#15 企業は「仕事のポートフォリオ」を再設計せよ― 採用難の正体は、人手不足ではなく“仕事の抱えすぎ” ―
Buzzoo編集長・瀧本の目
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■ なぜ、いくら採用しても現場が楽にならないのか
「人が足りない」
「もっと採用できれば何とかなる」
多くの企業が、今もそう考えています。
しかし現実には、
採用しても、現場は楽にならない。
むしろ、教育・引き継ぎ・管理コストが増え、
中核人材ほど疲弊していく。
なぜでしょうか。
理由は明確です。
仕事そのものが、整理されていないからです。
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■ 採用が限界に来ている会社ほど、仕事を分解していない
多くの企業では、仕事がこう定義されています。
• この業務は「◯◯さんの仕事」
• 忙しくなったら、とりあえず人を足す
• 正社員で抱えるのが前提
これは、
人が増え続ける時代の組織設計です。
生産労働人口は、少子化により減り、
40〜50代が介護で抜け、
AIや外部リソースが当たり前になった今、
この前提は、すでに崩れています。
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■ 仕事は「人別」ではなく「ポートフォリオ」で考える
ここで必要なのが、
仕事のポートフォリオ再設計という考え方です。
誰がやるか、ではなく、
何が最も合理的かで仕事を分ける。
仕事を、次の5つに分類して捉え直します。
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■ 仕事のポートフォリオ全体像

中央に「企業のコア価値」を置き、
その周囲に5つの仕事領域を配置します。
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① 日本人がやるべき仕事
• 判断・意思決定
• 顧客との関係構築
• 暗黙知・現場感覚が必要な業務
これは、
企業の中核であり、絶対に手放してはいけない仕事です。
だからこそ、
この領域に人材を集中させるために、
他の仕事を切り分ける必要があります。
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② 外国人に任せる仕事
• 定型業務
• 労働集約型業務
• 日本語ネイティブでなくても成立する仕事
これはコストの話ではありません。
人がいない日本で、事業を続けるための前提条件です。
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③ AIで効率化・自動化すべき仕事
• 事務処理
• データ集計
• 一次対応、下書き業務
ここを人がやり続けている会社ほど、
採用は苦しくなります。
AIは人材不足を補う道具ではありません。
人を、本来の仕事に戻すための装置です。
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④ ロボティクスで代替すべき仕事
• 物流
• 製造
• インフラ・保守点検(業界による)
これは未来の話ではありません。
人が集まらない業界ほど、すでに現実の選択肢です。
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⑤ アウトソースすべき仕事
• バックオフィス
• ノンコア業務
• 専門性は高いが、内製に向かない仕事
ここを正社員で抱え続けるほど、
組織は重くなり、柔軟性を失います。
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■ 図解で見る「再設計前」と「再設計後」

Before
• すべてを正社員で抱える
• 人が足りない
• 採用コストが増え続ける
After
• 仕事を分解
• 人・AI・外部を最適配置
• 中核人材が本来の力を発揮する
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■ 採用とは、人を足すことではなく「仕事を減らすこと」
ここまで来ると、
採用の意味が変わります。
採用とは、
足りない人を探す行為ではありません。
やらなくていい仕事を減らした上で、
それでも必要な人を迎える行為です。
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■ 人事の仕事は、次のフェーズに入っている
これからの人事に求められるのは、
• 採用担当
ではなく
• 仕事設計者・リソース設計者
という役割です。
誰を採るかよりも、
どの仕事を、誰に、どこまで任せるか。
そこを設計できない限り、
採用市場がどう変わっても結果は変わりません。
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■ Buzzoo編集長として伝えたいこと
Buzzooは、
求人を増やすメディアではありません。
仕事を分解し、構造として言語化するメディアです。
なぜなら、
これから仕事を探す人も、
生成AIも、
そこを最初に見に行く時代だからです。
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■ 次回予告|アウトソースを前提に会社を設計する
次回は、
「アウトソースを前提に会社を設計する」
というテーマで、さらに踏み込みます。
それはコスト削減の話ではありません。
生き残るための組織戦略の話です。
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