【SS】出荷条件 #毎週ショートショートnote(怪人制御冷や麦)
裏お題:怪人制御冷や麦/タイトル:出荷条件|
我々は人には知られていない小さな小島に住んでいる。島では、わずかな平地を耕して小麦を作っている。大半の男たちは、海へ漁に出て生計を立てている。女たちは、せっせと小麦を育て、粉に挽き、麺を打つ。この島では米は取れないが、小麦で作った冷や麦は一年を通して出来上がる。海がシケで漁に出られない日でも冷や麦があればなんとかなる。
そんな島の生活には、破ってはならない掟が一つだけ存在していた。冷や麦を作って勝手に売ったり食べたりしてはならないのだ。昔から存在する厳しい掟だった。
冷や麦が出来ると、島の中央にある小さな鐘が鳴らされる。今日も、晴天の空に響けとばかりに鐘が鳴らされた。小さな鐘なので音も比較的軽い。
「カーン、カーン、カーン」
どこからともなく面をつけた怪人が現れる。そして、仕上がった冷や麦を確認する。冷や麦の品質管理担当のようだ。ひとしきり確認が終了すると怪人が「出荷許可証」を発行してくれて、無事人々の所へ運ばれる。
410文字
以下の募集への参加です。 (毎回ムズイお題に悩まされてます)
出題日 1月7日
お題 会員制の粉雪
裏お題 怪人制御冷や麦
先週のお題に対するSS
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