「円高」→「日経平均安」の "パブロフの犬" からいつ脱却できるのか?
前稿.もう一つの「アメリカ例外主義」Ⅲ -「お金」の大移動が始まった|損切丸 でドイツDAX指数の急騰について書いたが、本来 ”リアルマネー” の「投資」を考える時「通貨高」と「株高」はセット。ところがこの国の資本市場では未だに「円高」→「日経平均安」の "パブロフの犬" から脱却できない。その理論なら対米貿易黒字でドイツは日本(7位)を凌ぐ5位なのだから( ↑ 標題グラフ)強烈な「ユーロ高」で「DAX安」になるはず
何度も書いているが日本は既に「輸出大国」ではなくGDPの6割を個人消費が占る「内需主導国」。「XXノミクス」は「円安」→「株高」の ”昭和の幻想” を追ったのが間違いの元。「歳出削減」よりも「増税」に傾いている「財政健全化至上主義」も ”昭和の発想”
「内需」に重きを置くなら 「大きな政府」と「小さな政府」- どちらの ”ポリシーミックス” を選ぶのか|損切丸 で「小さな政府」が最適。「円安」による「国富」の毀損は最悪で、単純に可処分所得を減らすだけ
あるべき経路は:
「利上げ」(中立金利)→「円安是正」+「歳出削減」→「個人減税」=内需拡大
これが正解。日銀の「利上げ」転換を見ると、色々な批判はあろうが財務省のトップもこのぐらいの事は承知している。「歳出削減」の筆頭に上がるのは「社会保障費」、特に▼46兆円もの「医療費」なのは明白。1980年にはたった▼10兆円だった
30年以上前から議論されていたのにこれまで何もしてこなかったのは「政治の無作為」そのもの。「シルバーデモクラシー」の弊害とも言えるが、要は政治家の先生方が「老人票」が減るのが怖かっただけ。「103万円の壁」の議論にしても「財源」なんていうレトリック(詭弁)を持ち出すのはその議論から逃げたいから。その点は与党も野党も一緒。言い出した方が「老人票」を失う。その "無駄金" で食っている「日本I師会」然りである
だが 日本人はもっと「お金」に拘っていい。 ー 「清貧思想」の呪縛からの開放。|損切丸 羊のようにおとなしい日本人もようやく目が覚めた。 国民が背負う「荷物」。|損切丸 ≓「国民負担率」が@45.8%(2024年度)、国と地方の財政赤字を加えた潜在的な国民負担率は@50.9%と出ていたが実感は「6公4民」。このまま放置すれば「7公3民」に向かうのは確実。さすがにもう限界だ
住宅ローンの変動金利をあげつらって「日銀は利上げすべきではない!」という報道をよく目にしたがプロパガンダ臭がプンプンする。デフレの後遺症もあって日本の「家計」は「借入」を圧倒的に上回る「預金大国」。筆者が日銀の「利上げ」を推すのは金利の正常化=「中立金利」もあるが、単純に「利子」が「国」から「個人」へ移るから。「国債」と「預金」が共に1,000兆円強あるのだから、+1%上がれば+10兆円「国庫」から「家計」に動く。実はこれ*「178万円の壁」より大きい一種の「恒久減税」になる

*2、3月に銀行は普通預金の利子を支払う。ぜひ通帳を記帳してみて欲しい。筆者の場合は数百円が数千円に増えていたが、半年前から激増しているはず。偽物の「160万の壁」よりよほど実入りがいい
ただ前回の衆院選で「少数与党」に追い込んだのは朗報。やっと「変化」の芽が出てきた。「国家予算」≓ 自分たちの納めた「税金」が何に使われているのかにこれだけ関心が集まるのを筆者は見たことがない。「103万円の壁」はその端緒であって、これから「お金」を取り戻すバトルが始まる。「財務省解体デモ」はどうかとは思うが「意識」が変ったのは間違いない
”リアルマネー” を動かすグローバル投資家も日本の基本政策の「変化」に着目しているはず。「円高」→「日経平均安」の "パブロフの犬" がいつまでも続くのは、それだけ市場がスカスカだから。「小さい政府」路線がはっきりしてくればDAX同様「通貨高」→「株高」の流れに転換する。そういう観点から日銀の「利上げ」による「中立金利」化 ≓「国債」から「預金」への「利子」移動は大いに注目されるところ


「新NISA」にしてもパフォーマンスがあまりにショボい日本株を避けて米株に向かったのが正直なところ。「憧れのアメリカ」の終焉。ー「音楽」「映画」等のソフト産業の変遷と共に。|損切丸 あるいはインバウンドの活況を見てもこの国には "売るもの" が十分にある。あとはちょっと政策の後押しがあるだけで大きな成果をもたらしうる

「高額療養費」の話は政府・与党が「歳出削減」に関して国民向けに上げたアドバル-ンだろうが、わざと「批判」を煽って潰そうとしている様にも見える。やはり現状維持 ≓「シルバーデモクラシー」に依存する現与党で「変化」は難しい。そういう意味で今夏の都議選、参院選はこの国の未来を左右する「大勝負」になる。「円高」が「日経平均高」に繋がる ”普通の国” へ。「JGB」や「日経平均」等、筆者もじっとマーケットを見つめている
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