約7割が高評価|STEPNathonの参加者の声とデータから見えた課題
はじめに
STEPNとSTEPN GOで1週間開催された長距離ムーブイベント「STEPNathon」が幕を閉じました。マラソンチャレンジの一環として実施されたこのイベントは、21kmまたは42kmを1セッションで完走するという挑戦的な内容でした。
こんな過酷な内容だったにも関わらず、ユーザーの約7割がイベントに対してポジティブに評価しました。
本記事では、その結果と参加者の声をもとに、STEPNathonがなぜ評価が高かったのか、また改善すべき課題について振り返ります。
この記事を読んでもらいたい人
STEPNathonの振り返りと共感を得たい方
STEPNathonと次回への準備を知りたい方
ユーザーからの具体的な評価・感想を知りたい方
STEPNathonの今後の展望に興味がある方
STEPNathonのイベント概要
開催期間:1/19 ~ 1/26(1週間)
内容:1セッション(1回のムーブ)で21kmまたは42kmを完走
報酬:バッジ、背景、ジェネシススニーカーのラッフルチケット
参加条件:STEPNまたはSTEPN GOユーザー
詳しいイベント内容は下記の記事を御覧ください。
総合評価:予想以上のポジティブな反響
データが示す満足度の高さ
X上のSTEPNathonに関する投稿約400件をAI(Grok)で分析した結果、約7割がポジティブな内容でした。これは非常に高い満足度を示しています。
フルマラソン(42km)あるいはハーフマラソン(21km)の距離を完走するという、普通の人から見ればかなりハードルの高いイベントだったにも関わらず、これだけ満足度が高いというのは驚異的ではないでしょうか。
■ STEPNathonに対する感想
— Otty@STEPNer (@OttySTEPNer1) January 26, 2026
STEPNathonに関する400件のポストを解析したところ、ポジティブな意見が68%と多くを占めた。
完走のハードルがかなり高く、利益にもほとんど結びつかない中でここまでポジティブな意見が多かったのは、イベントとして良かったのではないでしょうか。
続👇 https://t.co/7GTitS9P1g pic.twitter.com/nvgRvMLeJV
さらに、私が実施したアンケート(267票、1/28時点)では:
42km完走:33%(89人)
21km完走:32%(84人)
チャレンジしたが完走できず:4%(10人)
チャレンジしなかった:32%(84人)
驚くべきは、回答者の約3分の2が21km(ハーフマラソン)以上の距離を完走したという事実です。制限時間が20時間あるとはいえ、21kmを歩く・走ることは容易ではありません。
■ STEPNathonアンケート#STEPN, #STEPNGO ユーザーの方に質問です。
— Otty@STEPNer (@OttySTEPNer1) January 26, 2026
STEPNathon(21, 42km)にはチャレンジしましたか?
・チャレンジしたけど完走できなかった
・チャレンジしなかった
という方には追加の質問があります👇
何が良かったのか
1. 金銭的リターンに依存しない満足感
今回のイベントの最大の特徴は、大きな金銭的報酬がなかったことです。従来のSTEPNイベントでは、アーニング効率が倍になる、スニーカーがもらえるなど、金銭的価値損得が評価の中心でした。
しかし今回は:
21km・42kmを歩く間、多くの人がエナ切れ状態(タダ歩き)で移動
つまり、GMTやGSTのアーニングはゼロ
それでも高い満足度を維持
これは「運動そのものの達成感」と「コミュニティとの一体感」が評価されたことを意味します。
2. コミュニティの結束
タイムラインでは以下のような投稿が目立ちました:
「42km達成した時の達成感がすごかった」
「自分の限界が広がった」
「みんなと一緒にムーブして21kmを完走しました!」
普段はあまり投稿しないユーザーも含めて、多くの人がイベントに参加し、その喜びを共有していました。
3. STEPNがもたらした行動変容
普通の人が21kmや42kmを歩く・走ることは容易なことではありません。しかし、STEPNを継続してきたユーザーの多くが、この挑戦を成功させました。
これは、STEPNがユーザーの運動習慣を根本的に変えたことの証明です。日々のムーブの積み重ねが、かつては不可能だった距離を可能にしたのです。
主な課題:セッション切れ問題
最大のネガティブポイント
ポジティブな意見が多かった一方で、最も多く指摘された問題点はセッション切れでした。
アンケートでは、「チャレンジしたが完走できなかった」と答えた人の大半が、「途中でセッションが切れた」ことを理由に挙げています。

セッション切れの原因
1. 通信切れによるセッション切断
過去に私が調査した結果、STEPN、STEPN GO共にムーブ中に通信が2分30秒以上途切れるとセッションが切れることがわかっています。
#STEPN
— Otty@STEPNer (@OttySTEPNer1) August 24, 2025
【通信切れは何分まで耐えられる?】
ムーブ中に圏外や通信不良でネット通信が切れた場合、何分までなら復帰できるのか検証。
■ 実験方法
・ムーブ開始直後にモバイル通信を切る(通信切断模擬)
・一定時間後にモバイル通信をオン
・ムーブに復帰できるか確認
■ 実験結果… pic.twitter.com/Ihf3sNajiC
GSTやGMTアーニングをするだけなら、途中でセッションが切れてもまた別のセッションを開始すれば良いだけです。しかしSTEPNathonのように何時間もムーブを続けなければならないイベントにおいて、通信がたった2分30秒切れただけでセッションが途切れてしまうのはあまりにも厳しい仕様だと思います。この短い時間ではセッションが途切れたことに気づくことすら難しいからです。
2. 一時停止の制限
STEPN、STEPN GO共に一時停止は1回30分までという制限があります。そのため休憩などで一時停止したまま30分以上経過するとセッションが切れてしまいます。
ただし一時停止 → 解除 →一時停止 → 解除・・・を繰り返せば延長が可能で、回数に制限はありません。つまり一時停止は実質的には無制限です。
改善提案
1. 通信切れ時のセッション維持時間の延長
提案:通信切れ時のセッション維持時間を延長
最も優先度の高い改善案は、通信切れ時のセッション維持時間の延長です。現状では通信が2分30秒途切れるとセッションが切断されてしまいますが、これは延長したほうが良いでしょう。
意図しない通信切れはユーザーの責任ではなく、特に通信キャリアの障害や地下、山間部などでは避けにくい事象です。せめて1時間程度には緩和したほうが良いと思います。
2. 一時停止の制限緩和
提案:一時停止の制限も20時間に統一
一時停止の制限についても見直したほうが良いと思います。現在は1回30分という制限がありますが、実質的には無制限に延長できてしまいます。つまり、この仕様を知っている一部のユーザーのみが有利になっており、公平性に欠けています。
一時停止の制限もセッション制限時間と同じ20時間に統一することで、ルールがシンプルになり、誰にとってもわかりやすくなります。また、電車や車での移動中にアブノーマルランになるのを避けるために一時停止したい場合など、実用的なニーズにも対応できます。
3. 1セッションへのこだわりの見直し
提案:24時間以内に目標距離を達成すればOKとする
より根本的な改善として、複数セッション合算での完走もOKという内容への変更も検討に値すると思います。例えば、1日の間(日本時間の22時から翌22時まで)に複数セッション累計で目標距離を達成すればOKとする方式です。
イベントの本来の目的は「運動習慣の促進」であり、必ずしも1セッションにこだわる必要はないのではないかと思います。またこの方法であれば、複数セッション・複数レルムを使ってムーブすることも可能になり、より多くの人が参加しやすくなるでしょう。この方法であればデジタル処理で集計も十分可能です。
実際、アンケートでも「なぜ1セッションにこだわるのか」という声がありました。
4. イベント期間の延長
提案:1週間から2週間以上へ延長
アンケートでは、「時間が確保できなかった」という理由で参加できなかった人が一定数いました。
今回のイベントでは週末が1回しかなく、その週末に予定がある人はチャレンジする機会がありませんでした。平日は仕事で時間確保が難しい人が多い中、週末の選択肢を2回以上提供することで、より多くの人に挑戦機会を与えることができます。
技術的な実現可能性
上記の改善提案は、いずれも設定値の変更で対応可能と考えられます:
セッション維持時間の延長:タイムアウト値の変更
一時停止制限の緩和:制限時間パラメータの変更
24時間累計方式:データ集計ロジックの調整
シンプルな変更で実現できるため、次回のイベント(おそらくマラソンチャレンジ シーズン2)までに対応することは十分可能でしょう。
次回への期待
マラソンチャレンジはシーズン2の開催が予定されています。おそらく、同様のSTEPNathonイベントも実施されるでしょう。
今回のイベントは、金銭的リターンがなくても、達成感とコミュニティの一体感で高い満足度を得られることを証明しました。これはSTEPNの新たな可能性を示しています。
しかし、セッション切れという技術的な問題で完走できなかった人が一定数いることも事実です。この問題は、ユーザーの努力では解決が難しい部分です。
次回のイベントでは上記のシステム面での課題を改善し、少しでも多くのユーザーが参加しやすいイベントになることを願っています。
おわりに
STEPNathonは、コミュニティの熱意と運動習慣の定着を強く感じさせるイベントでした。42kmや21kmを完走した人、そして完走できなくても困難にチャレンジした全ての人に敬意を表します。
久しぶりにタイムラインがポジティブな投稿で埋まった光景は、良いイベントであれば利益に関係なくSTEPNコミュニティが盛り上がることを示してくれました。
次回のSTEPNathonがより多くのユーザーにとって挑戦しやすく、達成感を得られるイベントになるため、運営チームには技術的な改善を進めてほしいと思います。
