見出し画像

たまらなく怖かったなぁ 【その2】

 中学生になったばかりの頃、夏の肝試し映画の上映会が公民館で実施されたことがある。公民館から徒歩5分くらいのところに普通の映画館はあったが、中学生になった頃閉館していた。なので公民館での上映会だったのだろう。事前に案内が回ってきて参加を申し込んだんだと思う。公民館は小学生の時、学芸会を実施した場所なので300人以上は入れそうな場所だったかもしれない。50年以上の前の記憶なので間違っていてもご容赦願いたい。しかも夏休みだったので、日が暮れた後の上映だったがまだまだ暑かったとおもう。もちろん、当時はエアコンなど付いているはずもなく、扇風機があったかもしれない程度。当然観賞するする側もTシャツにタオル持参である。

 たしか当時は気になる女の子と一緒に見に行ったと思う。女の子は「怖い怖い」といっていたので「大丈夫、大丈夫」と言って一緒に見に行ったんだと思う。

 上映内容は、夏の肝試しということで「四谷怪談」、「番町皿屋敷」、「ろくろ首」の中から1、2本が上映されたように記憶している。1枚、2枚、3枚とお皿を数える場面の記憶が微かにあるので番長皿屋敷だったのかもしれない。

 上映開始までは女の子の隣で強がっていたが、上映が始まると、次第に恐怖に支配され無口になり終了した後もしばらく座ったままだった。隣に座っている女の子から「帰ろう」といわれ、我に帰り無言のまま家まで帰った。その日は、他のことが考えられず、頭の中で「1枚、2枚、3枚。。」というシーンが蘇り、早々に布団の中に潜り込んでしまったんだと思う。

 白黒のフィルムでドロドロした展開。それまで見たことがあった映画は楽しい内容ばかりだったので、そのギャップに頭がついていかなかったようだ。怖いもの見たさで行った肝試し上映会だったが、見事に返り討ちに会ってしまった。もしかしたら楳図かずおの漫画に対する興味が頭の片隅に残っていたのかもしれない。

 この時以来、日本の怪談映画からは距離を置いているかなぁ。




☆ ☆ ☆
いつも読んでいただきありがとうございます。
「てりは」のnoteへ初めての方は、以下もどうぞ。

#思い出 #怖かった思い出 #記憶 #エッセイ #子供の頃

いいなと思ったら応援しよう!

松浦 照葉 (てりは) よろしければチップによるご支援をお願いします。皆さんに提供できるものは「経験」と「創造」のみですが、小説やエッセイにしてあなたにお届けしたいと思っています。いただいたチップは創作活動費用として使わせていただきます。