子どもにAIを使わせる前に、親が決めておきたい3つのルール
こんにちは、オトーワンです。我が家もなんですが、子どもとAIの距離が、最近は一気に近くなってきたと感じています。
ChatGPTのような生成AIだけでなく、キャラクターと会話できるAI、勉強を手伝ってくれるAI、画像や音声を作れるAIなど、子どもが触れられるAIはどんどん増えています。
私自身も、かわいいAIチャット製作キット(友達AI)「だわん」を作っています。
だからこそ、AIと会話する楽しさや、キャラクターがいることで子どもが興味を持ちやすくなることも感じている一方で、かわいいからこそ、その後ろで動いているAIに油断しやすい面があると思っています。
AIを子どもから完全に遠ざけるのは、これからどんどん難しくなるかもしれませんが、何も決めずに使わせるのも不安ですよね。
そこで大事になるのが、
「AIを使わせるかどうか」だけではなく、
「どう使うか」を親子で決めておくこと。
この記事では、子どもにAIを使わせる前に、親が決めておきたい3つのルールを整理します。それでは、いってみましょ~
まず、子どもとAIには「親の関わり」が必要
AIはとても便利です。わからないことを聞けば、すぐに答えてくれます。
文章を直してくれたり、アイデアを出してくれたり、勉強のヒントをくれたりもします。でも、子どもが使う場合は、大人と同じ感覚で使わせていいとは限りません。
文部科学省の「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン」では、学校現場で生成AIを使う際、一律に禁止したり義務づけたりするような硬直的な運用は望ましくないとされています。
一方で、生成AIを使う場合には、個人情報や重要性の高い情報の取り扱い、個人情報・プライバシー・著作権の保護など、注意すべき点も示されています。(文部科学省)
つまり、AIは「使ってはいけないもの」と決めつける必要はないけれど、
「何でも自由に使っていいもの」と考えるのも危ういからこそ、家庭の中で最低限のルールを決めておくことが大切だと思います。
ルール1:個人情報を入れない
まず決めておきたいのは、個人情報をAIに入力しないことです。
子どもには、こう伝えるとわかりやすいと思います。
AIに話していいのは、知らない人に見られても困らないことだけ。
たとえば、次のような情報は入力しない方が安全です。

本名、学校名、住所、電話番号、顔写真
友だちや先生の名前、家族の予定
IDやパスワード、APIキーなどの秘密情報
子どもは悪気なく、かなり具体的なことをAIに話してしまう可能性があります。
たとえば、
「今日、〇〇小学校でこんなことがあった」
「〇年〇組の〇〇先生に怒られた」
「友だちの〇〇ちゃんが悩んでいる」
こういう入力は、本人だけでなく、友だちや先生の情報を含んでしまうこともあります。
個人情報保護委員会は、生成AIサービスの利用に関する注意喚起を出しています。生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合には、個人情報の利用目的の範囲などに注意が必要だとされています。(個人情報保護委員会のページ)
また、こども家庭庁の「生成AIの導入・活用に向けた実践ハンドブック」でも、生成AIの出力を参考にしつつ、最終的な判断と責任は人間が持つという姿勢が示されています。こども・子育て分野でAIを使う場合にも、対象や場面に応じた慎重な運用が求められます。(こども家庭庁)
AIを使う前に、まず家庭で、
「AIに入れていい情報」と「入れてはいけない情報」
を親子で確認しておく。
これが最初の基本ルールです。
私自身、AIチャットのキットを作るときにも、APIキーや環境変数、入力内容の扱いはかなり気にしています。
かわいい見た目のAIでも、裏側ではAIサービスやAPIとつながっています。だから、かわいいから安心ではなく、
かわいいAIでも、入力してはいけない情報はある。
ここは親が最初に伝えておきたいポイントです。
ルール2:AIの答えをそのまま信じない
次に大事なのは、AIの答えをそのまま信じないことです。
AIは、とても自然な文章で答えてくれます。
でも、自然な文章だからといって、正しいとは限りませんし、間違ったことを、いかにも正しそうに言うこともあります。
大人でも、AIの答えを読むと、「なんとなく正しそう」
「きれいにまとまっているから合っていそう」と思ってしまうことがあります。

AIは、やさしい言葉を返してくれるかもしれませんが、人間の友だちではありません。ましてや、先生でも親でもありませんから、次のようなことはAIだけで終わらせない方がよいと思います。
体や心の悩み
いじめ
友だち関係の深刻な悩み
進路の大きな判断
危険な行動に関わる相談
「誰にも言わないで」と思うような相談
こども家庭庁の資料では、青少年が安全に安心してインターネットを利用できるようにするため、情報モラルやリテラシーの向上、保護者との連携などが重要な観点として扱われています。(子ども家庭庁)
AIもインターネット上の便利な道具のひとつだと考えるなら、子どもが一人で抱え込まないためのルールは必要です。
家庭の中で、困ったことは、AIだけで終わらせない。必ず人間にも相談する。というルールを決めておくことは、とても大切だと思います。
AIとの会話が楽しいことと、AIに頼りすぎないこと。この両方を、親子で話しておきたいですよね。
まずは、この3つだけ決めておく
子どもにAIを使わせる前に、家庭で決めておきたいルールは、まず次の3つです。

個人情報を入れない
AIの答えをそのまま信じない
AIを友だちや先生の代わりにしすぎない
もちろん、家庭によって追加したいルールはあると思います。
たとえば、使う時間を決める、親のいる場所で使う、使った内容をあとで親子で話す、アカウント設定や履歴の扱いを確認する、勉強に使う場合の範囲を決める、といったことも考えられます。
ただ、最初から細かく決めすぎると、親も子どもも続きません。
まずは、
個人情報を入れない。
AIの答えをそのまま信じない。
困ったことをAIだけで終わらせない。
このあたりから話してみるだけでも、十分に意味があると思います。
AIを遠ざけるより、親子で使い方を決める
AIは、これから子どもたちにとって、どんどん身近なものになっていくと思います。
だからこそ、ただ怖がって遠ざけるだけではなく、親子で「どう使うか」を話しておくことが大切です。
AIは、使い方によっては学びの助けにもなりますし、アイデアを広げる道具にもなります。親子で一緒に試してみると、楽しい体験にもなります。
でも、便利で楽しいからこそ、先にルールを決めておく。完璧なルールを作る必要はありません。
「AIに入れていい情報って何だろう?」
「AIの答えが間違っていたらどうする?」
「困ったとき、AIだけに相談していいのかな?」
そんな会話から始めるだけでも、子どもとAIの付き合い方は変わっていくと思います。
それでは、今日はこんなところで失礼します!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
