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vivid_parrot817
空の川
玄関の扉を開けると
そこはもう宇宙の入り口だった
少しだけ 空に近いこの場所では
夜が来ると 地上と空を分かつ境界線が
溶けてなくなる
見上げているはずの空は
いつしか私を包み込み
気づけば私は
宇宙の中で呼吸をしている
季節が巡り
夜空の深い場所へ目を向けると
星たちの瞬きが幾重にも重なり
淡く白い川となって空を渡っていく
その流れをたどれば
果てのない静寂の中に
数えきれないほどの命が
それぞれの光を灯していることに気づく
その小さな輝きが集まって
ようやく一筋の美しい光になる
ひとつひとつは
あまりにも小さな瞬きなのに
重なり合うことで
夜はこんなにも
壮大な景色を描いてしまう
夜空いっぱいに広がるその姿は
まるで星たちが奏でる
静かな光のオーケストラ
音もないのに
胸の奥だけが 心地よく震えている
永遠ではないからこそ
愛おしくて 私は空を見上げたまま
光の海に浮かぶ
小さな星のひとつとして
この奇跡の中に立っている
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