子育てや療育も、エビデンスを大切にしたい。分かっていることはちゃんと知りたい
こんにちは、sioです。
私は元々、「脳に障害を持ってしまった人へのリハビリを提供する理学療法士(PT)」でした。
脳は、どの部分が損傷するかによって症状はさまざまです。
例えば、『注意障害』は注意を持続したり、必要なところに注意を向ける機能がうまく働かない状態です。
怒ったり泣き出したり、感情を抑えられなくなる『感情失禁』という症状もあります。
言葉は聴こえているのに理解ができなくなったり、逆に理解はできていても喋れなくなってしまう症状もあります。
麻痺のせいで、座ることさえ上手くできない人もたくさんいます。
私たちは、患者さんに「集中してください」「我慢してください」「とにかく頑張って耐えましょ」とは言いません。
脳の機能やニューロリハビリテーションの知見などを学び、
エビデンスに基づいてリハビリを行い、
日常生活の練習を行います。
自分自身が子育てを始めると、子育てには正解が無さすぎて、専門家が言うこともバラバラなことにびっくりしました。
小児科医、保健師、保育士、子どもを東大に入れたママ、オリンピック選手を育てたママ…。
誰を参考にすればいいのか分かりません。
子育ての相談も何回もしたことがあります。
的確なアドバイスで気持ちが晴れることもあれば、逆にモヤモヤしたり、ただ傾聴して終わり、ということもありました。
誰が正解を知っているの?
あんなに脳や体の研究は進んでいるのに、なんで子育てはこんなに手探りなの?
もやもやする〜!!!
そんな経験があり、保育士の資格を取り、
理学療法士として児童発達支援・放課後デイに転職しました。
そこでは療育のことを学びつつも、
すでに持っていたリハビリの経験や、脳神経やニューロリハビリの知識がとても役立つことが分かりました。
例えば先ほどお話ししたような、
注意障害の患者さんに対する知識や経験が、ADHDのお子さんに応用出来ます。
記憶障害のある患者さんに対する知識や経験が、
ワーキングメモリの発達が途中の子にも使えます。
そもそもリハビリテーションというのは、
「苦手なことを練習をしたり、環境を工夫して、困らないようにしましょう」という分野です。
まさに子育てや療育と交わるところが大きい分野だなぁと、しみじみ思います。
ずっとフルタイムで働いていましたが、
今わたしは自分の子どもたちとの時間を持つために、仕事の時間を減らしています。
地域の子どもの居場所づくりのボランティアに関わるようになって、
理学療法士としてできることは「病院」や「施設」以外にも、たくさんあるのかもしれないと思うようになりました。
このnoteはそういう流れの中で始めました。
子どものためになる情報を私1人が知っているより、多く人に活かしてもらったほうが有益です。
万人に共通する正解はなくても、明らかになっている事実はあります。
私のように「感情論」や「経験則」よりも、
データや分析に基づいたエビデンスのある情報を知りたいと思う人がいるんじゃないかと思って続けています。
専門家の正しい情報は「料理のレシピ」みたいなもの。
実際はそのレシピをもとに、
自分や家族の味の好み、家にある調味料や材料などに合わせて、
アレンジして使いやすくして「日常使い」にすることが大切かなぁなんて思ったりします。
そんな「理想」と「現実」、「正論」と「優しさ」、「理性」と「感情」…
そこで揺れ動いているからこその記事を書いていければいいかなぁと思っています。
