アカデミーの「出口」を、どう描くか。
今日は、スポーツとは切っても切り離せない部分、お金と、その「出口」の話です。
「スポーツは稼げない」という、大前提。
正直に、この事業が抱える課題から書きます。
「スポーツアカデミーは稼げない。」
「そもそもスポーツはビジネスにならない。」
多くの人が、そう思っているのではないでしょうか。
そして、仮に事業が成功したとしても、「最終的に何を目指すのか」という出口が見えなければ、投資する人も、本気で関わる人も増えません。
この「出口」を描くことが最も重要だと考えています。
なぜなら、スポーツアカデミーで一番大切なのは、継続することだからです。
途中で資金が尽きれば、一番困るのは、そこで夢を追いかける子どもたちです。
選手たちの人生がかかっています。
だからこそ、きれいごとではなく、お金の話から逃げてはいけないと思っています。
私が描く出口は、「買収」です。
では、その継続をどう実現するのか。
最終的な出口として、アカデミーが買収されるところまで描くべきだと考えています。
「せっかく育てたアカデミーを売るのですか?」
でも、私は逆だと思っています。
本当に価値あるアカデミーであれば、より大きな資本を持つ企業や組織へ引き継がれ、さらに発展していく。
それによって運営は安定し、子どもたちはより良い環境で成長できるようになります。
地域も潤う。クラブも強くなる。国のサッカーも発展する。
「出口」は終わりではありません。
そのモデルケースが、ガーナに
最も参考にしているのが、ガーナのRight to Dreamです。
創設者は、元マンチェスター・ユナイテッドのアフリカ担当スカウトだったトム・バーノン。19歳でイギリスからガーナへ渡り、自宅で16人の子どもたちと生活しながら始めた小さなアカデミーでした。
決して順風満帆ではありません。
何度も資金難に直面し、そのたびに必死に資金を集めながら運営を続けました。
それでも理念を曲げずに続けた結果、世界中から注目される育成機関へと成長しました。
買収されたからこそ、大きくなった。
2021年、そのRight to Dreamは、エジプトの実業家であるナセフ・サウィリス氏とモハメド・マンスール氏らが率いるグループによって約1億2,000万ドル規模で買収されました。
約180億円
という、大きな評価額でした。
でも、本当に注目すべきなのは、その後です。
「売却=終わり」と思います。
しかしRight to Dreamは違いました。
買収後、新たな資本が入り、さらなる投資が続きました。
エジプトに新しいアカデミーを開設し、アメリカにも拠点を設立。
ガーナでも新たな施設整備が進み、組織全体はさらに大きく成長しています。
これまで数多くの卒業生がヨーロッパのクラブへ移籍し、アメリカの大学へ進学し、各国代表としてワールドカップの舞台にも立っています。
つまり、買収されたことで、より多くの子どもたちの人生を変えられる組織になった。
これが、最も大きな学びです。
ガーナのモデルを、ザンビアで。
だからこそ、Right to Dreamを徹底的に研究しています。
もちろん、同じものを作ることはできません。でも、その考え方は学ぶことができます。
教育を提供する。栄養を提供する。技術を育てる。世界へ送り出す。
その実績がアカデミーの価値になり、さらに大きな資本が入り、より多くの子どもたちへ機会が広がっていく。
この循環をつくることができれば、アカデミーは一時的なプロジェクトではなく、何十年も続く社会インフラになります。
そして、その恩恵は選手だけではありません。
地域にも、クラブにも、サッカー協会にも、国にも広がっていきます。
売却は、ゴールではない。
日本では、「会社を売る」という言葉に、どこかネガティブな印象があります。
でも私は、そうは思いません。
本当に価値のある事業は、次の世代へ、次の経営者へ、そして次の資本へ受け継がれていくものです。
Right to Dreamは、そのことを証明しました。
売却したからこそ、さらに大きく成長し、さらに多くの子どもたちの人生を変えられる組織になったのです。
私たちがザンビアで目指しているのも、まさにそこです。
育成環境を整え、選手を育て、地域を豊かにし、その価値を未来へ引き継いでいく。
その価値や継続性のための中の一つがカーボンクレジットだと思っています
未来へ続く仕組みを描いて、それを実現すること。
それこそが、本当のサステナビリティだと私は考えています。
だからこそこの思いや未来を共に創っていただけるパートナー様を募集しています!詳細はまた書きます!
ON AFRICA
