鬼まんじゅう〜密着とものぐさのあいだ〜
当たり外れが激しいといわれるさつまいも(わたし調べ)。今秋は行いがよいのか、腹が立つほどまずいブツには遭遇していないので、余裕かましてエンジョイしている。
今年のさつまいも事情を振り返ると、いわずもがな清々しい失敗をしている。すべては製造者の斜め読みと早とちり。さつまいもは冤罪なのだ。何も悪くない。
今日は快晴で鬼まんじゅう日和。さつまいもには鬼になってのびのび暴れてもらおうと思う。
やらかしマイスターが作る鬼まんじゅうver.1
冒頭3分でコケた純度99%のやらかし記録です↓
鬼まんじゅう 〜ふたたび〜
今回の品種は「あまはづき」

主役の鬼たち(=角切りのさつまいも)には、最高の舞台が用意されるはずであった。

10分水にさらして10分水切りしました。

(量を間違えるなー)

ビービー号泣。さつまいもには血はなくても涙あり。

(量を間違えるなー)

少し薄力粉を追加しました。
まばゆい黄金色の果肉は、まさに“最強の鬼”の風格を漂わせる。

前回よりも生地量が多いからか何だか圧迫感が……。
いざ、蒸気の熱波とともに、せいろという名のフィールドで暴れまくるぞ!前回の無念を晴らすぞ!
鬼たちは意気揚々とせいろに乗り込んだものの、待ち受けていたのは、すし詰め状態の満員電車であった。わたしは経験がございませんの。

ギュンギュン、ねちねち、くっつき
鬼たちは、お隣りさんとの境界が曖昧な空間で密度をじんわり感じながら蒸気を浴びるにつれ、「もっちりじゃなくて圧死じゃ!」と絶望の様子。望んだのはこれじゃない。
彼らが思い描いていたのは、熱気と蒸気をまとって悠然とふっくら膨らみ、堂々たる鬼の金棒のような姿になることであった。
原因は生地量の多さと固さ?
あちあち言いながら密着をはがし、凹んだ負傷部をエアー絆創膏でごまかした。

「あまはづき」の名に恥じぬ極上の甘さとねっとり感。今年一おいしいさつまいも。
生地との絡みはよかったが、1個の分量が大き過ぎた?もう少し薄力粉を追加して、生地が熱でダレ過ぎない工夫が必要?
いやいや、そこではなかろう。このままでもきれいに蒸す方法はあった。
せいろの大きさは変えられないから、2回に分けて蒸す。なんてことなさそうだけど?
しかし、2回も蒸すなんて耐えられるはずがない。
嗚呼!結局いつも“ものぐさ”がボトルネックになっているのだ。

鬼はおいしいんです。
鬼たちは「まあまあ窮屈だったが、結果的においしければよしとする」
寛容な態度と言葉と鬼らしくない優しさで、超ものぐさ鬼を慰めてくれた。

