"なんとなく"で行ったイスラエルが、雨の価値観を変えてくれた話
突然ですが、25歳の時にイスラエルに行きました。
「なんとなく行ってみたい」という直感で行ったのですが、現地でお会いした50代くらいの女性の方が仰っていた言葉が今でも忘れられません。
「朝起きて、地面がちょっとでも濡れてたら嬉しい。」
と、言ってたんですよ。
私、えっ?と思って。
朝起きて雨だったら、憂鬱一択じゃない?
「うわ、雨か。傘持って行かな。」みたいな。
地面が濡れてて嬉しいってどういうこと…?
理由を聞いて、びっくり。
イスラエルはもともと雨が少ない国で、私が行ったのは12月でしたが雨期の後でも空気がかなり乾燥していました。

見た朝焼けが綺麗だったなあ。
街が乾燥してた。
イスラエルは1年を通して気温は高いし、湿度は低くて、水があってもすぐに蒸発してしまう。しかも地質が石や岩でできているから、地下水を得るのも難しい。
だから昔は雨水を溜めるしか水を得る手段がなくて、水を巡って争いもあったほどで雨が降らない=命に関わる出来事だったとか。
湖あっても死海だから飲めないし…

なんかすごい場所だった記憶はある!!
確かに、移動中、バスの中から見える景色がずーーーーーっと岩だったんですよね。なんか日本で見る田舎とか森じゃなくて、岩。

だから、地下水も掘れないし、
雨が降るのを願うしかなかったとか。
そして、雨が降らないことには、農作物も育たないので、乾季の亀の甲羅のようにひび割れた地に降るイスラエルの10-11月頃の雨季は「甘雨」(かんう)と呼ぶそうです。
で、それを知って、
私はなるほどな~と思って。
日本には地下水もあるし、雨も適度に降るので、私たちが絶対的に水に困ることって少ないと思います。もちろん天災で被害になることもありますが「飲み水がない」って悩み、私たちにないですよね。
だから日本って恵まれているんだなと、しみじみ気付いて。
私たちが朝起きてテンションの下がる雨も、どこかの国では神にまで願った雨なんだと思ったら、価値観が変わった。
そして環境が厳しいから、イスラエルは宗教色も強いのかもとその時思った。
その点日本は恵まれているのかもしれない。
雨も降るけど、ちゃんと晴れるし、農作物が育つ土壌があるし家畜も育てられる環境があるから。
ちなみに、フォークダンス・ソングの『マイム・マイム』も、「マイム」はヘブライ語で水の意味で、掘り当てた井戸のまわりで踊り、喜びをもって水に駆け寄るユダヤ人の姿を表してるらしい。
知らんかった😂笑
そして、今はその環境を生かして、イスラエルでは水再生技術とハイテク農業が発展して、食料自給率は90%以上になっているから本当にすごい。
こういう歴史と、学びを肌で感じて学べるのが海外に行くおもしろさだと思う。
雨は本当に恵の雨だった。

