【SS】香水 #毎週ショートショートnote
お題 呪いの臭み /
中世時代、高貴な女性たちは体臭を誤魔化すために香水を好んで使った。そのため多くの花のエキスなどが集められ、調合され、貴婦人たちが好むだろうという香りに仕立てて高値で売り込む商売人たちが軒を連ねていた。同時に香水を入れる瓶も貴婦人の気を引くような形の開発が進められた。競争が激化していくと、妬みや恨みも多くなってくる。賄賂を使っている隣の店に勝つことができない店の主人はなんとかして、隣の店の評判を落としたいと考え続けた。そして、決意した。
「隣の店が作った香水を呪ってやろう」
主人は、毎日呪いの呪文を唱えた。
「フフフ、これで隣の店の香水は蓋を開けた途端、臭い匂いに変わるはずだ」
翌日、隣の店から貴婦人に納品された香水が、とてつもなく臭いということで、ギロチンにかけられてしまった。その分の注文が呪いをかけた店へと回ってきた。主人は微笑み、貴婦人のところに自分が作った香水を持参した。
蓋を開けた途端、貴婦人は言った。
「臭い」
410文字
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以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 9月17日
お題 呪いの臭み
裏お題 チョロいの、くさび
先週の課題のお話
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