32 写真集の思い出 -7-
皆さんはどんなお天気が好きですか?曇り空が好きな人もきっと居ると思います。前回、「曇天」で撮影したカラー写真を投稿したところですが、それで思い出した写真集がありましたので、今日はその話をしようと思います。

ベッヒャー夫妻
ベッヒャー夫妻という写真家(正確には写真デュオ?)さんをご存知ですか?文字どおりご夫婦で、ドイツ出身の著名な写真家さんです。旦那さんはベルント・ベッヒャーさん(1931-2007)で、奥さんはヒラ・ベッヒャーさん(1934-2015)で、美術アカデミーで教鞭を取った教育者でもあります。
タイポロジーの写真家
タイポロジー(typology)という言葉をご存知ですか?私がそれを知ったのは学生時代。積み重なった写真雑誌(アサヒカメラか日本カメラ)にベッヒャー夫妻の作品を見つけたときです。日本語では、類型学と言うそうです。
類型学とは物質を特性・特質で分類し考察するもの。ベッヒャー夫妻はこれを写真作品に取り入れています。具体的には、同じ構造物の被写体を同じように撮影し、これを並べることで「同じように見えても差異が見えてくる」というもの。写真雑誌で、その作品を初めて見たときは結構な衝撃でした。
写真集「TYPOLOGIEN TYPOLOGIES」
社会人になってからですが、学生時代に衝撃を受けた作品の写真集を手にすることができました。世はネット時代。ベッヒャー夫妻の情報を集めていると、さらに衝撃が。これらの作品は、曇天を選んで撮影されていたのです。

薄曇りから生まれる写真作品
曇天、具代的には薄曇りの光が均一に当たる日を選んで撮影したとか。そのため、モノクロ写真のバックも白に。撮影方法を均一化することで生み出された写真を格子状に並べることで、同じ構造物の差異が浮かび上がります。
そのこだわり(縛り)に、まさにプロ、まさに写真家、と素直に思ってしまいました。いま見返しても、その新鮮さは不変です。このモチベーションはどこから来たのか。インタビューなどあれば、ぜひ読んでみたいものです。
頂き物
実はこの写真集も頂き物なのです。社会人になって間もない頃、お付き合いしていた方が、私が書店でベッヒャー夫妻の写真集をよく手に取っていたのを覚えていてくれて、ある時プレゼントしてくれました。嬉しかったです。
いかがでしたでしょうか。その方とは20代の多くの時間をともに過ごしましたが、ついに夫婦になることはありませんでした。まさに青春の1ページですね、写真集だけに。。。管理人okekeでした。ではまた。
あ、私のモノクロ写真(↓)も見てやってください。









