現金103万円で暮らしを守れるのか
こんにちは、沖縄手取り16万円おじさんです。 「低収入でも生活を整えれば資産形成はできる」を数字と実体験で記録しています。
前回は、月次記録の第1回として、イラン情勢による資産86万円減を報告しました。 「86万円減っても慌てていない」と書いたあと、こんな声をいただきました。
「慌てないって本当ですか?」
「現金がかなり少なく見えるんですが、大丈夫なんですか?」
今日は、その問いに正面から向き合います。
結論から書くと、現金103万円で大丈夫かと聞かれたら、正直まだ答えが出ていません。 大丈夫だと思いたい自分と、本当に大丈夫なのかと疑う自分がいます。 今回はその両方を、数字と一緒に残しておきます。
現金103万円は、何ヶ月分の生活費か
まず数字を整理します。
3月末時点の現金・預金は、1,034,006円です。 私の月の生活費は約10万円。 つまり現金だけで暮らすなら、約10ヶ月持つ計算です。
一般的に「生活防衛資金は生活費の6ヶ月〜2年間分」と言われています。 共働き夫婦の場合、1年分で十分という意見もあります。
10ヶ月分なら、6ヶ月以上はある。 数字だけ見れば問題ないはずです。
でも、そこで安心しきれない自分がいます。
私の資産の96.8%はリスク資産です
現金103万円は、総資産3,226万円の**3.2%**にすぎません。 残りの96.8%は、株式と投資信託です。
内訳はこうなっています。
投資信託:2,714万円(84.1%)
米国株・ETF:373万円(11.6%)
現金:103万円(3.2%)
iDeCo:35万円(1.1%)
つまり、相場が大きく動けば資産の大半が動きます。 現金だけが、動かない部分です。
この比率は、自分で選んだものです。 余剰資金はできるだけ投資に回す。 現金は最低限にとどめる。 長期投資とはそういうものだと、自分に言い聞かせてきました。
4月の沖縄は、朝から日差しが強い日が増えてきます。 自転車通勤で汗ばみながら、ふと思うことがあります。 この暮らしが続けられているのは、相場が「そこそこ」だからではないか。
もし本業を失ったら、何が起きるか
考えたくないシナリオですが、書いておきます。
本業を失った場合、月の収入は副業のウーバー6万円だけになります。 月の支出が10万円なので、毎月4万円の赤字です。
現金103万円を取り崩すと、約25ヶ月でゼロになります。 ただし実際は失業保険があります。 雇用保険に加入しているので、自己都合退職でも約3ヶ月の待機後、90日分の給付が受けられるはずです。
この期間を含めれば、しばらくは生活が破綻しません。 でも、「破綻しない」と「安心」は違います。
失業中に相場が下がったらどうなるか。 収入がない状態で、画面の中の数字が減っていく。 そのときに「何もしない」を貫けるかどうか。 正直、今の自分には自信がありません。
もしS&P500が30%下がったら
もう一つ、考えておきたいシナリオがあります。
S&P500が高値から30%下落した場合。 リーマンショックでは約56%、コロナショックでは約20%の下落がありました。 30%は、十分に起こりうる数字です。
私の投資信託2,714万円が30%下がると、約814万円の含み損です。 総資産は2,400万円台まで減ります。
3,200万円が2,400万円になる。 約800万円の減少。 手取り16万円の自分にとって、4年分以上の手取りが消える計算です。
前回の86万円減でも、楽天証券の画面を開いたとき一瞬息が止まりました。 800万円だったら、どうなるか。
たぶん画面を閉じると思います。 そして社食に行って味噌汁を飲むと思います。 でもその味噌汁が、うまいと感じられるかどうかはわかりません。
「何もしない」ためのコストとして現金を見ている
ここまで書いて、自分なりの整理が少し見えてきます。
私にとっての現金103万円は、生活費の備えであると同時に、「何もしない」を続けるための精神的な支えです。
相場が下がっても売らない。 暴落が来ても持ち続ける。 そのためには、日々の生活が回っている必要があります。
現金がゼロだったら、生活費のために投資信託を売る羽目になる。 それは長期投資の前提が崩れることを意味します。
だから現金は、投資のリターンを生まない「無駄な資産」ではなく、長期投資を続けるための保険料に近い。 そう考えると、103万円は安いのかもしれないし、足りないのかもしれない。
では、いくらあれば「安心」なのか
ここが、一番答えが出ていないところです。
生活費の10ヶ月分で十分という計算はできます。 でも安心かと聞かれると、違う気もします。
150万円あれば安心か。 200万円あれば安心か。 たぶん、いくらあっても完全には安心できない。
安心の基準は、数字ではなく感情だからです。 そしてその感情は、相場の状態によって毎月変わります。
今のイラン情勢が落ち着けば、103万円で十分だと思えるかもしれない。 逆にここからさらに下がれば、200万円でも足りないと感じるかもしれない。
土曜の夜、アメリカンビレッジで花火が上がっていました。 イランの停戦交渉が拒否されたニュースを見たあとの配達でした。 花火の音と、スマホに届くニュース通知のギャップ。 この矛盾の中で投資を続けているのが、今の自分です。
今の自分が出した「暫定の答え」
答えは出ていません。 でも、今の自分なりの暫定的な基準は持っています。
現金は生活費の6ヶ月分、つまり60万円を最低ラインにする。 それを下回ったら、投資のペースを落として現金を積む。 今は103万円あるので、最低ラインは超えています。
逆に、現金を200万円、300万円と積み上げることはしません。 それは長期投資の機会損失になるからです。
このバランスが正しいのかどうか、わかりません。 でも今の自分には、この基準が一番しっくりきます。
完璧な正解はたぶんない。 だから、その時々で「しっくりくる基準」を持っておく。 それを定期的に見直す。 私にできるのは、それくらいだと思っています。
まとめ
現金103万円で暮らしを守れるか。
数字だけ見れば、生活費の約10ヶ月分。 一般的な基準は超えています。
でも総資産の96.8%がリスク資産である以上、相場が大きく動いたときに「何もしない」を貫けるかどうかは、数字だけでは測れません。
今の私の暫定ルールは、現金は生活費の6ヶ月分(60万円)を最低ラインにすること。 そしてこのルール自体を、相場や生活の変化に合わせて見直していくこと。
あの頃の自分がこの記事を読んだら、「103万円しかないのに投資してるのか」と驚くと思います。 でもたぶんこう返します。
「103万円あるから、投資を続けられている」と。
この感覚がいつか変わるかもしれません。 そのときはまた、正直に書きます。
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