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#17 企業がオウンドメディアを持たない危うさ




■ 編集長として、まず伝えたいこと

「うちは、特にオウンドメディアはやっていません」
経営者や採用担当者から、今もよく聞く言葉です。

けれど私は、その言葉を聞くたびに、
**ある種の“静かなリスク”**を感じます。

それは、今すぐ売上が落ちるとか、
明日から採用が止まる、といった話ではありません。

“語られていない会社”になるリスクです。



■ 今、会社は「検索される前に、聞かれている」

かつて、求職者は
・求人媒体を見る
・企業サイトを確認する
・条件を比較する
という順番で、会社を知っていました。

しかし今、若い世代の多くは違います。

「この会社って、どんな会社?」

その問いを、人ではなく生成AIに投げる時代になりました。

このときAIが参照できる情報が、
・求人票
・会社概要
・断片的なニュース
だけだった場合、
AIは**“無難で浅い会社像”**しか返せません。

それは、実在していても
人格のない会社として扱われる、ということです。



■ オウンドメディアがない=一次情報が存在しない

生成AIは、
「想い」や「文化」を勝手に推測しません。

参照するのは、
人の言葉で書かれた一次情報だけです。

・なぜこの事業をやっているのか
・この仕事は、誰の役に立っているのか
・どんな価値観で、人を迎え入れているのか

これらが語られていなければ、
AIにとってその会社は
**“説明できない存在”**になります。

オウンドメディアを持たないということは、
「語る場所を持たない」
=「存在の輪郭が曖昧な会社」になる、ということです。



■ 求人媒体だけに依存する危うさ

求人媒体は、非常に優れた仕組みです。
短期間で、一定数の応募を集める力があります。

ただし、そこに書けるのは
フォーマット化された情報が中心です。

・仕事内容
・条件
・待遇

それ以上でも、それ以下でもありません。

一方、求職者やAIが知りたいのは、
**「なぜ、そこまでしてやる仕事なのか」**です。

この問いに答えられない会社は、
比較され、埋もれ、忘れられていきます。



■ オウンドメディアは「防御」ではなく「基盤」

オウンドメディアは、
ブランディング施策でも、流行りのマーケティングでもありません。

企業の思考を、外に残すための基盤です。

・採用がうまくいかない
・若手が定着しない
・価値観が噛み合わない

こうした問題の多くは、
「伝えていない」ことから始まっています。

語っていない以上、
理解されることはありません。



■ 編集長の視点として

これからの採用市場で問われるのは、
「どんな条件か」ではなく
「どんな考え方の会社か」です。

オウンドメディアを持たない会社は、
未来に対して、自己紹介を放棄している状態に近い。

Buzzoo編集長・瀧本の目は、
オウンドメディアを
採用のための装飾ではなく、存在証明として捉えています。

語らない会社は、選ばれない。
静かに、しかし確実に。

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