武士道 第1章 #5 ジョージ・ミラー博士 騎士道も武士道も存在しなかった、と断言
#5 It argues a sad defect of information concerning the Far East, when so erudite a scholar as Dr. George Miller did not hesitate to affirm that, chivalry, or any other similar institution, has never existed either among the nations of antiquity or among the modern Orientals.


私の訳:極東に関する悲しむべき知識の欠乏は、ジョージ・ミラー博士の様な博学の学者が騎士道(シヴァリー)もしくはそれに類似の制度は古代諸国民もしくは現代東洋人の間には嘗(かつ)て存在しなかったと、躊躇(ちゅうちょ)なく断言していることでも解る。

新渡戸稲造「まじっすか」絶句





邦國 ほうこく
くに。国家。また、諸国。
「四方の―をして隙の以て乗ずべきなからしめ」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉






















主な経歴と業績
歴史哲学の先駆者:ダブリン大学トリニティ・カレッジで教鞭を執り、近代ヨーロッパ史の大規模な講義を行いました。その講義録をまとめた著書『近代史哲学講義(Lectures on the Philosophy of Modern History)』は当時高く評価されました。
『武士道』での扱われ方:彼はその大著の中で「西洋の騎士道(Chivalry)のような制度は、古代国家にも東洋(アジア)にも存在したことがない」と断言しました。新渡戸稲造はこれに対し、「ミラー博士ほどの博学な学者であっても、当時の欧米がいかに極東(日本など)の文化や武士道の本質を知らなかったかの証明である」と批判的に、しかし当時の情報環境(黒船来航の直前)を思えば仕方がないこととして引用しています。







左:ジョージミラー氏 右:新渡戸稲造
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