【SS】生存競争 #毎週ショートショートnote
お題:スベり高等学校/タイトル:生存競争|
僕が通うことになった高校は少し変わっている学校だ。入学するためのハードルはものすごく低いのだが、進学する基準がものすごく厳しい。入学してからストレートに卒業できるのはなんと三割にも満たないのである。容赦無く学年を下げられてしまう制度があったのだ。
高校は三階建で一階が一年生、二階が二年生、三階が三年生とよくあるパターンなのだが、上に行くにつれて教室は少なくなる。よく見ると各階を接続するかのような滑り台も設置されている。毎月実施される試験で不合格なら、この滑り台で一階下の教室に滑り落ちなければならない制度なのだ。つまり落第である。進級もまた厳しい。定員以上の進級は認められないため成績上位から一定の人数しか進級はできない。帝王高等学校というこの高校の別名がスベり高等学校と呼ばれる所以である。
入学時、制度の厳しさに少しだけ後悔したが、高校三年生に進級できた今は違う。ここまで勝ち残れたことに誇らしさと自信を感じている。
410文字
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出題日 10月8日
お題 スベり高等学校
裏お題 壁に少々らっきょう
先週のSS
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