【パタンナーが考えるデザインとは?】ULバックパックを通勤に1週間使ってみたら…《後編》 #64
こんにちは!
パタンナーという洋服の設計をする仕事をしています、島村です。メンズのパタンナーをしてもうすぐ10年になります😀
趣味ではMYOG(Make Your Own Gear)というアウトドア用品の自作をしています。
急に暑くなり、緑が生い茂ってまいりました。
海周辺にはよく上半身裸の人がいますが、北鎌倉の近くの浄智寺というお寺の通りにも出没するくらいには暑いです。

体重は順調に痩せて(82.6→74.4kg)身体の軽さを感じております。フッ軽でいきたい。
さて、
今回は前回投稿したnote記事の後編になります!まだ見ていない方は👇こちらも見て頂けると面白いかなぁと思います。
前回のnote(#63)の前編では、
✅現役パタンナーが考えるデザインプロセス
を書かせていただきました。ものづくりを生業にしている人間はどのような視点で考えているのかを知ることができます。
一方で、このnote(#64)の後編では、
✅ULバックパックを通勤で使用して得た発見
を書いていきます。これは、物事を別の角度から眺めてデザインの本質のようなものを探すというアプローチをしてみた!という内容です。
自分は今現在、MYOG(Make Your Own Gear)というアウトドア用品の自作という趣味をしている中でバックパックを製作しています。

この製作段階のバックパックは、登山やハイキングはもちろんのこと、日々の通勤であったりどこか出かけるときにも使えるようなバックパックにしたいと考えています。
試作品を作る中で沢山の失敗はしながらも、理想形には近づいてきていますが、現状作ろうとしているバックパックのデザインは自分の理想とする使い方やイメージに合うディテールになりうるか?という疑問を抱えながらゆ〜っくりと製作しています。(予算と時間が無限にあるのなら作り続けるだけだが)
そうした中で、通勤で登山用バックパックを使うことは、通勤にや普段使いに適したデザインのヒントが見えてきて試作品の妥当性を確認できるのでは?という思考に至りました。
なので先週1週間、本来ULハイキングや登山で使うバックパックを通勤で使用してみると、どんな問題があるのか?ということを実験してみました!
これはアウトドアは本来の目的に沿ってデザインされるという枠組みから外れていくことで、生まれる不快感や欲求を観察していこうという趣旨があります。
つまり、シーンや用途を全く異なるものに変えたときに、一体どのような問題が発生するのかという検証です。
そこで生まれる問題や使う人の感情をじっくりと観察することが、物事を別の角度から眺めてデザインの本質のようなものを探すというアプローチになりえるのではないかという発想に至りました。
そこで1週間の通勤でULバックパックを使用してみました。フィールドは満員電車や通勤の道中や会社です笑
使用したのはこのバックパック。
満員電車の中だったり、会社までの移動だったりでどんなことが分かったのか?最大限周りに配慮しながら、迷惑にならないようにという使い方と配慮から生まれる負の感情などを観察しました。
こんな人におすすめな記事です!
●デザイナーやパタンナーの方
●MYOGをしている方
●アウトドアが好きな方
●モノづくりをしている方
●服飾学生の方
デザインが好きな方やMYOGや洋裁を趣味にしている方には参考になるように書いていきます。
それでは行ってみましょう!🔥
バックパックについて
今回通勤で使用したバックパックについて
簡単に羅列します。
荷物は下記の通りで全然入れてません。
財布や携帯は基本パンツのポケットに入れる派。
パソコン
紙の資料
ノート
などの仕事で使う道具をパッキングしています。
あとは、雨予報があったのでレインウェアなども入れたり、通勤時間に読む本も適当に入れていました。ポロポロした小物もバックパックの中に適当に入れています。
(すでに小物ポケットは欲しい)

荷物は少ないので容量は全然余る
この状態で通勤や会社で使った際に問題が発生して嫌になった点は大きく5つありました。
ひとつひとつ見ていきます。
ULバックパックを通勤で使用した時の問題点
①荷物が見えて恥ずかしい問題
→満員電車の中ではバックパックは前に背負う人がほとんどですよね。ネット記事では一部マナー違反(!?)と思う人もいるらしい。
逆に後ろに背負っていたり、手持ちの方が様々なリスクがあると思うのだけれど。
前に背負うことで乗っている人同士が顔が高くなりすぎなくて(限界)パーソナルスペースができるからこそ定着していると自分は思う。
そして、同様にバックパックを前に背負うと、メッシュが透けているので荷物の中が見えている状態がずっと続く不快感を感じました。また、電車内ですぐにアクセスできるのはメッシュポケットだけなので、取り出しする際にいちいち気にしてしまうという問題がありました!
あとは、メッシュポケットに荷物を入れれば入れるほど奥行きが増えるのも近くの人に迷惑がかかるなぁと感じ、途中から前で背負うのをやめて床に直置きしていました。。
②ウエストハーネス邪魔問題
床に直置きすると次に問題があったのは、ウエストハーネス。

登山用の堅牢な作りをしたウエストハーネスは、芯材がしっかりとしているので、腰の形状に合う保形性があります。その為、電車内で直置きするとウエストハーネスが広がって状態になるのでものすごく邪魔になってしまいました。
ドアの両端の角に位置した時には、ウエストハーネスが邪魔にならないように隅にすることはできましたが、それ以外のシーンでは直置きはやっぱり良くないなという判断をしました。
そして、結局ドアの両端の角以外では前で背負うスタイルに。そしてウエストハーネスはバックルをおしり側で装着して腰に巻く形で使う方法が最終的に落ち着きました。
現状試作品7回目の段階ではウエストハーネスをどのようなデザイン、仕様にするかは未定ですが、邪魔にならなくて機能するものにします。
③ウェビングテープぷらぷら問題
登山ではバックパックの中身が使用中に動いてしまうことを防ぐ為に、ウェビングテープでコンプレッションをしますよね。しかし通勤や普段使いでは、しっかりと固定するというよりも素早く簡単に荷物を取り出せるかと初期の状態のシルエットが崩れないことが大事だと思っています。
ので、そのようなコンプレッションはしません。
そうした時に、ウェビングテープが長すぎてぷらぷらしてしまう問題が発生しました。これも引っかかる恐れがあるのと周りに邪魔になりそうだなぁという不快感を感じました。
とはいえ、ウェビングテープを単純に短くするのも登山では使いにくくなるだけだし、バックパックの雰囲気も悪くなりそうな気がするので工夫が必要だなぁといったところ。

先週の1週間は、ポケットの中にしまうなどの対策をして邪魔にならないようにしました。
なにか良い方法はないかなぁ…?
④ロールトップのクイックアクセスできない問題
地味にストレスなのがこれ。
普段使いでいちいちロールトップのバックルを外して、マジックテープをベリベリする行為が地味に時間がかかる。
これは、通勤や満員電車の中ではなく、会社で荷物の出し入れをする時であったり、退社する際に守衛さんに荷物の中身を見せる時にバックパックを開く行為が面倒でした。
登山では何度も開閉することがないから問題は感じないけれども、普段使いではやはりファスナーが便利だなぁと改めて感じました。

⑤背負い方問題
最後は、登山と普段使いで快適な背負い方が異なる点。
満員電車を降りて会社に徒歩で向かう時に、ショルダーハーネスをしっかりと身体に沿わせてウエストハーネスもしっかりと固定して歩行するとまぁ動きやすいのだけれど、1人だけ登山に行く人みたいになってめちゃくちゃシュールでした笑

田町は似合わないって
引用:https://hikersdepot.jp
普段使いではこのくらいのショルダーハーネスの長さになるのが自然な見え方。

最近のような暑い時期では少し長くしてバックパック背面と背中に空間を作るような背負い方をしたくもなる。(滝汗族はしんどいですよね)

正直、荷重分散の視点からはこのような背負い方は微妙です。
しかし普段使いでこのように背負う人がほとんどなのは、リュックを前に持ってきたり、歩きながら荷物の取り出しがしやすくなるというメリットがあるからです。
使うシーンによって場合分けができるような設計に出来れば良いなと思います。
小さな点もまだいくつかありましたが、改めてこの5つの大きな問題点は解消したデザインにしていければ良いなというところ。

以上、ULバックパックを通勤で使用して得た発見を元にMYOGバックパックの理想形のデザインのヒントを探る記事でした!
おわり。
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【MYOG進捗状況】
2026年7月⇒進捗率47%(4/10)
【note進捗状況】
2026年7月⇒進捗率64%(64/100)
【ダイエット進捗状況】
2026年7月
スタート時82.6kg⇒現在74.4kg(目標65kg)
これらの進捗は2027年4月までに達成する目標です🔥エイエイオー!
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ここまで読んで下さりありがとうございます。
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P.S. このnoteは基本的に自分が哲学本を読んだり、ものづくりをしていく中で面白いと思った内容を4000文字〜10000文字くらいの文章量にまとめています!(最近は3000文字多め)
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