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【SS】悪魔の悪知恵

中世時代、死神を名乗る悪魔が存在していた。死神に成り切ることで、自分自身を唯一無二の「死の神」の存在とし、魂を刈り取っていた。本来の死神であれば、刈り取った魂を導く役割があるのだが、悪魔はそれを悪用し自分の食欲を満たすために魂を喰らっていた。何も知らない人間たちは死神が頻繁に現れることで村全体が病んでいるのではないかと恐れ始めていた。

ある闇夜の日、ずる賢い一人の村人の前に死神は大きな首刈り用の鎌を持って現れた。ずる賢い村人は恐怖に震えながら訴えた。

「死神様、私の見窄らしい魂の代わりに高貴な魂を持った人を紹介します。私の首は刈らないでください」

「いいとも。誰の魂を差し出すのだ」

「はい、この裏に住まわれているスミスという男性です。人望もあり素晴らしい人です」

死神に扮した悪魔はそれを聞くと裏の家に行き、あっという間にスミスの首を刈り魂を喰らった。スミスは高貴な神父様だった。神父の魂を喰らった悪魔は食中毒となり、その場でのたうち回ってしまい動けなくなってしまった。やがて夜が明け日差しを浴びた悪魔は焼けこげて消滅した。

その夜、ずる賢い村人のところに本物の死神がやって来て、何も言わずに首を刈った。

了 (本文500文字)


ハミングバードさんの以下の投稿を読んで、500文字の制約で作ってみました。
お題は「食中毒死神」
ハミングバードさんのショートショートも、とても面白いと思いました。


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#ショートショート #小説 #掌編 #創作 #食中毒死神

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