さてそんな中ドル円も@151円近くまで戻したが、これは日銀の背中を押すことになる

 3/24 植田日銀総裁:「(金融調節上必要な場合)国債売却の可能性まで排除せず」

 真意の程は量りかねるが、植田総裁が「国債売却」にまで言及したのには驚いた。想像だがそれだけ国内銀行の「金利」リスク管理が進んでいる状況なのだろう。その後のJGBを見ていても急落することはなかった

 追加「利上げ」については国内を中心に相変わらず7月を唱えるエコノミスト、シンクタンクが多いようだが、筆者は5/1+0.25%が本命と見ている。理由は6,7月に控える都議選、参院選不人気の「円安」阻止をアピールし選挙直前「利上げ」と共に「デフレ脱却宣言」を出すのではないか

 今のJGBの動きを見ていると、*急落(金利急騰)を避けながら政府・日銀が想定したシナリオ通りに進んでいる

 *ネット銀行の一部が「1年定期預金@1%~!」を売り出して話題になっているが、これも「利上げ」に備えた動きと読める。不要な「お金」を押しつけ合う「ゼロ金利」時代と打って変わって「金利のある世界」では「お金」は奪い合いになる。「本人確認」等ITセキュリティーには多少コストがかかるがそれでも「人件費」に比べたら微々たるもの。ネット銀行としては極めて妥当な戦略だろう。1年後の「1年定期」は@1%を超えている可能性が高く、e.g., 1年先1年の先々金利@1.03%(単利JGBベース)「利上げ」局面初期での「金利」商品としては "最強" と言える

 やっぱり「金利」は凄い|損切丸 今後も「金利」を主軸にマーケットは動いていきそうな雲行きだが、 "虚" か "実" かを考える時鍵になりそうなのが「利下げ」強要の有無"Tariff Man" の圧力に屈してFRBが「インフレ」抑制を度外視すればとんでもない結末が待っているだろう。ご老人の「名誉欲」は満たされるかもしれないが、米国民は "実" を失うことになる。おそらく「ドル」や米株価には「トルコ型」の甚大な被害が及ぶ

 もっともそれは敬愛するレーガン大統領と同じ結果でありご本人は満足かもしれない。この辺りは歴史上の偉人を崇拝する他の「独裁者」と同じだ。今回の株価反発は一時現象で終わる可能性もあり、今暫く目が離せない

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