いつも何かが起こる「ジャクソンホール」
年間行事としてはFRB議長の議会証言と並んでいつも何かが起こる「ジャクソンホール」。直近発表になった重要指標を並べてみた ↓
7/30 7月ADP非農業部門雇用者数(NFP、Non-farm Payrolls)
+10.4万人 予想 +5.7万人 前月 ▼3.3万人
8/1 7月米雇用統計: 4.2% 予想 4.0% 前月 4.1%
*NFP +7.3万人 予想 +13万人 前月 +1.4万人 ← +14.7万人
*平均時給(前年比)+3.9% 予想 +3.8% 前月 +3.7%
*労働参加率 62.2% 予想 62.4% 前月 62.3%
7月米ISM製造業PMI 48.0 予想 48.9 前月 49.0
*雇用 43.4 予想 46.1 前月 45.0
*仕入価格 64.8 予想 65.5 前月 69.7
*新規受注 47.1 予想 46.7 前月 46.4
8/5 7月ISM米非製造業指数 50.1 予想 52.5 前月 50.8
*雇用 46.4 予想 48.3 前月 47.2
*仕入価格 69.9 予想 67.5 前月 67.5
*新規受注 50.3 予想 51.5 前月 51.3
8/12 7月米CPI(年率)+2.7% 予想 +2.9% 前月 +2.7%
コア +3.1% 予想 +3.1% 前月 +2.9%
8/14 7月米PPI(年率)+3.3% 予想 +2.5% 前月 +2.3%
・前月比 +0.9% 予想 +0.2% 前月 0.0%
・サービス部門 +1.1% - 2022年3月以来最大
・財価格(除.食品・エネルギー)+0.4%
8/15 8月ミシガン大消費者マインド指数(速報)58.6 予想 62.0 前月 61.7
・1年先のインフレ期待 +4.9% 予想 +4.4% 前月 +4.5%
・5-10年先のインフレ期待 +3.9% 予想 +3.4% 前月 +3.4%
確かに雇用には弱さも垣間見える。実際解雇も至る所で起きているのだろう。問題はその原因。物価上昇 → 売上鈍化 → 雇用調整の道筋だとすれば 忍び寄る「スタグフレーション」の影と「酷い相場」Ⅱ - アメリカの「日本化」が始まった?|損切丸 「利下げ」が正しい選択肢とはならない
8/21から始まるイベントに備え米国債市場が売りから入ってきたということは、まだパウエル議長を信じているのだろう。FXもドル高傾向だ


ここで9/17「利下げ」を確約するような発言は "Tariff Man" の軍門に降ることを意味し、続・おそらく...あまりいい事にはならない ー「金利上昇」という ”パンドラの箱” が開く|損切丸 トルコの再来を示唆する事になる
ただ先々金利を見ると10-30年は@5%を大きく上回っており、市場の警戒感は既に高まっている。「インフレ」懸念 ≓イールドカーブのスティープニング(長期>短期金利の傾斜化)はかなりのものだ


そういう観点からは "材料出尽くし" で一時的な長期債買い戻し(金利低下)も想定できるが、それで「スタグフレーション」リスクが軽減される訳ではない。むしろ今後出てくる経済指標で強化される怖れもある
「インフレ」懸念 ≓イールドカーブのスティープニングという点ではJGB(Japanese Government Bond、日本国債)も負けていない。「利上げ」を「先送り」に次ぐ「先送り」してきただけに傾きはむしろ米国債より急だ。だから「円安」もなかなか解消しない


こちらも10-30年は@4%に迫っており実はかなりの「高金利」


日経平均が高値を更新し続けている事もあり、筆者は9/19+0.25%「利上げ」と踏んでいるが、こちらもまたゴチャゴチャ理屈を付けて「先送り」を続けるようだとイールドカーブのスティープニング ≓ 市場からの「利上げ」催促は強化されるだろう

これまでも議会証言や「ジャクソンホール」は金利相場の転換点となってきた。トレーダー、投資家にとってはまさに「鬼門」。2025年相場の優勝劣敗が決するイベントになる可能性が高いだけにマーケットの警戒感はかなり強い。その影響はグローバルに広く伝播することになる

日本でも「オルカン」「S&P」等外貨投資を行っているなら "ほったらかし” にせず、「ジャクソンホール」はきちんと見ておいた方がいい。「損切り」にしろ「利益確定」にしろ相場で一番難しいのは "いつ、どうやって手仕舞うか” 。最終的に大きな損失を被る人のほとんどがそこで間違いを犯している。これまでのようなベタベタな低金利では難しかったが、今は「金利」が色々なメッセージを発してくれる。それを見逃さないことだろう
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