自己紹介と理念──勉強は、人生を選ぶ力になる
今年も桜が散り始めました。
この季節になると、決まって思い出す日があります。社会人1年目の春、まだリクルートスーツしか持っていなかった私が、それを着て立っていた、父の葬儀の日のことです。
風が強い日でした。満開の桜が、空にぶわっと舞い上がっていました。青空と桜と、父の棺。父は還暦を待たずに逝ってしまいました。父は物静かな人で、何を考えているのかよく分からないところがありました。口癖は「勉強しろ」。休日はいつも難しそうな本を読んでいて、反抗期真っ只中だった私はまったく言うことを聞かず、ひたすら部活に明け暮れていました。
その日、空を見上げながら、私は初めて気づきました。
「時間というのは、有限なのだ」と。
大学院まで出してもらって、やっと就職して、これから少しずつ恩返しができると思っていた矢先のことでした。父の好きなもの、好きな場所、どんな本を読んでいたのか——。何も聞けないまま、終わってしまいました。
「やりたいことは、できるうちにやらなければいけない」
当たり前のように続くと思っていた日常が、一瞬で途切れることもあります。その日、私はそれを強く実感しました。
はじめまして、かしいと申します。
改めて自己紹介をさせてください。
私は現在、家庭教師として子どもたちの学習サポートをしながら、「家庭学習の設計」について発信しています。
学歴だけを並べると、女子学院中高から大学院(化学専攻)を経て、大手メーカーのエンジニア、という経歴です。ですが正直に申し上げますと、私は決して「勉強が得意な人」ではありませんでした。むしろ、勉強で何度も挫折を味わった人間です。
私が受験に失敗し、絶望して鬱寸前だった話
中学受験は、わりと楽しんで取り組んでいました。解けなかった問題が解けるようになる瞬間が好きで、気づいたら女子学院に合格していました。そのため、当時の私は勉強を甘く見ていたのです。
「最後に本気を出せば、なんとかなる」
そんな根拠のない自信を持ったまま中高に進んだ私は、部活漬けの毎日を送り、「テスト前日に詰め込めば点が取れる」という成功体験を積み重ねていきました。
そのツケが、大学受験で一気に回ってきました。
東大、早稲田、慶應、すべて不合格。浪人生活が決まりました。
浪人時代の私は、典型的な「足し算の人」でした。不安になると参考書を増やし、焦ると勉強時間を増やし、成績が伸びないと「もっと頑張らなければ」と自分を追い込みました。
やることが増えるほど、「今日何をすればいいか」が分からなくなります。机には座っている、教材も開いている、けれど何も積み上がっていない感覚だけが残る……。模試の結果を手に、ただ呆然と立ち尽くしていた日のことを、今でも覚えています。
結局、第一志望に受かることはできませんでした。
「設計図」という考え方で人生が変わった
社会人になり、メーカーでエンジニアとして働く中で、ある感覚が言葉になりました。
目標から逆算して工程を組み、リスクを潰し、手戻りを減らす。何かが詰まったら原因を探して、次に同じことが起きないように仕組みを変える。
「あ、これは勉強と同じではないか」
あの時の私に足りなかったのは、根性ではありませんでした。努力を積み上げるための「設計図・仕組み」だったのです。
このことに気づけたからこそ、同じ思いをする生徒さんが減るように
現在「自分から取捨選択して効率よく勉強し、成績を上げる方法」を発信しています。
家庭教師として、100人以上と向き合ってきました
現在は7年以上にわたり、家庭教師として子どもたちと向き合っています。
中には偏差値45から65に伸びて合格した生徒さんもいらっしゃいます。ですが、その子に特別な才能があったわけではありません。「理解したつもりで終わらせる習慣」を変えただけで、成績は変わりました。
学力よりも先に、やり方に問題があったのです。
生徒の「なんで?」を聞き逃さないこと。限られた時間の中で最大限の学びが得られるように設計すること。それが私の授業スタイルのベースになっています。
私が伝えたいこと
勉強は、テストで点を取るためだけのものではありません。親や先生に褒められるためのものでもありません。自分の人生を、自分で選べるようになるための力だと私は思っています。
父の死以来、私の中で「時間」が大きな軸になりました。遠回りや消耗で何年も費やしてしまうのは、本当にもったいないことです。頑張るのなら、しっかりと積み上がる形で頑張ってほしいと願っています。
このnoteでは、私自身が遠回りをして痛感した「根性よりも先に、設計や仕組みで決まる」というお話を、中学受験の家庭学習に落とし込んで書いていきます。
「やっているのに伸びない」「何から手をつければいいか分からない」「親も子も疲弊して、家庭の空気が険悪になっている」——もしそんな状態に心当たりがあるなら、きっとお役に立てると思います。
完璧でなくても構いません。ただ、自分のやりたいことに正直に向き合えるように。
そのための「学ぶ力」「考える力」を育むお手伝いをすることが、私にできることだと信じています。---
▼ 【X(旧Twitter)】最新の教育Tipsを毎日発信中
▼ 【blog】Xやnoteでは言えないこと
「子どもが自分で学ぶ仕組み」を作りたい方はこちらも読んでみてください。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします。
いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます! 