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合理的配慮や基礎的環境整備に多職種の視点を【チームとしての学校】

こんにちは、sioです。

ここ数年で『合理的配慮』という言葉を聞く機会が増えましたね。

合理的配慮は、2006年の国連障害者権利条約(CRPD)で初めて国際条約として明確に定義され、
2000年代以降、世界共通の人権保障の枠組みの一つとなった、新しい社会概念です。

合理的配慮とは、障害のある者から意思の表明があった場合に、
社会的障壁(社会生活・日常生活などで妨げとなるもの)を取り除くために行われる、必要かつ合理的な変更・調整であり、
それを提供することによって利用者の権利利益を侵害しないようにするもので、
実施に伴う負担が過重でないものをいう。

内閣府の「障害者差別解消法に基づく基本方針」による合理的配慮の定義(要約)


合理的配慮は教育、就労、その他あらゆる社会参加の場において必要とされます。

特に教育現場における合理的配慮については、
子どもの人権を尊重する上で、すごく当たり前で、基本的なことです。

だけど、そんな当たり前なことをできていなかった日本の教育が、
大きく変わる一歩を踏み出したものだと思っています。


でも…いかんせん理念と現場とのギャップが大きすぎる。


教育現場をとりまく状況が厳しいことは、よく耳にします。

教員不足、個別対応が必要な児童の増加、予算不足、ICT教育への対応、などで、先生方の負担が大きいものになっていることは想像に難くありません。

先生たちの個人の努力や学校・自治体任せにするのではなく、
社会としていち早く解決しないといけない問題だと思います。

先生方を守ることは、子どもたちを守ることにもつながりますよね。

それでね??


今回合理的配慮について記事をまとめようと思い、文部科学省のHP内をウロウロしておりました。

合理的配慮についての資料は分散していて、体系的にまとめた分かりやすい資料になかなか行きつかないんだけど、
私の探し方が悪いんだよね…?

きっと先生たちには、素晴らしい資料が配られているんだよね…?

そんな中で!


目に留まった資料がありました。

『「合理的配慮」の提供として考えられる事項』として
「障害の状態を踏まえた指導の方法等について指導・助言する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士及び心理学の専門家等の確保」
って載ってる。


え、なんだ。
文科省さん、PTやOTやSTが障害の状態を踏まえた指導の方法等について、
アドバイスできる専門性を持っているって知ってたんですね?

全然活用してくれないから、知られてないかと思ってた。

一方、
同じく文科省にあった、合理的配慮の運用について他の資料を見てみると、


・相談窓口→学級担任、特別支援教育コーディネーターなど

・合理的配慮の調整→学級担任等が中心に

・共有や報告→学年主任、校内委員会、特別支援教育コーディネーターなど

・必要に応じて相談→教育委員会など

と書いてありました。

全部先生やないかーい。

(特別支援教育コーディネーターも、校内の先生が担う役割だそうです)


実際はスクールカウンセラーに相談したり、
すでに医療や福祉につながっている子なら、
そこの職員が会議に参加したり、
発達外来の医師や心理職が意見書を書いたり、
療育機関のPT、OT、STから情報提供されることもあると思います。

でもスクールカウンセラーは非常勤だと聞きますし、

・合理的配慮は必要だけど、まだ医療や福祉にはつながっていない
・必ずしも、外部の専門家が関わってくれるとは限らない
・放デイ、病院、療育機関、家庭での様子と、学校での様子が異なる

などのケースは、少なからずあると思います。

そんな時にスクールカウンセラー以外にも、学校にPTやOTやSTがいれば

実際の授業や学校での様子を含めて、問題点(困りごと)の抽出
  ↓
アセスメント(何が原因か、どうしたら改善するか、何を優先すべきか)
  ↓
合理的配慮の提案
  ↓
その後の評価や調整や再アセスメント

といった専門的で継続的な関わりが可能となります。

これらのプロセスは、
医療の現場や療育の現場で、PT・OT・STが呼吸をするように日常的に行っている基本的な思考とも大きく重なります。

また、本人や保護者、先生も気づいていない「合理的配慮が必要な生徒や場面」を事前に見つけることも可能です。

そもそも、「合理的配慮の前に基礎的環境整備(すべての子どもを対象に、あらかじめ学校の環境を整えておくこと)が必要」だと、
文科省さんはハッキリと書いています。

(理念だけはすごい)


ただ、これも現場の細かい運用は、先生方の工夫と努力に委ねられているんじゃないでしょうか。

基礎的環境整備の段階から、教育の視点に加えて発達の専門職たちの視点を現場で取り入れられれば、
個別の合理的配慮が必要になるケースはぐっと減るんじゃないかと思っています。


学校に、PTやOTやSTが直接的にもっと関われるといいのになぁ。

そしたら先生たちの負担が減って「教育の充実」につながると思うし、
子どもたちや保護者にとってもメリットが大きいんじゃないかと思います。

※ぜひMypecoさんの記事も読んでみてください!




まずは、すでに浸透しているスクールカウンセラーさんを常勤にすることと、
そこに加えてPT・OT・STいずれかを設置し、発達に関する専門家が複数名いる形を目指していきたいものです。

(ちなみに、保育士も未就学児のみではなく、
18歳(一部20歳)までの『児童』に関わる専門職ですね。

保育士さんの視点が学校に入れば、低学年の登校しぶり・不登校が減るんじゃないかなぁとも思っています。)



すでに2400文字以上書いていますが、これは実は前置きです🤣

本当は合理的配慮について、具体的にどんな風に整理しようか?みたいなことを書きたかったんですが、
文科省のHPを見てるうちにこんな記事ができあがりました。

単純に、いち保護者として、
学校という子どもの居場所がより安心できる場になればいいなぁと思っています。



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