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時間のムダはちゃんとあった #67

こんにちは!
パタンナーという洋服の設計をする仕事をしています、島村です。メンズのパタンナーをしてもうすぐ10年になります😀

趣味ではMYOG(Make Your Own Gear)というアウトドア用品の自作をしています。Instagramにてパタンナー島村というアカウントで発信をしています。


今回の話は、よく言われる
「あの時〇〇していたから今の〇〇がある」
「だから人生に無駄なことなんてない!」

という人間の都合の良い解釈を部分的に否定してみようという話です笑

にこにこ元気☆ハッピーちゃん(C)犬嶋乃介

読んでいただける人は、ぜひ自分の話に置き換えながら読むと面白いかも知れません。
それでは行ってみましょう!🔥



夏季休暇に入りました🌻
2026年夏、みなさんは何をしますか?

自分はゆっくりと進めていたバックパックの試作品ver.7が出来上がり、試作品ver.8に向けての準備をしています。

試作品ver.7

自分がMYOGでバックパック製作を行う際、0→1のものづくりを意識して見たことない独自性のあるバックパックを作ろう!と意気込んでここまできました。

実際試作品ver.7は、UL系のバックパックには見られないような変なパターンになっています。


(問題とするか否かは個人的なところではありますが、)何かを作る時に既存のものを頭に浮かべてデザインしてしまうと、今まで見てきた物の組み合わせや過去の作られたものと似てきてしまうという問題があると考えています。

そこでパタンナー島村は、服飾学生の頃から知りたかった方法論のようなものを色んな本からヒントを得て、まとめてnoteで公開しています。

2025年の12月から独自性のあるバックパックを求めて、作りを始めて約1年で理想系が出来そうだなという見立てです。

完成の目処は2026年12月くらいか。


正直長すぎたかも知れません。自分の立てた目標に対しては時間がかかり過ぎている。皮肉にも、そんな自分の行いを、斜め上からチクリと刺すような言葉を昔の人間は編み出していました。

時間のムダというニュアンスで使われる言葉に《車輪の再発明》というものがあります。

車輪の再発明とは、「広く受け入れられ確立されている技術や解決法を(知らずに、または意図的に無視して)再び一から作ること」を指すための慣用句。

古くから皆に使われている技術や技法をそのまま模倣して利用すれば、時間や労力を使わずに済む。それにも関わらずアイディアを練る段階から始めていては時間・労力・コストなどの無駄となってしまうことから、時間の浪費、無駄な努力、愚かなこと、ばかばかしいこと、といったニュアンスで用いられる。

Wikipedia参照

言葉の定義からすると、自分がMYOGで0→1の
ものづくりをしている事は車輪の再発明と言えそうです。ただこの言葉をそのまま受け取るのではなく、場合分けが必要だなと思っています。


パタンナーあるあるである(?)製品サンプルからパターンを抜き取ってものづくりをするという行為を例に考えてみます。

誰かが時間や労力をかけて生み出したものをそのまま模倣する形で再生産する。これは、車輪の再発明をしていないものづくりをしていると言えますが、パタンナーとして見るとどうでしょう?

\ちっとも楽しくはないですよね!/


意匠に関わるデザインに於いて車輪の再発明をしないということは、頭の中にある理想を形にするというものづくりの楽しさを感じる機会を失う可能性がある
という事です。

だからこそMYOGで0→1のものづくりをしている事は(時間がかかってしまうが)有効的だといえます。これはバックパックでも同じです。

バックパックの構造理解をするために山と道のバックパックを分解しましだが、加えて他のバックパックも分解して各ディテールごとの作りを模倣して作れば確実に1年はかからず3ヶ月ほどでULバックパックは誰でも作れると思います。

それくらい作りとしてはシンプルです。
(再現性が高いからこそMYOGという文化は広まってここまで発展してきたとも言えますね)

ですがシンプルで誰でもできそうなことばかり摂取していくとそのうち退屈になりそうですよね…


また、ものづくりの楽しさを味わうことに加えて、自分が手段として車輪の再発明的なMYOGを選んでいる理由は、noteで公開しているマガジン《作り手の視点》を形にしたいという想いがあります。

独自性のある物が作れて名作として残せるようなものづくりができる能力が身に付けば、一生楽しく暮らせそう!!!笑

そんな楽観主義者でありたい。


一方で、車輪の再発明をしなくてもいい領域もあります。それは、形態を規定する基盤が存在するものです。

具体的には、人体の骨格・言語の文法・音楽の音階などがそれにあたります。これらは、表面的な形や表現こそ無数に変わりますが、その背後には(条件によって多少の変動はあっても)一定の構造的基盤や原型が存在しています。

だからこそ、そうしたものについては自分で答えを探すのではなく、すでに蓄積されている統計データや論文などの知見を参照したほうがいい。

バックパックで言えば、身体へのフィッティングを大きく左右するショルダーストラップがこれにあたります。ここには人体という明確な基盤があり、身体寸法や可動域、荷重など、すでに多くの研究やデータが存在します。

だからこそ、ショルダーストラップについては、これまであまり製作過程を見せてきませんでした。というよりもそこまで自分で0から形を探すことに時間を割いていなかったのです。


アルゴリズムは人間の脳内よりも鮮明に欠乏感を満たすコンテンツを理解しています。Instagramではバックパックに関する情報や猫の癒しばかり供給してくるからいつまでもスマホに没入してしまいますネ💦

与えてくれた情報の中で面白い投稿を見つけました。こちら👇

《 肩部に適合するバックパックの
ショルダーストラップ形状の検討 》

ショルダーストラップに関しては、この面白い論文を見ることをおすすめします!

バックパックのエンジニアを専門とする方はどのような視点でショルダーストラップを分解して見ているのかを知ることができるので、MYOGをしている方にはめちゃくちゃ参考になる資料です。

論文はコピーして読み込む派

枠そのものを作り変え、新しい枠の中で基準をつくる余白があるところでは、0→1の車輪の再発明は有効だし、何より楽しい!

一方で、すでに形態を規定する基盤があり、過去の研究や経験によって一定の基準が確立されているところまで、わざわざ0から再発明する必要はありません。

そういうところでは、過去に積み重ねられてきた技術や知見をフルに活用して、その先のものづくりに時間を使ったほうがいい。

再発明したら楽しいところと、再発明しなく良いところの場合分けが重要だよという話でした。

まとめ

再発明しなくて良いところをしていたら、時間の無駄であると言えますが、再発明したら楽しいが時間がかかるというデメリットもあります。

だからこそ、日々のよく分からない時間の過ごし方はやめて浮いた時間を楽しさを見出す時間に投下したいところ。

なので解決策として集中というアプリをインストールしました。めちゃくちゃ集中できます。


以上、車輪の再発明の場合分けで無駄をムダと判断できるようにして、ムダではないが時間がかかる所に投下できる時間を作るためにドパガキを卒業する仕組みを作った話でした〜


ムダなことは夏季休暇前に置いてきました。
さて、夏季休暇どう過ごそうか。

おわり。

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暇な時にまた来てくださると嬉しいです。


【MYOG進捗状況】
2026年8月⇒進捗率47%(4/10)
【note進捗状況】
2026年8月⇒進捗率67%(67/100)
【ダイエット進捗状況】
2026年8月
スタート時82.6kg⇒現在73.8kg(目標65kg)
これらの進捗は2027年4月までに達成する目標です🔥エイエイオー!
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ここまで読んで下さりありがとうございます。
noteの他にInstagramもやっています。こちらではアウトドアについて体系的に学ぶことができ、アウトドアの遊びがより楽しくなれるような発信をしていくので興味がある方は是非覗いてみてください😊
P.S. このnoteは基本的に自分が哲学本を読んだり、ものづくりをしていく中で面白いと思った内容を4000文字〜10000文字くらいの文章量にまとめています!(最近は3000文字多め)
そして全て無料で公開しています!
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