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続・逃げ出す「お金」。向かう先は...

 逃げ出す「お金」。向かう先は...。|損切丸
 
逃げ出す「お金」。向かう先は...。その後。ー 「インフレ」で「お金」が足りなくなる。|損切丸 シリーズの続編

 「お金」≓「円」の "逃避行動" について書いたのが4年前。そこから▼40%以上も「円」の減価=「円安」が進んだが未だ終わりが見えない 

 今や「円」は "逃避行動" どころか世界の「キャリートレード」の源泉となってむしろ積極的な利用が目立つ。今度はそこで生み出された「ドル」が余り、ビットコイン(BTC)、Gold(金先物、GC)あるいは半導体銘柄の株等マーケットを席巻している

 「お金」はどこへ向かうのか…

 本格的な「インフレ時代」突入に伴って世界中の生活民が「インフレ税」から逃げ惑い、そこに便乗してウォール街やヘッジファンド(HF)がトレンドに輪を掛ける。利上げやQT(Quantative Tightening、量的引締)で中央銀行はインフレ抑制≓余剰資金の回収に乗り出し「金利」も相応に上昇しているが、人と違って躊躇いのないAIは「儲け」に邁進。ブレーキはかからない

 「金利」で言えば@5%が1つのメルクマーク(ドイツ語のMerkmal(メルクマール)から派生。目標達成に向けた「指標」「目印」「判断基準」)。アメリカ、イギリス、オーストラリア、あるいはJGB(日本国債)の10年超の「長期金利」などがそうだが、年金等グローバルな中長期の金利投資家の目線もそこにあり、「お金」を逃がすタイミングを図っている

 今や@4%はJGBも含めて常態化しつつあるので、動き出すとすればおそらく@5%超え。原油価格が落ち着けば多少インフレプレミアムが剥げるかもしれないが壮大な「金余り」というビッグピクチャーで俯瞰すれば慎重にならざるを得まい。そうなると割高と認識していても上がっていく相場(≓今なら半導体株)についていくしかない。それが現状

 だが短期金利を見ると「変化」も見える

 ここ数年恒常的不足が語られてきた「ドル」だが、この所FFレートが軟化、e.g., @3.64%→3.61%。つまり「お金」が余ってきている

 これが何を意味するのか

 本来ならAIが余った「ドル」をBTCでもGoldでも株にでも突っ込んで強烈なラリーが続きそうなものだが、各主要市場は音沙汰無し。いや、むしろ頭が重くなってきた。資産価格が上に行けなくなって「お金」がダブついてきたのでは無いのか

 タイミングを合わせるように米国債やJGB等、世界の国債金利が低下。 投資は "こっそり" 手掛けるもの - ぶっ壊れたJGB|損切丸 だけにグローバルなコア投資家がどう動いているか確認しようもないが不気味

 日本で言えば日経平均の余りの騰勢に「オルカン」「S&P」など海外株から日本株にシフトする動きが出て来そう。そうなると実需≓「新NISA」の米株買いの先回りで儲けてきたAIプログラムは減退せざるを得ず、元々割高を伝えられてきた米国株もなりを潜めることになる

 一時月1兆円を超えていた国内からの「円売り」も減退すれば一方的「円安」にも歯止めがかかろう。国内の機関投資家も米国債→JGBへのシフトが鮮明になりつつあり「ドル買い」一辺倒ではなくなる

 この段階でそう決めつけるのはまだ時期尚早だがここは大事な局面。そもそも30年超のJGBが@4%を超えるなんていうのは想定外であり、 "そろそろ買い" が出そうなタイミングでもある。ここはFX(外国為替)、米国債、JGB、株式市場等を総合的に注視する必要がある

 メガバンクの一角から「6月に+0.5%利上げすればJGBにはプラス」という発言が出ていたが筆者も概ね賛成。ここまで長期金利が急騰したのは政府・日銀のインフレ対応の遅れ≓ "Behind the Curve" が主因だからだ。財務省の官僚も同様の説明を与党にしているはずだが、 "ホクホク首相" も含めコチコチの "昭和頭" の老政治家を説得するのは骨が折れそう(苦笑)

 そもそもJGBの「需給」を未だに国内の金融機関が牛耳っていると勘違いしてそうで怖い。銀行にしてみれば日銀の国債買取は減額され「新NISA」に大量の預金が流出。貸出も増えていることから中小銀行ほど「資金繰り」に余裕がなくなっている。だから「特別金利」等で預金獲得競争が起きているわけでとてもJGBに回す「お金」など無い。最近の国債入札では特に20年超の超長期債での外資の比率が高まっており「需給」が握られている。だから「円安」がJGB売りに直結。相場付きが今までとは全然違う

 それでも6/16政策決定会合での利上げは最大+0.25%だろう。実質金利の理屈で言えば最低でも@1.5%まで引上げないと「マイナス金利」が続く。そこまでは金融引締というより単なる正常化だが株価が上がる内は政治家は納得しまい。もっとも ↑ で指摘した「ドル余り」が「円キャリートレード」の終焉を示唆するなら違う判断も出てくる。難しい局面を迎えている

 

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