【SS】ヘルプ商店街(その3) #毎週ショートショートnote
2/26-3/4 お題 ヘルプ商店街 410文字
ヘルプ商店街は、成長している通販番組やネット通販の会社のヘルプデスクの事務所として最盛期を迎えたが、転職支援事務所のオープンにより、ヘルプ人員の流動化と共に賃上げ競争が起こり、企業の利益を圧迫しはじめていた。人材の流動化も一段落を見せ始めた頃、転職支援事務所もこの辺が潮時だと判断し、事務所を畳んだ。
通販会社などの企業はヘルプ業務をやめるにやめられない。しかし、人件費は高くなる一方で業績を圧迫し始めている。なんとかしなければと思案を巡らせて出した結果、AIに頼ろうという結論に至った。
電話の音声を認識しテキストに変換したものとインターネットでの文字情報をAIに処理させてしまおうというものだ。電話の場合はまだぎこちない音声での回答にはなるが、商品価格に転嫁するよりはいいだろうという企業判断が下された。
この結果、賑わっていたヘルプ商店街はその役目を終え、元のシャッター商店街へと戻ってしまった。歴史は繰り返すのである。
410文字
三話にわたって書いたお話です。以前のお話は以下からどうぞ
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