傷つかないための無感覚が、本当の自分を遠ざける(火山のふもとで/松家仁之)
「彼は、シャッターを下ろしてしまうんだね。そうやって自分を無感覚にしておいて、理不尽や強引なものを黙って受け入れようとするところがある。 自分を傷つけずに、うまくやり過ごすための防衛策かもしれない。しかしね、それではかえって傷を負う結果になるんだよ」
「そういうことをくり返しているうちに、自分が何をやりたいのか、何をやりたくないのか、だんだんわからなくなってくる。わかるかい?」
生活の中、特に仕事をしていると、「え、なんで?」と感じることがたくさんあります。どれだけ頑張っても報われなかったり、こちらの真意がうまく伝わらなかったり。誠実に仕事をしようとすればするほど、なぜか自分ばかりが損をしているような気持ちになることもあります。
本当は、「それおかしくないないですか?」「こちらの方が良いですよ」と伝えたい。
きちんと伝えたほうがいい場面だって分かっていても、それをやるには、本当にエネルギーがいるし勇気が必要です。
何よりも「どうせ伝わらないかもな…」と感じてしまう自分もいます。
そのため「まぁ、いいかな」って流してしまうことも多いです。
でもそれを繰り返してるうちに、「自分が何を大事にしたかったのか」「なんでこの仕事してるのか」…そういったことがわからなくなってくることがあります。
自分がやりたかったこと、何か言おうとしてたはずの言葉を、飲み込んでばかりで、自分の中から消えてしまいそうになる感じですね…。
本当の意味で自分を守るというのは、黙ることではなく、きちんと正面から向き合うことだと思います。
