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山歩きが、暮らしから消えない仕組み

山歩きを始めることは、そこまで難しくない。

靴を買って、行き先を決めて、休みの日に山へ向かう。

最初の一歩は、意外と踏み出せる。

でも、続けることは少し難しい。何事も。。。

仕事が忙しくなったり、天気が悪かったり。

一緒に行く人の予定が合わなかったり。

次にどこへ行けばいいか、分からなくなったり。

そんな小さな理由が重なって、少しずつ山から離れてしまう。

嫌いになったわけではない。

ただ、きっかけがなくなってしまう。

僕は、それが少しもったいないと思っている。

「また来月」があること

ELKでは、月額制の山歩き企画を運営している。

現在、40人を超える会員が参加してくれている。

平日に歩く人。

休日に歩く人。

経験も体力も、それぞれ違う。

でも、共通しているのは、

「山や自然を、もう少し日常の近くに置いておきたい」

という気持ちだと思う。

毎月、次の予定がある。

オープンチャットを開けば、次に一緒に歩く人たちがいる。

分からないことがあれば、質問できる。

歩いたあとは、写真や感想が共有される。

この「また来月」があるだけで、山との関係は途切れにくくなる。

山へ連れていくことだけが目的ではない

このサービスを始めた頃は、

「毎月、みんなで山へ行く企画」

くらいに考えていた。

でも、続けていくうちに、それだけではないと感じ始めた。

大切なのは、山へ連れていくことだけではない。

自然の中を歩く時間が、暮らしの中から消えないようにすること。

一人では不安な人に、最初のきっかけをつくること。

続けたい人に、仲間や予定や学ぶ場所をつくること。

そういう環境を、まとめてつくっているのだと思う。

店だからできること

ELKには、山へ行く前も、行ったあとも相談できる場所がある。

靴や装備の相談ができる。

山の選び方を聞くこともできる。

山カフェでは、歩き方や装備について一緒に学べる。

道具を売って終わりではない。

山へ行って終わりでもない。

その人が自然の中を歩き続けられるように、少し長く関わっていく。

それは、登山用品店、アウトドアショップだからこそできる役割なのかもしれない。

山歩きを、特別な予定だけにしない

山歩きは、毎回大きな挑戦でなくていい。

高い山の頂上を目指さなくてもいい。

月に一度、森の中を歩く。

季節の変化を感じる。

誰かと話しながら、ゆっくり進む。

それだけでも、日常の見え方は少し変わる。

山歩きを、一部の特別な人のものにしない。

もっと気軽に、暮らしの中へ置いていく。

そして、始めた人が無理なく続けられる環境をつくる。

僕たちが育てたいのは、山へ行くための商品だけではない。

山歩きが、暮らしから消えない仕組みなのだと思う。


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